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めちゃカワイのブログ一覧

2020年05月31日 イイね!

KONICA C35 レストア その7

KONICA C35 レストア その7










今回は電池ボックスのリペアです。

腐食でひどいことになってましたからね~

ペパーミント色とかグレーに粉々が噴いちゃってます。

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勘の良い方ならお気づきだと思いますが、

実は、レストアその4の前に、この作業を行っています。

電池ボックス、使えなかったですから~


古いハンダを除去するため、古いハンダ表面をヤスリで削ります

青く腐食したハンダにハンダゴテをあてても、

熱が伝導しないのか溶けてくれません

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古いハンダが溶ける前に、まわりのプラスチックの電池ボックス本体が

溶けて変形してしまいます。

腐食部分をヤスリで削り落としました。

その後、ハンダゴテで古いハンダを取り除きます

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古いハンダを除去したら、電池のプラス側とマイナス側がそれぞれ接する

金属パーツが接しないように絶縁を含めて細工をします。

でも、このカメラの電池ボックスは、絶縁対策が必要ないようです。


電池ボックスも製造された年で、数種類あるようで、

電池とプラス・マイナスが接する金属パーツが1mm程度の隙間で

クロスして固定されているボックスの場合、電池の腐食などの外力で

金属パーツが外れ、ショートしてしまう不具合が発生します。


古いハンダを除去したあと、新しいハンダを金属パーツに流し、

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新しい電線をハンダ付けします。
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この金属パーツはステンレス製との情報なので、

ハンダもステンレス用のものを使っています。

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電池ボックスに配線をハンダ付け完了です!

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リペアした電池ボックスを本体にネジ留めして本日の作業は完了です。

Posted at 2020/05/31 11:12:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | Camera | 趣味
2020年05月30日 イイね!

KONICA C35 レストア その6

KONICA C35 レストア その6










露出計のチェック、シャッターの調整が終了したら、

メンテナンスも山を越えたことになります。

ただ、これからは時間がかかる作業になっていきます。


まずは、カメラシャーシの清掃と光漏れ対策です。

カメラシャーシの洗浄は、古いモルト除去から

始めます、って言っても別にモルトから始めなくても良いですが、

黒い腐食したモルトがポロポロ落ちてくるので、

まずは、こいつから除去していきます。

ピンセットで削りとるように剥がしていきます。

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こんなに劣化したモルトが剥がれ落ちてきました。
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貼り革をカメラにくっつけていたボンドを剥がします

KONICA C35の貼り革を接着しているボンドは比較的除去が楽です。
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ボディーに付着しているダストを落として行きます。
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後は、巻き上げレバーや巻き戻しクランク回りのギア関係をチェック、

特に巻き上げレバーに連動して動くカメラ底面部のギア関係や動作箇所には

必要に応じて、ベンジンでの洗浄と注油を行います。
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最後に、レンズ回りからフィルム室への光の漏れを防止するために、

ユニットのレンズ開口部にモルトを取り付けて、

全体をクリーニングして作業完了です。
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【Before】
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【After】
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【Before】
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【After】
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【Before】
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【After】
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【Before】
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【After】
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THE END

Posted at 2020/05/30 13:53:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | Camera | 趣味
2020年05月29日 イイね!

KONICA C35 レストア その5

KONICA C35 レストア その5










露出計がOKとなれば、次のステップは、

シャッター関係のメンテナンスです。


おおまかな仕組みは、巻き上げレバーの巻き上げ操作によって、

おおきなバネの反力に逆らって、トリガーが引かれ、

それに連動して赤〇で囲んだ部分の位置が変化します。


下の写真は、チャージされた状態の写真です。

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そして、シャッターボタンを押すと、トリガーが外れ元の位置に戻ります。

下の写真は、シャッターボタンを押したあとの写真です。

上の写真と位置関係の違いが分かってもらえると思います。

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その時に、金色の丸いフライホイールのようなパーツを叩き、

その叩かれた反動でフライホイールが回転する力

シャッター羽根に伝えてシャッターが開閉します。


つまり、下の写真で、

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トリガーが外れてバネで固定さえていたL字パーツが回転して元に戻る(緑矢印)、

すると、その先に取り付けているパーツが上方に移動(赤矢印)、

フライホイールが叩かれて反時計回りに回転(青矢印)し、

この回転力をシャッター羽根に伝えて開くという仕組みです。


開いたシャッター羽根は違うパーツに取り付けられたバネの力で閉じます。



ですから、シャッターの不具合の多くは、フライホイールの動きと

フライホイール後のエネルギー伝達ルートでの固着が主です。

ここのプロセスをチェックして、洗浄と注油をすることで解決できる

ケースがほとんどです。

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今回のC35は、見た目からの腐食どおり、かなり重症でした。

ほとんどフライホイールが回らない状況で、

ベンジンを流してから、潤滑油(ベンジンで希釈)を注油して、

何度も動かしてみる、

またベンジンを流して、注油して、動かす。。。

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この工程を何度も繰り返して、カメラのトリガーでシャッター羽根が

開閉するようになるまで繰り返します。

シャッター羽根開閉はフライホイールに連動しているレバー(バー状)で

行いますので、レバーの動きにも注意する必要があります。

シャッターが開いたまま閉じないときは、レバーの動きやスプリングが

外れている
場合がありますので、チェックが必要です。

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またバルブにならないケースは、フライホイールの動きが

十分でない場合
やバルブにするためのロックの動きやスプリングの

状態が問題
になりますので、ここもおさえておく必要があります。


下の写真は、バルブ機能をつかさどる部分で、

フライホイールに連動して動作する部分を写真中央やや上側の

フックのような部分でホールドし、シャッターボタンを開放することで、

フックが外れて、シャッターが閉じる仕組みになっています。

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このあたりは、小さく、極細のスプリングなどが組み込まれていますので、

