356の車検整備の3日目は、ブレーキのエアー抜き、フロント足回りのグリスアップを行いました。
※ポルシェ356は基本設計が80年以上前と古いため、きめ細かい整備が長持ちの秘訣だと思います。
ブレーキのエアー抜きですが、「6コのブレーキシリンダー」を分解清掃しているので、一つ一つ根気強く抜いて行きます。
※2名いれば楽勝なんですが。
エアー式のブリーダーで、各シリンダーを荒引き
仕上げは、「ワンウエイのチューブ」を使用して、ブレーキペダルを踏み込んで、エアーを抜きました。
準備として、ワンウエイの治具の作成。
今の時季は、一気飲みはきついです。
エアー抜き治具の完成!
チューブが抜けないし、倒れてもこぼれません。^_^
ブレーキのエアー抜き完了! ^_^
一人エアー抜きなので、2時間弱かかりました。
※後日テスト走行時に「片効き」があれば、再度ブレーキ調整します。
続いて、フロント足回りの「グリスアップ」
走行距離が少ないため、1回/年ペースで行っています。
グリスアップを怠り、フロント足回り(リンクピン&キングピン)がガタガタになった車両や、タイロッドエンドがガタガタの車両を見た事があります。
私の356Aは、12ヶ所の「グリスニップル」があります。
右側のタイロッドエンド
右側リンクピン&キングピン(2ヶ所)
左側リンクピン&キングピン(2ヶ所)
左側タイロッドエンド&ステアリングギヤBOXアーム(2ヶ所)
左側トーションビーム(2ヶ所)
右側トーションビーム(2ヶ所)
エアー式のグリスガンを使用しないと、短時間の作業は厳しいと思います。
トルクマイスターを使用して、アクスルナットを規定値の55kgf・mで締め付けます。
※80cmの距離から、私の全体重をかけた締め付け。
9:1のギヤ比を利用した工具で、トルクレンチを6kgにセットすると、規定トルクになります。^_^
ガタを確認OKなので、緩み止めのコッターピンを入れて終了!
ゴジラ -1.0 を見に行くので、ここで作業を切り上げました。 ^_^
大好きなポルシェ356を2台以上所有しないのは、この作業を毎年2台以上行うのが、肉体的に厳しいからです。^_^
Posted at 2024/03/16 07:31:01 | |
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