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2018年03月01日

アイドリングストップ装置は本当に節約になるか?

アイドリングストップ装置は本当に節約になるか? 妻のミラココアを運転していて
ふとエコアイドル(ダイハツのアイドルストップ機能名)の
累計時間が表示された。

トップ写真の通り妻のミラココアは「76時間18分31秒」
ものアイドリングによる燃料消費を削減したらしい。
分かり易く換算すると3日と4時間18分31秒、
秒数にすると274711 秒
随分とアイドリングしていることになる。

似たようなネタを過去にも取り上げたが、
上記の数字から下記のようなことを考えた。

一方ミラココアは2012年9月24日登録なので、
3月1日現在で1984日経過している。

また走行距離は3月1日現在3万8410kmなので
年間走行距離は7084km


一日あたり約19.4km走行し、
その一日の中で138.7秒間アイドリングストップしたらしい。
(7.15秒/kmアイドリングストップしている)

レギュラーガソリン実売価格をe燃費から引用すると、

2013/9 153.1円/L
2014/9 158.7円/L
2015/9 125.4円/L
2016/9 114.0円/L
2017/9 122.9円/L

上記より過去5年間の平均134.82円/Lであった。

ミラココアのアイドリング燃料消費量は分からないが、
同じ軽自動車であるスズキエブリィのデータが
こちらにあった。
貴重なデータを引用させていただくと433cc/時間ということが判明。
7.22cc/分→0.12cc/秒と換算できる。

274711秒×0.12cc/秒=33041.63cc=33.04Lものガソリンを節約した計算になる。

上記ガソリン単価を掛けてみると
節約できた金額は
134.82円/L×33.04L=4454.5円
という結果だった。

意外と大したことない、
というかアイドルストップによる
節約効果を過度に期待してしまっていたのかも。

加えて、我が家のココアの指定のバッテリーは
アイドリングストップ対応型で
割高な補機バッテリーが指定されている。

我が家は4年目に交換したが、
一例としてイエローハットでは
M42というバッテリーが
16,178円(税込)
アイドリングストップ未対応なら、
一般的な40B19サイズが適用となり
7,538円(税込)で済む。

バッテリが4年間で交換時期を迎えるとすると、
差額8640円/4年=約2160円/年が高機能バッテリーの使用料金だ。

アイドルストップによる燃料費節約分は
138.7秒/日×365日=50626秒×0.12cc/秒=6075cc=6.075L
6.075L×134.82円/L=約819円/年となった。

毎年1340円ずつ赤字が出る計算だ。

それでは我が家は現状のアイドルストップ率のままで
年間何キロ以上使用すれば
損益分岐点を越えるのかを試算すると、
我が家の実測値に基づく節約量6.075Lに対して
16Lの節約効果が出なければアイドリングストップ対応
バッテリの価格差をペイできない。


つまり、
16000cc÷0.12cc/秒=133334秒
のアイドルストップが必要。

1kmあたり7.15秒の割合でアイドリングストップするので
133334秒/7.15秒/km=18648km/年

我が家では年間走行距離18648kmという乗り方でなければ
アイドリングストップで元を取る事は不可能と判明した。

結果的に通常の格安補機バッテリーとの価格差で
燃料費節約効果は吹き飛んでおり
石油資源の節約という効能はまだしも
燃料費節約による経済性は無い事が分かった。

もう少し市街地走行が多いなどアイドルストップが頻繁に
作動するシチュエーションの仕様状況なら
もう少し違った結果になる事は想像し易い。
1kmあたりのアイドリングストップ時間が倍になるだけで
年間走行距離9324kmで損益分岐点を迎える。
交通環境の厳しいところでこそ本技術の効果が出るだろう。

かつてのミラe:sとアルトエコの燃費戦争において
減速時7km/hからエンジンを止めるか、9km/hで止めるだのと言った
細かい競争は如何にアイドルストップを長く実施するかを
競った結果であり、上記の計算には効いて来ると考えられる。
しかし、上記動作はカックンブレーキとなりがちで
ペダルワークによる繊細な停止操作は出来なくなりがちで、
まさに燃費/経済性の為に
ドライバビリティを犠牲にした結果
だといえるだろう。

