
こんばんは~~
今回のTOP絵は、かなでさんという方の作品になります。
(かなでさんのPixivページ
http://www.pixiv.net/member.php?id=2842627 )
「星空のメモリア」というエロゲに登場する真のヒロインである夢ちゃんとメアちゃんです♪
12月10日からプレイを開始した『
星空のメモリア -Wish upon a shooting star-』(発売ブランド:FAVORITE、2009年3月27日発売)の全ルートを読み終えましたので、いつものように感想を書てみたいと思います。
なお、発売から6年近くが経過している古い作品ですので、いつものごとくかなりネタバレが遠慮なく含まれる内容となりますのでご注意ください。
まずは全体の感想として、この『
星空のメモリア -Wish upon a shooting star-』ですが、かなりの良作だったと思います。
シナリオのでき、ボリュームともに、かなり高いレベルの完成度だったのではないでしょうか?
フルスペック価格のエロゲとして、十分満足のいく作品でした。
また、物語の重要なキーワードの中に宇宙や隕石などがあり、星にまつわる神話や天体観測の知識などが蘊蓄のようにシナリオの随所にちりばめられています。
そのため、そっちの世界が好きな人には違った意味でも楽しめる作品なのではないかと思います。
ことろで各ヒロインの感想に入る前に、まずプレイ上の注意点を書いておきたいと思います。
というのは、これは自分のプレイ環境(Windows 10)の問題なのかもしれませんが、2週目以降、既読スキップをかけた状態で選択肢画面になったとき、けっこう高い確率でゲームが不正エラーで終了してしまいます。
ただ単にエラー落ちするだけであれば問題はないのですが、不正落ちしたときの影響で、すでに攻略を終えているヒロインの攻略済みフラグが消えてしまい、どのセーブポイントから再開しても全ヒロインが未攻略の扱いとなってしまいます…(汗。
このゲームの場合、特定のヒロインを攻略後でないと、ルートが解放されないヒロインが多数存在するため、このままではゲームが進まなくなってしまいます。
ですので、各ヒロインのエピローグ画面(エンディング後のショートストーリー部分)で必ず1つはセーブポイントを作っておいてください。
(しかも共通シナリオ部分が結構長く、しかも各ヒロインへの分岐に必要な選択肢のポイントが共通しシナリオの広範囲にわたって分布しているため、ヒロインの攻略ごとに共通シナリオ部分を最初から読み返す必要があります・・・・(汗)
エラー落ちして攻略済みヒロインのフラグがすっ飛んでも、とりあえずゲームを再起動後に各ヒロインのエピローグをロードし、それぞれ最後まで読み進めることで、飛んだ攻略済みフラグは再建築することがでいます。
(ちょっと面倒ですが・・・・・)
その後攻略中だった直近のセーブポイントから再開すれば、何とか被害を最小限に抑えてゲーム続きから再開できるはずです。
では、ノーマルヒロインらから、自分が攻略した順番で各ルートを紹介していきます。
■南星明日歩ルート
小学生の頃に都会に引っ越した主人公が、7年ぶりに生まれ故郷の雲雀ヶ崎に戻ってきて、一番最初に親しくなった少女が、この明日歩ちゃん。
喫茶店の看板娘で、天体観測が大好きな女の子です。
実はこの明日歩ちゃんは、主人公が小学生時代のクラスメイトで、当時友達を一切作ろうとしなかった主人公に対して頻繁に声をかけていた少女でした。
明日歩ちゃんは、主人公に対して抱いた気持ちが〝初恋〟だったことに気が付いたのが、主人公が引っ越しでいなくなってしまってからだったため、その思いをずっと封印していましたが、主人公との再会でその思いが蘇っていきます。
一方主人公は、そんな小学校時代に学校では友人を一切作っていなかったにもかかわらず、毎日のように展望台で会っていた少女がいました。
そして雲雀ヶ崎に戻ってきて一番にやりたかったことがその少女との再会だったのですが、再開の約束を交わしていた展望台は閉鎖されて立ち入り禁止人っており、しかも唯一の手掛かりだったその少女の名前は忍び込んだ展望台にいた自称〝悪夢を狩る死神〟の少女(しかも外見が7年前の約束の少女のそっくり)に記憶が狩られてしまい、思い出せなくなってしまいます。
