愛すべき一発屋たち

　最近撮影したネタの中から、今回は「一発屋」ということで、一代限りで終了してしまったクルマたちをいくつか…。

　タイトル画像はワタシの地元農協の売店前にいつもいる三菱ディオン。

　発売当初の「変顔」が不評だったミラージュ・ディンゴのロングバージョン、といえるクルマで、5ナンバー・3列シート・7人乗り、という売れ筋路線ど真ん中を狙ったモデルであった。

　角ばったスタイルのため、サイズの割に居住性はなかなか良く、それに加えてリーズナブルな価格設定もあって、滑り出しはなかなか快調だったが、三菱のリコール隠しの件に加えてホンダ・ストリームとトヨタ・ウィッシュの登場で完全にノックアウトされてしまった印象が強いクルマだ…orz

　個人的には結構好きなクルマだったのだが…。特に特装車の「ツアラー」にOZレーシングのアルミをオプション装着した姿は非常にサマになっていたものだ。

　続いて、高梁市某所で捕獲したホンダのフィット・アリア。



　フィットのセダン版として、タイで製造されて国内に輸入販売されていたモデルであり、大きくなったシビックの代替対策、という意味もあったモデル、といえるのだが、コンパクトなノーズに対してボリューム感たっぷりのおケツがちょっとアンバランスに見えたクルマだった。

　真横から見た姿は何だかE24キャラバンのスーパーロングを彷彿とさせるものがある…(爆)

　小型セダン市場の不振もあって、このクルマも1代限りで消滅してしまったが…。

　次はトヨタのWiLL Viを…。



　花王、トヨタ、アサヒビール、松下電器産業、近畿日本ツーリストなどの異業種で立ち上がった「WiLL」プロジェクトの一環として発売されたクルマで、カボチャの馬車を思わせるスタイルが特徴だ。

　初代ヴィッツをベースに造られたクルマだったが、クルマのカタチがカタチなだけに車両感覚が掴みにくかったり、自動洗車機に入れなかったり…、といった問題もあったクルマだった。

　逆反りの「クリフカット」と呼ばれるCピラーは発売当初、かつてのマツダ・キャロルと並べて称されることが多かったなぁ…。

　このWiLL Viの後にも、ステルス戦闘機を思わせる姿のWiLL VS、車載情報通信サービスに連動したカーナビを搭載するWiLL SYPHAなども発売されたが、いずれも1代限りで終わってしまい、WiLLプロジェクト自体もあっという間に消滅してしまった…。