
クルマの背後に佇む古ぼけた洋風の廃屋は、
私がまだ幼少の頃から高校生までお世話になった
街の医院だった建物。
役目を終え静かに佇んでいた。
開業当時は緑豊かな村の診療所といった風情だった。
初老の先生と奥様、看護婦さん達は私と家族のことを良く覚えていてくれた。
かかりつけホームドクターであったわけである。
現在、それ程までに親密な付き合いをさせていただいているお医者さんはいない。
子供の頃はちょっとしたことでも一大事の非常事態で、
風邪、おなかいたい、犬にかまれた、蜂に刺されて…
何かとお世話になったものだ。
今こうして生きているのも、こちらの医院のお陰であった。
先生は私に「○○君は読書が好きで物知りだからお医者さんになると良い」と
励ましてくれたものであった。残念な事に私は医者にはならなかった↓↓
高校を出て暫く幼少の頃育ったこの土地を離れていたいつの頃か、
お医者さんも高齢となり亡くなりこの医院は閉院となり、
建物も傷んだままであった。
画像では色も無くなっているが、
開業当時はバラの垣根がありちょっと瀟洒な感じがしたものであった。
左隣は東北電力の出張所があったなぁ
先日、日没頃の帰宅時ふと見ると解体工事に取り掛かられていた。
そんなに丈夫ではなかった子供の頃には色んな病苦から救ってくれた先生。
明日にも建物は無くなってしまいそうと携帯電話内臓カメラで撮影した。
私はもう年度年齢50! 元気に生きています♪
子供の頃の命を見守ってくれてありがとうございました。
さよならS医院…
今日通ったら診療棟は跡形も無く…
Posted at 2012/07/14 23:41:00 | |
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