そんな主人公に、明日歩ちゃんは思い出の少女探しを手伝う申し出をしたりして主人公をサポートするのですが、自分の中で育ち始めた初恋えの想いとの板挟みに悩み・・・・と、ある意味〝幼馴染系初恋の純愛〟を王道路線を描いたシナリオになっています。
また彼女は片方の耳に聴力がない聴覚障害を抱えているのですが、そのことで父親との確執が起きて、主人公との仲がぎくしゃくするなど、恋愛ストーリーの山場が複数個所あり、シナリオ的にもよくできた内容になっていたと思います。
■姫榊こももルート
主人公が転入した高校の生徒会役員で、星嫌いのため、明日歩とは頻繁に意見が衝突しているツンデレ少女です(苦笑。
星神さまを祀っている星天宮(分家)の巫女さんですが、リアリストのためオカルト的なことは全く信じていません。
しかし、実は彼女は歴代の星天宮の巫女よりも強い資質をもっており、過去にかなり難しい儀式を自分だけでおこない成功させてしまった事と、その影響でその時の出来後を忘れていて、しかも自分が高所から落ちて死ぬという悪夢に取りつかれていました。
こももちゃんルートが進んで、主人公と恋仲になると、その悪夢の頻度や内容の情報密度が増して、読み手に「あれ?もしかしてこももちゃんて子供のころに一度死んでいるの?」というミスリードを上手に誘うシナリオ展開になりますが、実はその時に死んでいたのは・・・・・・。
突然のハプニングに弱い性格で、主人公にいきなりお姫様抱っこされて、そのまま言いくるめられてしまうシーンとかは、読んでいてニヤニヤが止まりませんでした(wwwww
■姫榊こさめルート
こももルートをクリアすると解放されるのが、こももの双子の妹であるこさめちゃんのルート。
こももルートのラストの方で、7年前の事故で死んでしまったのは実はこさめの方で、その現場に居合わせたこももが妹を助けたい一心で星神を妹の身体に降臨させ蘇られたため、彼女は人の姿でありながら人とは違う存在(人間よりも高次元の存在)となってしまいました。
そのため、彼女は自分の正体がばれることを恐れており、また「自分は恋をする資格がない」と恋愛そのものもあきらめてしまっています。
なのでこのルートでは、そういった諸々をひっくるめて、主人公が受け止めて、受け入れる・・・という、この手の王道的展開になります。
(照れたこさめちゃんの「えいっ!」には結構萌えましたwwww)
あと、星神や星霊といった人間とは異なる高次元生命体の存在や、星や隕石によって与えられる電磁波が人や高次元体に与える影響、三次元までしか知覚できない人間がより高次元の存在を知覚するのに必要な〝夢幻状態〟の説明など、今後のルートで必要な知識を説明する役割もこのルートが担っていました。
■蒼衣鈴ルート
主人公が引っ越した叔母の家(母親の実家)の隣に住んでいる、学園の後輩。
常に不機嫌そうな表情を浮かべ、他人を拒絶している無口系キャラですが、時折言葉を発すると「うざい」「死ねばいいのに」などと、かなりきつい毒舌を吐きます…(汗wwww
彼女のルートの場合、衣鈴ちゃんが探し求めている〝故郷の星空〟と、彼女が孤独を選んだ理由が物語進行の重要なカギになるのですが、ラストは完全に主人公の妹(千波)との友情再確認エンドになっていましたね(苦笑。
また、この手の他人を拒絶していたキャラが主人公と恋仲になると、主人公への依存度が異常なくらいに高くなるのはよくある展開なのですが、ある出来事によって仲違いしてしまった衣鈴ちゃんと妹の仲を修復されるため、心を鬼にして衣鈴ちゃんを突き放して主人公の描写は読んでいて辛かった・・・です。
あと、この衣鈴ルートで閉鎖された科学館の元館長が主人公の父親だったという描写が出るのですが、共通ルートので妹の千波が〝父親の墓参りを嫌がっていた〟という描写もあり、この矛盾がこの後に解放される千波ルートの大きな伏線になっています。
■小河坂千波ルート
前述の衣鈴ちゃんのルートをクリアすると解放されるのが、この千波るーとになります。
ちなみに彼女は主人公の愛すべき愚昧(苦笑。
いついかなる時も元気で、物事をポジティブに捉えている妹ですが、共通シナリオ部分で過去にかなり強烈な反抗期があったことや、父親の墓参りに行かないほど父親を嫌っていることなどが描かれていて、元気な姿の裏に何かしらの闇を背負っていることを感じさせていました。