いまや当たり前の装備とも言える
アイドリングストップ装置は
カタログ値の燃費の見栄えが良くなるが、
コストオブオーナーシップ
(購入価格だけではなく所有する全期間を通じたコスト)
の観点では経済的な面でユーザーの負担は大きくなりがちだ。

他にも過度にインチアップされた扁平タイヤの
交換費用でも似たような話があり、
至るところでユーザーの維持コストは高くなっている。
車両価格も高くなりつつある中で維持コストも上がっていくと、
一層自動車が我々庶民から遠ざかっていく寂しさがある。

この手の経済性の試算をする際、
年間1万kmなど仮想的な条件を用いることが多い。
私も月1000km走ると仮定して・・・・などと
見積もってしまいがちだが、
妻が実際に7年間意識せずに使用した結果は
我が家にとってはそれなりに有用なデータとなった。

更に、新車購入時のアイドリングストップの価格差以上に
バッテリーの交換費用にも着目すると
我が家の使用条件ではアイドルストップ付を
買わないほうがかえって経済的
なのであった。

上記計算例はあくまでも我が家での結果なので、
アイドリングストップ機能付の車を愛用中の皆様も
一度シビアに電卓を叩いてみると、色々と面白い結果が出ると思いますので
よろしければ試してみて下さいましたら幸いです。
ブログ一覧 | 調べてみた | 日記
Posted at 2018/03/01 23:52:27

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この記事へのコメント

2018年3月2日 6:19
おはようございます(^ ^)

エコは高コスト。まさにの事例ですね〜。

大気汚染を少しでも減少するとか、限られた化石燃料を少しでも無駄使いしないとか、経済性とは違うベクトルがないと辛いかもしれませんね。

でもメーカーは経済性を推してくる。

しかして、本当に環境に優しいのかなあ?エンジン再始動時の排ガスって有害物質は大丈夫なのか?
速いサイクルで交換する鉛蓄電池のリサイクルに掛かるエネルギーコストは??

でも、2ストエンジンでCOとHCを出しまくっている私が、何を言っても説得力無いか(爆)

でもNOxは少ないゾ!
コメントへの返答
2018年3月2日 23:00
コメント有難うございます。

エコロジーとエコノミーは必ずしも両立しないということですね。確実に石油資源は節約できているのですが、ユーザーの利益になるかと言うと・・・・。

再始動の排ガスは、暖気後なら触媒が活性化しているからたぶん大丈夫だと考えています。補機バッテリーも我が家のココアは4年持ちましたので一般的なバッテリー同等のライフかと存じます。ただ確実に高いです。

購買力のある自動車メーカーは安く買えるのでしょうが、その分一般ユーザーへの販売価格は割高でそこで回収しようとしている節も感じられますね。

2ストエンジンの排ガスの成分が多いとしても排気量そのものが小さいからOKではないかと。工業製品は長く使うことがなんと言ってもエコだと思います。
2018年3月2日 10:19
アイドリングストップの最大のメリットは「停車時に静か」ってところですね。
あと三気筒だとアイドリング時の振動が結構大きいので、アイドリングストップを導入することで開発時の振動対策が容易になり、開発経費を抑制できて、最終的な車体価格にちょっと反映されてるかも、と言うところです。
コメントへの返答
2018年3月2日 23:04
コメント有難うございます。

ご指摘の通り、3気筒エンジン車のアイドリングストップはバイブレーションから開放されて静粛ですね。ココアでも毎回実感できます。周辺の車のエンジン音が気になってしまいます(笑)

