雪国の某所に永年置き去りの420SEL
私の大好きなモデルで、色も904ミッドナイトブルーと、
ごきげん仕様なので極上ならば救出したいのですが、
錆び付がみられる箇所もありリフレッシュも容易ではなさそう。
ご主人亡き後抹消されず置かれているそうだが、
走ることは無く手入れもなされていない。
ハチ公の最後のような哀しい姿である。
この地域ではAWDが得意のアウディーが成長著しい。
メルセデスをも凌ぐ勢いである。
ショウルームを訪ねても一目瞭然。
アウディーの店は非常に活況を呈している。
地元商社が母体となっている正規販売店が撤退するらしい…
只一つのメルセデス正規販売店であった。
私も帰郷後の数台でお世話になった店である。
其の母体はアウディーの店も持っており力を注いでいる。
現行店に代わり仙台資本のシュテルン系列が進出し県庁児童会館前の
大通りにショウルームを建設中であるが結果は吉と出るか?
日本のメルセデスが得意としてきた表日本大都市圏は
需要が飽和状態となっている。
もう高級車でございます戦略では行き詰ってしまう。
現代のメルセデスは特別な高級車ではない。
日本では超高級車扱いのCLSも彼の地では”250”からラインナップ。
その他4MATIC車も幅広くラインナップされている。
マーケティングコンセプトを装飾過剰の高級アパレルブランド的なものから、
高品質高機能な誠意ある実用品路線に改めないと、
「技術による先進」「BよりAだ」を語り品質向上著しいアウディーに負けかねない。
アウディーの言うBは恐らくBMWとBENZに違いない…
先日試乗させていただいたA4もとても良いクルマだった。
W204の完成度には及ばぬところもあるが極限環境下での
走行安定性ならばアウディーもなかなかだ。
需要が飽和状態の都市部で売った新車を中古で地方へは昔の商法。
都市部からのお下がりベンツが下層階層に買われ悪趣味装飾を加えられ田舎を走り…
そんな図式が広くメルセデスのイメージを低下させている。
高度情報化社会となった今日、地方でも最新最良の品を適切価格で
提供できなければ先細りは目に見えている。
がんばれメルセデス…
過剰装飾オプションをつけ渋滞の中をのそのそ走るよりも、
過剰に威厳を撒き散らし強面を気取る輩に乗られるよりも、
美しい風景の中を本来持ち合わせている性能を発揮し、
多くのフツーの人々の笑顔を乗せ快走する姿のほうがカッコいいぞ~
「暴風雪の氷雪路でも安心感に包まれ運転でき高品質丈夫で長持ち」
それこそがこの土地でのユーザーの思いのツボです。
そういえばAMGのプレートには林檎の木が描かれている。
この地も描かれたように林檎が実る土地柄でもあります。
Posted at 2012/12/28 10:43:59 | |
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