しかも衣鈴ちゃんのルートで主人公の父親は今も生きていることが分かっていますので、千波ちゃんと主人公は異父兄妹ということになります。
このルートでは、二人の父親と母親(過労死しています)の過去の恋物語が、学園に伝わる〝恋人の仲を引き裂く死神の伝説〟として語られ、展望台の死神である〝レン〟とは別の死神の正体が明かされるなど、この先に解放される〝真のヒロインルート〟に必要なパズルのピースをそろえることになります。
物語としては、千波の父親に対する〝お兄ちゃんのお父さんからお母さんを奪って、自分を身ごもらせておきながら、勝手に死んでいった〟〝お父さんのせいで、お母さんやお兄ちゃんが苦労している〟〝そのせいでお母さんが倒れて死んじゃった〟という負の感情や、〝自分はいらない子だったのじゃないか〟という自分自身の存在意義のテーマになるのですが・・・・・・
主人公と結ばれたことで禁断の関係になったにもかかわらず、その辺の苦悩(近親相姦へのタブー意識)がほとんど描かれていなかったのが大きな違和感に感じましたね・・・・・
(というか、二人の関係を知った志乃さん(主人公の母親の妹で現在の保護者)・・・・「わたしおばあちゃんになるかも~~」などと喜んでいていいのか?(汗wwww )
さて、上記の5人のヒロインを攻略すると、この物語の真のヒロインである乙津夢ルートが解放されます。
彼女こそ、主人公が引っ越す前に会っていた展望台の少女で、展望台の死神である〝メア〟が生まれた鍵を握っています。
■乙津夢ルート
夢ルートでは、不治の病のために主人公から距離を置こうとしているヒロインと、それを覆そうとしている主人公という、ある意味、悲恋物語の王道的な設定が描かれているのですが、ここに悪夢を狩る死神の〝メア〟(7年前に街に落ちた隕石が本体(依代)の星神)や、主人の父親が持っているペンダントの隕石が依代の星神〝レン〟、死んだ後に高次元の存在になり主人公を見守っていた母親や千波の父親の霊などが関わり、王道的な設定を面白くしてくれています。
ただこのヒロインの夢ちゃん・・・・・
まじで頑固です・・・・
自分が病で死んでしまう可能性があるうちは、絶対に主人公の告白を受け入れません。
そのため主人公はバットエンドを迎えそうになり・・・高次元存在の母親の霊が時間を巻き戻してやり直させてくれたりするのですが、それでも夢ちゃんは主人公の告白を受け入れません(汗。
そして危篤状態に・・・・
最後は、〝メア〟が、自分は主人公と夢ちゃんが7年前に流れ星にした願い(夢は「自分のことを忘れてほしい」、主人公は「夢にまた会いたい」)から生まれた存在(星神は人間と交わした約束を糧として、依代の隕石からこの世界に顕現することができるらしい)だから、自分を依代に還すことで自分が蓄えた力が夢のもとに還って、病は直せないけどきっと夢が助かる。
だから、自分が大好きな主人公の手で自分を依代に還してほしい・・・と・・・・
ラストは実際にゲームをプレイして確認してほしいのですが、かなり泣けました・・・・(涙。
■メアルート
上記の夢ルートをクリア後に解放されるのがこのメアルートですが、主人公が夢にフラれて落ち込んでいるところをメアが慰め、そのまま恋仲になってしまう・・・・という、ある意味とんでもないルート。
メアの姿は、7年前に主人公が流れ星(隕石)に願った「夢に会いたい」がベースになっているため、12歳の時の夢ちゃんそっくりになっています。
なので、ここで一気に主人公にロリコン疑惑が・・・・(爆笑
あぁ・・・・
そういえば主人公の実の父親(大河)も、自分のペンダントが依代になっている星神の〝レン〟(こっちも外見の年齢はメアといい勝負)を溺愛していて、「一生一緒にいてくれ」とかレンに言っていたので、ロリコンはDNAレベルでの遺伝なのかも・・・・・(マテwwwwwwwww
いろいろ異論もありそうなルートでしたが、貧乳スキーの自分的にはありだったかと・・・(ぉぃwwwwwww
繰り返しになりますが、この『
星空のメモリア -Wish upon a shooting star-』ですが、かなりの良作だったと思います。
シナリオのでき、ボリュームともに、かなり高いレベルの完成度だったのではないでしょうか?
ということで、次はこの感動を忘れないうちに、ファンディスクの『
星空のメモリア Eternal Heart』をプレイしたいと思います。