
大地震発生から1週間が経過し、首都圏の計画停電もこの連休が明ければ2週間目に突入します。
どう考えてみても、短期的には首都圏の電力不足が解消されるような材料がありませんので、この計画停電は数ヶ月、もしくは年単位で覚悟しなければならない状況です。
しかし、現在私たちが電力不足に陥っているのは、首都圏への電力供給の多くを東京電力管内でもない福島県に押し付け、それに甘えてきた私たち自身が招いた状況といえないこともありません。
人口が集中している関東圏では、近くに発電所ができることを地域の住民らが嫌がって、地方に押し付けて続けてきた結果ともいえます。
残念なことですが、住宅地などが我慢して計画停電に協力し、首都圏の産業を動かしていくように努力しなければ、自分たちの生活基盤である収入(職場の事業継続)すらままならないのです。
そして、少しでも産業を活性化させて、個々の企業が事業収益を上げていかなければ、国が被災地を復興するための資金源すら確保できなくなってしまいます。
ですから、今後も続くであろう長期的な電力不足による計画停電の不自由な生活は、自分らの工夫で乗り切るしかありません。
そこで、家庭にある廃棄物の使用済みペットボトルを利用した、簡易湯たんぽの作り方(というほど大げさなものではありませんが・・・)を紹介しておきます。
ただしこの方法は『ペットボトルの製造者は推奨しない使い方』であることから、『何かあっても自己責任で』ということをしっかり把握してから使ってください。
おそらく、昨日・今日にペットボトルのゴミ回収が無かったのであれば、家庭内に飲み終わったペットボトルが1つ・2つあるのではないかと思います。
そこで、この使用済みペットボトルにお湯を入れ、簡易湯たんぽとして布団の中やコタツの中に入れ、停電時や節電策として寒い夜などを乗り切ってみてはいかがでしょうか?
注意点は、
やけどしない程度の温度のお湯を入れること。
沸騰したお湯などを入れてしまうと、やけどの危険があるだけでなく、ペットボトル自体もふにゃふにゃになり、湯たんぽとして使用する上でかなりの危険を伴います。
(自分の場合は、太陽熱温水装置からのお湯(大体50度~60度)をそのまま入れています)
あと、
目いっぱいお湯を入れるのではなく、口の部分に空気の層を少しだけ残してください。
やかん等でお湯を沸かし、かなり熱くなっているお湯を入れる場合は、先にやかんに水を適量入れてお湯の温度を下げ、その後ペットボトル内に水をいれてからお湯を少しずつペットボトルに入れ、熱くなりすぎたら再度水をペットボトルに足すなどして温度を調節してください。
使用するペットボトルは、
○できる限り、口元のネジ部が白いプラスチック製のしっかりした厚さのある耐熱性ボトルを使いましょう。
(お茶類などのペットボトルがこれにあたります。また口元が白くても、持った時に薄く感じるもの、特に女性や子供など握力が弱い人でも片手で簡単に潰せるようなものは、耐熱性が低いので危険です)
自分は写真のペプシコーラのボトルを使用し、問題は起きていませんが、
一般的に炭酸飲料用のペットボトルは耐熱性が低いそうです。
これらを使用する時は、寝床などに持ち込む前に、数時間温水を入れて放置し、耐熱性をチェックしてからにしましょう。
なお、
さらに高い温度まで使える耐熱性ペットボトルというものも存在しており、これは口の部分がオレンジ色をしています。(耐熱性ボトルでも、90℃以上の熱湯は入れない)
○ペットボトルの本体に傷や口元のゆがみなどがないかよく確かめてください。
○口元のキャップはしっかり締めてください。
○使用中にペットボトルの変形などを感じたら、すぐに使用をやめましょう。
(特に変形などを感じなくても、定期的にペットボトルを交換した方が安全かもしれません)
○ペットボトル内のお湯の温度によっては、タオルなどで包むなどして、長時間利用による低温やけどに注意してください。
○熱いお湯をやかんから移す際には、やけどに十分注意してください。
もし持っているのであれば、液体を移す時に使う「じょうご」などを利用すると、安全にお湯入れができます。
また、沸騰するまで沸かしてしまった場合は、やかんの中に水を入れるなどして温度を下げてから、ペットボトルに移してください。
一度お湯を入れてしまえば、数時間暖かさが持続します。
また、服の中に入れたり、身体に掛けた毛布やひざ掛けの中に入れれば、さらに長い時間暖かさを持続させることができます。
自分は、パソコンに向かっている時など、このペットボトル湯たんぽの底の方を股にはさみ、上部を服の中に入れてOAチェアに座ってい作業しています。
これでけっこうファンヒーターに電源を入れる時間を短くすることができ、節電と灯油の節約にこのペットボトル湯たんぽが貢献しています。
テレビなどで、さかんに停電時に湯たんぽの利用をPRしていたりしますが、湯たんぽが無い場合の代替案とかも、各マスコミにはきちんと報道して欲しいものです。
(以前ブログで紹介した簡易ランプの作り方などもそうですが・・・)
まぁ、自分の職業も、とある産業の業界雑誌の編集長なので、マスコミの一員といわれてしまえばソレまでなのですが・・・(汗笑)
(物書きのクセに誤字脱字が多いのは老眼のせいと思ってください・・・(汗 )
とりあえず、自分が編集する業界雑誌では、自分が所属している業界で節電に協力しながら、どのように経済活動を続けていけばいいのか?などを取り上げていくつもりでいます。
あと、今日は夜にもう1回、通常のブログをUP予定です。
追記
ペットボトルの中には耐熱温度がものすごく低いものが相当数存在します。
ペットボトルを湯たんぽとして使用する場合は、最初にお湯を入れてしばらく立てた上体で使用し、ペットボトル本体の変形度合いなどを考慮してから、寝床などに持ち込んでください。
あと低温やけどには十分注意してください。
Posted at 2011/03/19 16:59:23 | |
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