こんにちっぱい!
今回のお気に入りのPCゲーム(ERGとも言う)キャラは、ERGブランドの戯画から2012年 2月 24日に発売された「
ホチキス」のヒロインの一人、御影しずくちゃんです♪
ちなみにこの「
ホチキス」ですが、かむっさんは
一昨日(23日)にプレイを終了して、今はキス・シリーズ5作目の「
リプキス」をプレイ中です♪
ということで、今回のブログはプレイをし終えたばかりの「
ホチキス」の感想です。
この「
ホチキス」は、戯画の製品の中で現在まで続いている〝キス・シリーズ〟の第1作目にあたる記念すべきタイトルです。
発売されたのは今から5年以上も前になる2012年 2月 24日ですので、最近の戯画のERGに比べると、インターフェイス系が一昔前のシステムになっています。
原画は、marui氏とみことあけみ氏。
シナリオは、原人氏と木場貴志氏がそれぞれ担当していました。
現在を舞台にした学年部活物のシナリオとなっています。
主人公が、学園の屋上で非公認部活「互助研」と出会い、この「互助研」が売り上げ不振と後継者難から消滅しようとしているのを救うために動き回るのですが・・・・各ヒロインのシナリオのどれからも、この「互助研」という学園非公認の部活の面白さや魅力が伝わってこなかった・・・・(汗。
主人公らが「互助研」の商品として開発(過去のヒット商品の再販)するのも、〝縁結びのホチキス〟だけだったのも、プレイをしていて「互助研」の必要性が伝わってこなかった要員の一つだったように思います。
どうせなら、〝縁結びのホチキス〟以外にもヒロインルート別に複数の商品を「互助研」が生み出して、学生らの生活をサポートする描写とかが欲しかったですね。
それがあれば、学年生活における「互助研」の重要性に重みが増して、主人公らが「互助研」の存続に奔走する姿にも、より深く共感できたように思います。
そういった意味では、少々シナリオに厚みがなかったのが残念です。
ただ、シナリオに物足りなさは感じましたが、登場するヒロインたちの性格がかなりよく、絵も当時のレベルで考えればかなり良い方の部類に入るため、総合力で判断した場合は個人的にはまぁまぁ良かった作品だったと思います。
それでは、自分が攻略した順番にヒロインルートの感想を書いていきます。
■住吉奈々 (すみよし なな、CV:雪都さお梨)
小さな子供の頃からの幼馴染で、家族ぐるみでの付き合いがあったため、主人公にとっては妹のような存在の女の子です。
ただ奈々ちゃん自身は、主人公に子供(妹)扱いされることを嫌っており、もともとが感情をあまり表に出さない(起伏が少ない)性格の為に、常に不機嫌でツンツンしているような印象を周囲に与える娘っ子でもあります。
(主人公の事は〝犬〟扱いだしね・・・・(汗笑))
この奈々ルートは、奈々ちゃんが主人公に対する恋心を自覚し、主人公もいままで妹としてしか見ていなかった女の子を異性として気にしだすところから始まる、ある意味幼馴染モノの王道展開となります。
ただこの王道展開があまりにもベタすぎて、人によっては〝テンプレ〟と思われても仕方がない部分があるかもしれません。
個人的には、奈々ちゃんのような無口系・不機嫌・ツンデレキャラは大好物に分類されるため、それなりに楽しめたお話しだったと思います。
■芦川 ゆきの (あしかわ ゆきの、CV:小倉結衣)
本作品のメインヒロインです。
そして、学園モノのERGではかならずヒロイン枠に一人いる、学園のマドンナ的存在の人気者でもあります。
学園男子らの憧れの的であるゆきのさんが主人公と付き合うようになるのは、「互助研」のかつてのヒット商品である〝縁結びのホチキス〟を復活させるための偽装恋人として・・・。
偽装恋人モノの定番である、偽のデートを重ねるうちに本当に恋に落ちる・・・という様式美ともいえるストーリーが展開されます。
しかしながら残念だったのは、設定にあった前の学園時代からゆきのさんは主人公の事を知っていて、少なくとも好感を持っていたことが、シナリオの中で伏線として全く生かされていなかったこと。
ただ後半で展開された、ゆきのさんの受験と成績低迷が原因で偽装恋人を解消した後の、ゆきのさんの不安定な精神状態の描写は結構よかったと思いました。
最後は本当の恋人同士の関係として結ばれ、ゆきのさんの成績も回復して受験もうまくいくのですが、ベタな展開を楽しめる要素はそれなりにあったと思います。
■春日野 三咲 (はるひの みさき、CV:あじ秋刀魚)
主人公のクラスメイト。
口よりも先に手(もしくは足)が出てしまう乱暴な性格の為、男子から女扱いされないことが不満らしいのですが・・・
いやいやいや・・・・・
これだけ可愛い外見していれば、多少乱暴者だったとしても、クラスの男子は女の子扱いするだろ!(苦笑)
(イロイロ黒い噂のある怖い系のスケバンなら話は変わりますが・・・・)
女の子らしいモノや出来事に憧れていただけに、主人公と付き合うようになった後の行動は、バカップル一直線・・・(wwww。
学園恋愛モノとしてのシナリオの完成度は、もしかしたらこの三咲ちゃんルートが一番良かったかもしれません。
ちなみに、三咲ちゃんの声を演じていたあじ秋刀魚さんは、この後のキス・シリーズすべてにヒロイン枠の声で参加されている、皆勤賞声優さんでもあります(苦笑)。
■御影 しずく (みかげ しずく、CV:倉田まりや)
奈々ちゃんの親友でクラスメイト。
人見知りが激しく、最初は主人公の事も怖がって怯えており、主人公に向かって防犯ブザーを鳴らすほど・・・(wwww
あがり症で、人前でしゃべるのが苦手なしずくちゃんは、そんな自分を変えるために放送部入っていますが、なかなか人前でじょうずに話せるようになりません。
そして、どんなときにも物怖じせずに堂々と話すことができる主人公にやがて憧れを抱くようになります。
で・・・・
とある時に、一緒に転んだ事故が原因でキスをしてしまい、ギクシャクした関係に・・・。
そこから関係を修復して、恋人としてお付き合いをするようになり、しずくちゃんのあがり症を治す手伝いをしていきます。
そして最後には、あがり症を克服したしずくちゃんが放送部の看板DJにまで成長します。
残念だったのは、放送で失敗を繰り返すしずくちゃんを厳しく叱責していた放送部の青樹部長が、本当はしずくちゃんを鍛えるためにあえて厳しくしていた理由の伏線があまり活かされていなかったことでしょうか・・・。
(青樹部長の妹は、かつていぢめの標的になって田舎に引っ越してしまっているのですが、その妹さんの事を最後まで気にかけていたのが前の学園で妹さんのクラスメイトだったしずくちゃんでした)
最近のキス・シリーズの作品と比べてしまうと、若干シナリオの詰めに甘さを感じた作品ではありましたが、この「
ホチキス」いう作品への一定の評価が、その後のキス・シリーズの制作に繋がったことは確かだと思います。
ちなみに、自分が最初にプレイしたキス・シリーズは、2作目の「
キスベル」(2012年12月14日発売)からでした。
(
2015年7月にプレイしています)