こんにちっぱい!
今回のTOP絵は、海老原悠児さんの作品になります。
( 海老原悠児さんのPixivページ
http://www.pixiv.net/member.php?id=282555 )
先週末で、地獄のようだった4月15日発行号の、雑誌編集締め切りが終わりました。
毎年4月発行号は、全編カラーの別冊付録を作っているため、編集作業量が2倍以上になり、とっても大変なのですが・・・・
今年は過去にないほどのキツさでした…(涙。
先々週なんか、1週間のうちに家と職場を往復したのが2回のみ・・・・。
ほとんど会社に泊まって深夜まで編集作業をして、寝袋に入って、職場の床で寝ていましたよ・・・・(遠い目。
しかも・・・・
このタイミングで職場のエアコンが故障・・・・(涙。
おりしもこの週は寒さが戻ってしまった時だったので、職場の中で凍え死ぬのではないかとマジで思いました・・・。
で・・・・
そんな地獄の仕事も先週末で片付いたのですが・・・・
実は、自分の戦い(めんどい作業)はその後も続いていました・・・・(滝汗
理由は、自宅PCの外付けHDDの管理領域(MFT:Master File Table/マスターファイルテーブル)が破損してしまい、PCのディスク管理では認識しているものの、デスクトップにマウントできなかったり、保存データが呼び出せなくなってしまったため、その復旧作業をしていました。
それも、HDD2台分も・・・・・(号泣
そして、よりにもよって先々週の仕事が忙しい時期に発生したため、まとまった復旧作業時間が作れずに、対処が後手後手に回ってしまいました・・・(しくしくしく。
まずは、ディスクの管理画面でHDDの存在は認識しているものの、デスクトップへのマウントができなくなってしまったIドライブ(2TB・HDD)の復旧作業から開始です。
まず、初歩的な復旧作業からチャレンジです。
ディスクの管理画面で、このIドライブを選択して、プロパティ画面の〝ツール〟タグにある〝ドライブのエラーチェック〟を試します。
症状が軽いソフトウェア的なHDDのトラブルであれば、この操作で解決することが多いです。
が・・・・
今回の自分のHDDは、症状が重いようでダメでした・・・・(涙。
〝ドライブのエラーチェック〟を走らせようにも、IドライブのHDDそのものにアクセスができません(汗。
一応Iドライブはディスクの管理画面での接続ドライブ一覧では認識しているのですが、プロパティ画面での使用領域と空き領域が0バイトになってしまっており、HDDの中身をまったく認識できておりません。
こうなってしまうと、ウィンドウズに標準搭載されている、管理ツールでは手も足も出ません。
パソコンに詳しくない人などは、この状態で『HDDが壊れてしまった・・』とあきらめてしまい、買い替えをする人もいるのではないでしょうか?
しかし、このIドライブの中には、頭文字がA~Fで始まるエロゲブランドのエロゲ作品のゲームディスク(や特典ディスク)を仮想ドライブ用のイメージディスク・データ化したファイルが1.6TB(約790作品)ほど詰まっており、そう簡単にデータをあきらめるわけにはいきません・・・・(汗笑。
そこで、次に試したのが、WindowsからのDOSコマンド入力による〝チェックディスク・コマンド〟の実行です。
ただし、〝チェックディスク・コマンド〟の実行にはリスクもあります。
軽い論理障害程度であれば、これで復旧できることもあるのですが、〝チェックディスク・コマンド〟を実行すると実データが記録されている領域にまで改変が行われるため、下手をするとチェックディスクによって重要なファイルを復旧不能にしてしまう可能性もあります。
なので、〝チェックディスク・コマンド〟の実行は
最後の賭けくらいに思って行う方がいいといえます。
(ネットでHDD障害の復旧方法を検索すると、安易に〝チェックディスク・コマンド〟の実行を推奨するページに出くわしますが、あれは間違いなので注意してください)
ちなみに、この〝チェックディスク・コマンド〟というのはファイル救出用のコマンドではありません。
ファイルとファイルテーブルの整合性を取る(目次と実際のページの対応関係を正しくする)ためのコマンドです。
なので、〝チェックディスク・コマンド〟を実行すると、チェックデスクで読むことができなかったデータは、そのデータそのものが無かったことにされてファイルテーブルが更新されてしまいます。
ファイルを保全することが目的のコマンドではないため、この辺は勘違いしないようにしましょう。
なので自分もある程度の覚悟を決めて、このIドライブに〝チェックディスク・コマンド〟の「chkdsk I:\ /f」を実行させたのですが・・・・・
結果は、これでもIドライブにアクセスできる状態にはなりませんでした…(涙。
(まぁ・・・ファイルシステムを全く認識できていない状態ではチェックができるかどうかも怪しかったからね・・・・)
ちなみに上記のコマンドの意味は・・・
●chkdsk・・・チェックディスクを実行。
●I:\・・・対象はIドライブです(PCのHDD環境ごとに入れる文字が異なります)。
● /f・・・ファイルシステムを検査し、修復。
となります。
こうなると、パソコンに関する知識が中級レベルの人でも、お手上げになってしまい、HDDのデータ救出を諦める人も多いのでないでしょうか?
