
さてと今年の花卉栽培の反省、続きです(写真は「中折れハット」)。
今回は自分では失敗の原因がわからない茎折れについてです。正確に言うと花びらの下の茎がまるで”花の重さに耐えられない!”って感じでRをつけて曲がっていくので、茎折れじゃないんですが、ここではこう呼びます。昨年、普及所の職員に訊いたところ”潅水不足”といわれたので、今年は気を付けていたつもりですが、やっちまいました。

これは8/9、まさに収穫しようとしている時期の状態。特にこのピンク(品種名は”クラリスピンク”)はほぼ全滅でした(約500本のうち、10本は収穫できたかってレベル)。
では時系列で。

7/28撮影
”クラリスピンク”の早いものは開花し始めたが、周りを見てもつぼみはまっすぐ上を向いて育っている。

同じ畝(マルチング)の白紫の別品種はこの時点で茎折れが始まっている。別件だがこの白紫は丈も全く伸びてないし、何より細い。

7/31撮影
”クラリスピンク”は左の位置。なんとなくだが最上点のつぼみが曲がり始めてきているものもある。ちなみに梅雨明けは公式には7/26、しかし7/24頃から晴天が出始めた。

8/1撮影
”クラリスピンク”は右。上を向いて開花しているものがあるが、横を向いているものも見受けられる。通路の土の色にご注意、十分に乾いてる色。

8/3撮影
”クラリスピンク”は右上と左中央(飛び地です)。上を向いて開花しているものがあるが、横を向いているものも見受けられる。本日午後より集中豪雨、線状降水帯が発生したものと思われ、人生初体験のものすごい雨。通路も冠水、マルチにも浸水してるものと推察される。

8/5撮影
これはほとんど丈が伸びず茎折れしてるが、白紫品種の”スプリングブルー”でまとも育った1本を撮ったもの。その背景でピンクの”クラリスピンク”が茎折れしている。

8/8撮影
”クラリスピンク”がほぼ全て開花。茎折れしてないならウハウハ状態(死語か!)。
ネットで調べると、発生原因は「栽培温度 土壌水分 水管理 品種間差 基肥多施用など」が考えられる。また「過乾燥、窒素やカルシウム過多によるホウ素吸収阻害、昼夜の極端な温度差で発生する。発生は草丈が高く、生育旺盛な品種に多い」とのこと。
↑↑↑って全部がウチに当てはまるじゃん(笑)。
空知農業改良普及センターさん、ご指導ありがとうございます。
これら踏まえて自分なりに当てはめていくと、
1)5月20日より数日間 定植作業→以降、適宜潅水と追肥の繰り返し。
2)6月は気温は高め。しかし関東などの40度近くまで行く超高温状態とはかけ離れており、花にも異常は見られない。
3)7月は例年にない長梅雨 今回は潅水を抑えており、雨の日は潅水しなかった。花にも異常は見られない。
4)7/26梅雨明け。以降、晴天と降雨の日が続くが、このあたりから茎折れが始まったものと思われる。この週後半からユリが開花してきており、ユリの収穫が繁忙で、トルコキキョウへの潅水が不足気味だったのも事実。しかし、それなら全ての花に影響が出てもいいはずなのに(←いや、影響出ちゃいかんだろ!)
5)8/2午後から豪雨で、ハウス通路にも冠水あり。8/3は上述通りだが、畝は畝立て機で土を盛り上げたせいか、幸いにもマルチの上までは泥は来なかった。しかし、本ブログを書いている8/18まで通路はぐっしょり湿っており、歩くと長靴が数㎝沈み込むほどだ。そのくらい地中には水分が溜まっている。
主たる原因は潅水不足であると思われるが、それは長梅雨明け以降のことで、かつユリの収穫優先をしたせいだと思う。施肥は今年の土壌診断と来年の施肥設計で再検討したい。昼夜の極端な温度差、栽培温度は換気の励行だよなぁ。ツマ側を簡単に開閉できる工夫が必要だが、屋根ビニールと一体なのでツマ部分に穴を開けるわけにはいかんしな。

ちょっと今のところは答えが見つからない。暗いブログですまんな、美人で我慢してくれ。
Posted at 2022/08/18 23:09:54 | |
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農作業 | 日記