こんにちっぱい!
今回のお気に入りのPCゲーム(ERGとも言う)キャラは、ERGブランドの戯画から2015年 1月 30日に発売された「
ハルキス」のヒロインの一人、兵藤天音ちゃんです♪
戯画のキス・シリーズにおいて、この天音ちゃんの中の人(声優さん)のあじ秋刀魚さんだけが全シリーズでヒロインの声を演じています(苦笑)。
今回紹介する「
ハルキス」では、今までのキス・シリーズではどちらかといえば〝ほわほわしたキャラ〟の印象が強かったあじ秋刀魚さんが、かなりキツイ性格のお姉さんキャラを演じていました。
さて、ここからが本題となる、「
ハルキス」の感想になります。
今回の「
ハルキス」ですが、今回は主人公がけっこうダメ人間です(ぇwww。
この手のERGの場合、主人公がヒロインらが抱える問題を解決して親密度を増していくシナリオが多いのですが、「
ハルキス」の場合は過去に問題を抱えているのは主に主人公であり、なかなか過去の問題と向き合おうとしない主人公に対して、ヒロインらが尻を蹴って解決を手助けしていくような内容になっています(苦笑)。
なので、ヒロインらの性格が、けっこう〝男前〟だったりもします。
ちなみに主人公の瀬戸修司は、喧嘩の腕っぷしは強いが、性格・・というかメンタル面がヘタレ系とでもいうか・・・・すべてが不器用なうえに優柔不断。
さらに容姿も成績もすべて低めで、良いところといえば〝真面目〟なことと〝思いやりがある〟ことくらいしかないのだが、それすらも不器用さから空回りしてしまい、周囲をやきもきさせるダメ人間でした(汗笑。
では、自分の攻略順に各ヒロインを紹介していきます。
■八住伊月(やすみ いつき、CV:有栖川みや美)
伊月ちゃんは、性格がマジ男前でした♪
なにせ、本当は最初に攻略するのは義妹のこのみちゃんにするはずだったのに、伊月ちゃんがあまりにも素晴らしい性格だったために、気が付けば伊月ちゃんルートに入っていたほどでした(汗。
この伊月ちゃんだけが主人公の過去との接点がない為、他の3人のヒロインらとは少しばかり主人公との向き合い方が違っていたのが特徴的でした。
主人公が過去と向き合うように主人を引っ張っりながら、自分は1歩身を引いたところで主人公を見守る・・・もしそれで主人公が昔の彼女とよりを戻してしまったとしても、それを主人公の為だと自分に言い聞かせて納得しようとする男前な性格をしていました。
主人公に過去をリセットさせることで、自分が新しい主人公の居場所になろうとする健気さも感じました。
伊月ちゃんはイイ女!
それだけは間違いないと思います。
■瀬戸 このみ (せと このみ、CV:杏花)
母親が病気fで死亡した後、1年もたたないうちに父親が再婚したことでできた義理の妹です。
義理の母と上手く行かないまま、家を飛び出して一人暮らしを始め、唯一の接点だった父親までも病気で死んでしまったため、主人公は義母と義妹を家族だとは思えなくなってしまっています。
それでも、この義妹・・・このみちゃんに対してだけは〝兄でいよう〟と、かなり気持ちに無理をして接してしまっています。
このみちゃん自身は、主人公の事を嫌っているわけではなく(それでも好きというわけではない)、家族になることができないまま家から居なくなってしまった義理の兄を心配し、なんとか家族に近づくことはできないかと考えて、ある時を境に頻繁に主人公が住んでいる街にやってくるようになります。
そんな状況がしばらく続いたある時、義妹の行動にイライラを募らせていた主人公が、風邪による高熱と疲れで前後不覚になって、義妹のこのみちゃんを襲って犯してしまいます。
自分が義理の兄に襲われたことよりも、これでその義理の兄と〝家族になれる〟と思ってしまっていたこのみちゃんの健気さに泣きました。
でも、このダメ人間の義理の兄(主人公)、義妹にここまで言われても、義妹と向き合ってきちんと話し合いをする勇気が出ずに、家に帰らずに深夜の街中をうろついちゃったりするんですよね・・・・(溜息。
そして、男前の伊月ちゃん(事情は全て把握済み)に見つかって、説教だけでなく、背中まで押してもらいます(汗。

(マジ、伊月ちゃんすごいっす・・・何度も主人公の頬をひっぱたきながら、中立の立場で説教をする姿が感動しました)
このみちゃんは、かつて義兄が自分や母と上手くいかずに苦しんでいたのを知って、最初は間違いから始まった関係でも、それでも主人公の家族になって、そのうえで主人公のトラウマを克服させて彼の心を救おうとする・・・そんな健気なところが良かったです。
■白石 葵 (しらいし あおい、CV:真中海)
葵ちゃんは、主人公の従妹で同い年。
同居人でクラスメイトでもあるのですが、教室内では他人のふりをしています。