でも、諦めるのはちょっと待ちましょう!
諦めるくらいなら、かなりの処理時間を割くことになりますが、「ダメでもともと」のダメモトの精神で試してみる方法があります。
それは、ファイルシステムを見失ったHDDをクイックフォーマットして、その後に市販の復元ソフトを使って元々の記録内容を吸い出して、別のHDDに保存する方法です。
データが入っているHDDにクイックフォーマットを掛けるため、いわば
禁断のデータ復旧方法です。
本当に、最後の最後・・・最終手段として実行すべき方法なので、真似する場合は注意と覚悟をして行ってください。
まずは、認識ができなくなってしまったIドライブにクイックフォーマットを実行します。
クイックフォーマットなので、あっという間にフォーマットが終了。
すると、いままで認識すらできなかったIドライブがパソコンのデスクトップに現れました♪
もちろん、フォーマットをしてしまったため、Iドライブを開いても、中に何もデータは入っていません(汗。
ここで重要なのは、
フォーマットしたIドライブには何も書きまないように注意することです。
実は〝クイックフォーマット〟は、HDDの目次部分のみをまっさらな状態に作り直すだけなので、パソコンからは見えないだけでHDDの各記録セクターにはクイックフォーマット前の状態が保持されているからです。
なので、クイックフォーマット後のIドライブには極力アクセスをしないように注意して、市販の復元ソフトからIドライブの中身を吸い出していきます。
自分が使っているのは、「
Wondershare データリカバリー」という復元ソフトです。
ただ、旧PC環境(WinXP)までしか対応していない古いものしかもっていなかったため、今回の復元作業のために新たに買いなおすことになりましたが…(汗。
「
Wondershare データリカバリー」は、復元機能がない、抽出・認識までの機能が付いた試用版が無料配布されています。
まずはこの無料配布版を使って、Iドライブ内のデータが読み取れるかどうかを試し、復元の可能性が高ければ、製品版のシリアルナンバーを購入することにしました。
(試用版にシリアルナンバーを入れてアクティベートすれば、ソフトを再起動することなく機能制限が解除されるのも便利です)
まずは、「
Wondershare データリカバリー」(試用版)を使って、クイックフォーマットしたIドライブをスキャンさせます。
HDDの全記録セクターを、セクターごとにスキャンしていくため、容量が2TBもあるとかなりの時間(10時間くらい?か、場合によってはそれ以上)がかかります。
その間、ほとんどパソコンが使用できない(してもいいけれど、スキャン対象のドライブに書き込みが行われないように注意が必要)ので、夜の寝る前にスキャンを実行して、翌朝か昼に結果を確認するほうがいいでしょう。
で・・・・
自分がIドライブに行ったスキャン結果が下の画像です。
Iドライブ内部にあったフォルダー2つ(【[汎用NoDVD Patch]】と【ゲームソフトのイメージデータ(英文字ブランド A~F)】)を認識♪
さらにそれぞれのフォルダー階層の奥には、保存していたエロゲブランド名順にゲームディスクのイメージファイルが認識されています♪

(ちなみに自分は、エロゲのイメージデータ管理を、プレイしたいときに探しやすいように『[メーカー名・発売年月日]作品名』で管理しています(苦笑))
この状態が確認できたときに、小躍りしたくなってしまいましたが、まだ安心はできません。
問題は、作品ごとに分けたフォルダー内部にあるエロゲイメージの実データがきちんと復元して吸い出せるかどうかです。
なので、いくつかの作品フォルダーを選択して、その中にあるデータを右下のウィンドウ内に表示させて、復元品質を確認します。
おっ!