開発工数の件は、恐らくアイドリングストップOFF時操作時やA/C使用時でも性能確保が必要ですからむしろ不利になっている可能性もありますね。
2018年3月2日 19:46
アイドリングストップ付いてなくても充電制御車はバッテリー高いですな。
アイドリングストップなら簡単にキャンセルできるけど充電制御は...
コメントへの返答
2018年3月2日 23:07
コメント有難うございます。
最近は充電制御が当たり前で、
これまたバッテリーが高くなってますね。
維持費がかかる燃費向上は、距離を走らない軽自動車ユーザーには大いなる負担に感じます。
2018年3月2日 21:02
こんばんは。
イプサムの次に、トヨタの新車を買うならピクシスエポックを検討している(!?)私ですが、非常に興味深い内容でした。JC08モードではアイストにより10%程度消費量が低減すると聞きますが、今回の約33リットルというのが、全体の消費量のうちの何%なのか(節約量/(節約量+消費量))も気になります。

さて、アイドリングストップ車の普及からか、E/Gマウントの性能が変わったように感じます。社用車のヴィッツもフィールダーも1~2年目の5000キロ未満なのに、交換後5000キロ程度のイプサムと比較して明らかにアイドリング中はブルブルと振動しています。
HV車含め、エンジンの始動と停止を繰り返すようになっている近年、マウントの特性を変更し、所謂始動時の低減に重きを置いた設計をしているのではないかなと感じる次第です。
コメントへの返答
2018年3月2日 23:13
コメント有難うございます。
ピクシスエポックを買って、
フロントをミラe:s、リアをプレオ+ですね。
わかります。(内装というかエアバッグはトヨタ)
全体の消費量については分かりませんが、
ミラココアの場合走らせてもリッター20km/Lは堅いですし、家族で中距離を淡々と移動するなら25km/L位出てしまいます。

E/Gマウントの件ですが、私はその様な視点で見られていませんでした。ご指摘の通りHV技術で培った?E/G再始動に気づかれにくい味付けになっているのかもしれません。昔は恐らくアイドル振動を使用最下回転数と出来たでしょうが今日のようにアイドリングストップが普及するとE/G始動は相当気になるでしょうねー。
2018年3月2日 22:13
ちなみに、エンジン始動に関わるセルモーターも良くも悪くも何時間毎とか交換しなければならないらしいですよ。

嫁の初期型ハスラーは少なからずそうです(^_^;)
あと、アイドルストップから走り出しがもたつくので、自分が乗るときはいつもオフにします(笑)
コメントへの返答
2018年3月2日 23:17
コメント有難うございます。
セルも交換が必要なんですか(汗)
知りませんでした。

ハスラーも街をたくさん走っていますが、その事を知っているユーザーは少なそうですね。

走り出しがモタつくのはミラココアも一緒です。ブレーキペダルを強く踏み込むとエンジンが再始動する癖を利用して信号が変わる前に予めエンジンをかけるようにしていますがそれでもレスポンスは緩慢ですね。
2018年3月12日 13:31
こんにちは♪
 燃費向上を謳い文句にしているハイブリッドを含むシステムで、販価アップ分取り戻すのは一般ユーザーの走り方では無理だと思います。メーカーも少しでもCO2低減に取り組まないと企業姿勢を問われる時代なので、販価に反映せざるを得ないのが実情と思います。 「これまでで33Lものガソリンを節約した。」と単純に考える方が気楽になれるかも知れませんね。 ・・でもバッテリ価格が高いと、交換毎に「コストオブオーナーシップ」を考えてしまいますね。
コメントへの返答
2018年3月13日 22:40
コメント有難うございます。
車メーカーは強大な購買力を使って専用バッテリを安く仕入れることが出来ます。もし、仕入先は値切られた分をアフターマーケット品の価格に転嫁してユーザーから回収する仕組みになっているとしたら本末転倒のようにも感じます。
我が家の場合、毎年1340円とは言え車メーカーがCO2削減のアピールの為にお金を支払っている事になります。

個人的にHVはスムースな電動走行の面白さもあり、エンジン違い(L4→V6)のような価値を感じますが、いわゆる単純アイドリングストップは本当にお客さんの利益になるのか、消費者も冷静に考える必要があると思います。

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「新宿は小雨 セルシオどこへやら、、、。外交官ナンバーでした。至る所でこの青いナンバー見かけますね。」
何シテル?   04/11 22:03
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