(あと、学校では伊達メガネを掛けて地味な格好も・・・)
でも実は、父親が死んで茫然自失になっていた主人を引き取ろうと姉に相談したのが葵ちゃんだったりもします。
彼女は、昔体型がぽっちゃり系だった時期があり、クラスの男子に体型を理由に蔑まれていた時期があったのだとか。
それが成長と共に体型が自然に変化し、ボン、キュッ、ボンになったとたん、手のひらを返したように男子が言い寄ってきたのを体験して、かなりの男性不振になっています。
ただ、そんな時代から今に至るまでずっと自分への態度が変わらなかった主人公の事を気に入っていて、「面倒くさい」と言いながらも、ちょくちょく主人公にアドバイスを与える面倒見の良さを発揮します。
で・・・
この葵ちゃんルートの面白さは、主人公からのアプローチで関係が始まったのではなくて、ベロンベロンに酔っぱらって帰ってきた葵ちゃんに主人公が喰われて、関係が始まってしまった事(wwww。
しかも、主人公と伊月ちゃんが結んでいた〝偽装恋人〟の関係をそのまま続けていていいよ・・・と言うほどの男前な性格(苦笑。
葵ちゃんルートでは、主人公や自分をとりまく状況(現状)を維持したうえで、主人公の〝今の状況〟を全肯定してあげることで、主人公の心の拠り所になろうとしている姿が描かれていたように感じました。
まぁ・・・
物語の後半で、葵ちゃんとのデートが発覚して、伊月ちゃんとの二股疑惑が出たり。
幼馴染(元彼女)の天音さんや、義妹のこのみが学校の前で待っている姿が話題になって、主人公の称号が二股からハーレム王に格上げされたりと、それなりに笑わせていただきました。
あと、この葵ちゃんルートでは、主人公が実家のある街を去らなければならなかった事件のアウトラインもある程度語られます。
■兵藤 天音 (ひょうどう あまね、CV:あじ秋刀魚)
柔道ならびに合気道の道場(父親が柔道主、祖父が合気道主)の跡取り娘。
そして幼い事から柔道場に通っていた主人公の幼馴染でもあります。

(ロリ天音さん・・・可愛いです♪)
かつて主人公と付き合っていた〝元彼女〟だが、付き合っている時も主人公が全く手を出さないまま、主人公が事件を引き起こした問題行動によって強制的に引き離されて関係が終了してしまたため、お互いにソレに納得ができずにモヤモヤしたものを抱えています。
天音さんは、幼い頃に主人公の練習の相手をしている時に、主人公がかけた技で足を壊してしまっており、武術家の道を断念。
主人公にとっては、天音さんに怪我をさせてしまった事が負い目として残っています。
関係終了の理由は、天音さんが街の不良どもに襲われたところ遭遇して、主人公がその不良を再起不能(?)なまでに、文字どおり血に沈めてしまった事。
有段者が一般人に手を出し、大けがをさせてしまったことで、主人公は段位を返上して道場を波紋になり、高校受験もあって別の街に移り住みました。
(その後は、1年以上も道場に近づいてもいません)
主人公は「お世話になった道場や兄弟子たちに迷惑をかけた」「こんな俺が柔道をするのは許されない」などと一方的に責任を感じていますが、実は天音さんの父や祖父、兄弟子たちにとっては主人公は道場の一人娘を救った英雄であり、柔道を取り上げて破門させてしまった事を悔いていました。
(兄弟子たちが不良どものたまり場に突撃しそうになっていたのを、主人公が帯を返しに来て頭を下げたことで、兄弟子たちの頭を冷やして、その場を収めたようです)
なので、今回も葵ちゃんルートと同様に、主人公が天音さんから襲われて、逆に喰われたことで元彼女との関係が進むようになるのですが、道場の一人娘の彼氏として道場に帰ってきた主人公を、父や祖父、兄弟子たちが大歓迎します。
ここからは、主人公が元いた道場の人たちに〝跡取り〟として受け入れてもらうための物語が描かれるような感じでしょうか。
(ちなみに柔道は過去の事件での傷があるので、合気道での跡取りを目指します)
なので天音ちゃんルートは、主人公との過去を今の状況の中でやりなおし、主人公の後悔を取り除いてあげる・・・そんなストーリーが展開していきます。
感想の最初にも書きましたが、この「
ハルキス」では主人公が内面に抱えている問題を、各ヒロインがそれぞれのやり方で解決してくれるストーリーとなっています。
ヒロインらの行動によって主人公の心が救済される・・・というのが基本になっています。
多くの恋愛ADVに見られるような、〝主人公が頑張ってヒロインの問題を解決する・・・〟〝相互に支えあって困難を乗り越える〟という定番的な設定と比べると、かなり異質な感じもしますが、これはこれでかなり良い展開だったと思います。
ある意味では、『ヒロインが主人公を攻略する』・・・そんな内容だったのではないでしょうか?