歯ブラシなどで汚れを落とすときも細心の注意が必要になってきます。

スプリングが飛んでしまうと、どこの部分にどのように納まっていたか、

かなりの時間を要します。

慣れてくると、良くあちこちを動かしてみると感覚でわかってくるようにはなりますが。。。

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このカメラも時間と労力を費やしましたが、

何とか正常に動作するようになりました~
Posted at 2020/05/29 19:33:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | Camera | 趣味
2020年05月28日 イイね!

KONICA C35 レストア その4

KONICA C35 レストア その4










今回は、レストア可能かどうか一番の問題を確かめます。


ここをクリアできないと正常に機能しません。

KONICA C35は、電子的に露出を検出して、

その露出に応じて、絞りとシャッタースピードを

オートで決定
しますので、露出計が機能していないと

まともな撮影はできません。


詳しいことはわかりませんが、露出計がイカレていると

シャッタースピードが固定されるとかなんとか。。。


露出計が含まれるシャッターユニット、電池ボックス、

Cdsが取り付けられているレンズカバー部(正式な名称は?)を

用意し、配線で接続します。
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接続すると言っても、適当なワニ口クリップコードが

あれば楽ですが、そんなものがあるわけではないので、

ハンダ付けして接続します。


今回使用した配線用ケーブルは、

使用しなくなったFDDスマートケーブルの配線部のみ

取り出したものです。

この時代、FDDでなんだ? っていう時代になってしまいましたね~


接続し、電池を入れた結果、

露出計の針がCdsを塞いでも振り切ってしまいます。

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このことから、露出計がイカレテいるCdsがイカレテいます


Cdsがダメな場合は、Cdsを交換することで一部留意しなければならないことが

ありますが、何とか使用することができます。



でも、露出計がダメな場合は、露出計を違うカメラから移植しないと

使い物にはならないです。

露出計がいきていて、他がダメってケースは稀ですから、

あきらめるしかないのが現状です。


まずは、正常なCdsを取り付けて露出計が正常に動くか確かめます

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新しいCdsを接続してみると、露出計はきちんと動作しているようです。

露出計がそこそこの値を示しているようです。

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次に、Cdsを塞いでみます。

針は光を感知しないで下に振り切っています
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Cdsから手を離してみると、
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針が振れています。

どうやらCdsがダメで、露出計じたいは動作しているようです。

これで、なんとかこのカメラも生き返りそうです!
Posted at 2020/05/28 19:57:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | Camera | 趣味
2020年05月27日 イイね!

KONICA C35 レストア その3

KONICA C35 レストア その3










今回で全部をばらしたいと思います。

まずは軍幹部の取り外しです。

フィルム巻き戻しクランクは、フィルム裏蓋をあけて、

巻き戻しの金具を固定し、クランクを反時計まわりに

まわすと外すことができます。


次に巻き上げレバーの取り外しです。

下の写真で、レバーは既に固定しているネジをカニ目レンチを

使って緩め、レバーを取り外した状態です。

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レバー下にカメラ軍幹部を固定するワッシャー状のネジ

取り付けられているのですが、これが腐食でまったく動かない。。。



下の写真の左側のワッシャー状のパーツは巻き上げレバーに遊びをつくって、

ある程度巻き上げるとロックされるために用いられます。

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こんなにこの部分がサビているカメラは初めてです。

内部、かなり心配 (-_-;)



ベンジンに混ぜた潤滑油を注油して、すばらく放置。

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小さなハンマーで軽くたたいたりして、また注油して放置。

この作業を何度か繰り返すと、なんとかネジを戻すことができました

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あとは軍幹部とシンクロとを接続している配線を取り外して、

軍艦部を取り外します。


次はセルフタイマーのネジをカニ目レンチで外してレバーを取り外します。

ここも腐食痕があります。

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保管状況がすごく悪かったんでしょう。。。



セルフタイマーのレバーを取り外すと、

レバー回転部と鏡胴の間が非常に汚いです。

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あらら。。。

露出計のメーターあたり、

こんなところも腐食しています (-_-;)
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貼り革をはがして、本体サイドに3本のネジで

固定されているフィルム裏蓋を外します。


次に、

ファインダー、レンズユニット、シャッターユニットを

はずして、分解は完了ということになります。

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ファインダーは3本のネジ、各ユニットは4本のネジで

固定されているので、ネジを緩めることで取り外せます。

腐食が激しいカメラだと、ユニットを固定しているネジが

固着してまわらずユニットを取り出せない場合がありますが、

このカメラはギリ、セーフ ってところでした~


ネジは無くすと大変なので、外した場所に軽くねじ込んで

おくことで紛失防止ができると思います。

面倒くさいけどね~
Posted at 2020/05/27 20:40:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | Camera | 趣味

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「BMW M3 m(_ _)m イイね! 85いただきましたあ〜  ありがとうございます。」
何シテル?   06/27 22:20
大学時代にブルーバード910をバイト地獄で手に入れてから、スターレット(KP61)、ソアラ2.0Twin Turbo、三菱Jeep J54(ソアラと同時所有)、...
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