おおっ!!
データの品質チェックはグリーン(品質:高い)です♪
(ファイル名のグリーンの●がその品質表示で、普通だとオレンジ、低いと赤に色が変わって、低いと判断されたファイルは復元してもデータ欠損で壊れている可能性がほとんどになってしまいます)
一部のデータに、オレンジ色の〝品質;普通〟がありますが、まぁ許容範囲とします。
また、JPEGなどといった画像データは、そのデータを選択すると右上のウィンドウ部分に画像のプレビューが表示されて、画像に欠損が起きていないかどうかを確認もできます。
あとは、Iドライブと同容量か大きな容量のHDDを吸い出したデータの保存先に指定して、Iドライブから救出したデータを保存していくだけです。
(ここで間違っても、吸い出し元のドライブ(この場合はIドライブ)を保存先にしないこと)
ここまでのデータ品質が確認できた段階で、自分は
「Wondershare データリカバリー」の製品版シリアルナンバーを購入して、「
Wondershare データリカバリー」をアクティベートしました(苦笑)。
とりあえず、全データの吸い出しを始める前に、品質テストを兼ねて〝[CUBE 20140530 ] your diary +H 初回限定版〟というフォルダーを吸い出し・復元して、救出・保存したデータを使って『
your diary +H』をインストール。
無事にインストールを終えて、エロゲのプレイもできました♪
吸い出し・復元作業は、データの総容量が少なければ一気に全部をまとめて救出・保存してもいいのですが、今回は総容量が1.6TBほどあります。
救出・保存には、100GBのデータで約1時間ちょっとかかりますので、今回は作業に充てられる空き時間に合わせて、150~300GBくらいの単位に救出データを分割して作業をしていきました。
理由は、救出・保存作業中にパソコンがスリープ状態になったりすると、復元が失敗する可能性があるからです。
(というか、かなり高い確率で失敗します)
先週の帰宅時間帯や、代休を取った金曜日のほとんどを使って、このIドライブからのデータ救出が終了♪
全データの吸い出しを終えたIドライブは、念のために再度物理フォーマットを掛けることにしました。
だが・・・・・
一難去って、また一難・・・・・
実は、パソコンのデスクトップには認識できているものの、Iドライブと同じに管理領域のマスターファイルテーブルが破損したことで、HDDの総容量がかなり変なことになっているHDDがありまして・・・・(滝汗
それが下のディスク管理画面で表示されているMドライブがあるディスク3(汗。
これもHDDそのものは下にあるIドライブと同じ2TBのHDDなのですが、ディスク3として認識しているHDDの総容量が10倍以上になっています。
しかも2TBのHDDとして容量いっぱいまでMドライブのパーテイションを作ったにもかかわらず、その後ろに正体不明の大きな空きパーテイションが…(劇汗。
これは、昨日(土曜日)の時間をほとんど潰して、なんとか本来のHDDの姿に戻すことができました・・・・(溜息。

(ただ・・・こっちは前述のIドライブよりも破損してしまったファイルが多いかも・・・・(涙))
日曜日まで、HDDの復旧作業でつぶれなくて助かりましたが、もうこういったトラブルは勘弁願いたいものです・・・・(涙。
あとは・・・
どうしても破損してしまったエロゲのイメージデータがあるので、そうしたデータが見つかり次第、実物(エロゲのパッケージ)を探して、再イメージデータ化をしていかないと・・・・(しくしく。