
こんばんは~~
今回のTOP絵は、orangeさんという方の作品になります。
(orangeさんのPixivページ
http://www.pixiv.net/member.php?id=1281563 )
今回のTOP絵も、前回と同じでエロゲ『Hello good-bye』のヒロインのひとり柊コハルちゃんです。
「
Lump of Suga」というブランドから発売された『
Hello good-bye』というタイトルのエロゲを先週の土曜日からプレイしていましたが、昨晩全ヒロインのシナリオを読み終えることができました♪
最初は主人公が時間跳躍の異能力を持っているタイムリープ物かと思っていたのですが、実際は主人公が未来に起こりうる出来事を予測演算できる〝未来予知能力〟を持っていて、その未来の出来事を予測演算している最中はまるで実際にその出来事を体験していたかのようなリアルな感覚を体験してしまう・・・という能力設定になっていました。
ただし、主人公は未来予測をした後しばらくすると激しい頭痛に襲われ、予測した内容を忘れてしまう(実際には忘れてはいないが、記憶のリンクが途切れてしまう)ため、その後の生活で未来予測に関連した出来事に遭遇すると断片的に記憶がよみがえってしまい、違和感として感じてしまう・・・ということだったようです。
ちなみに、最初の1周目の世界(未来予測演算中)で最後に現れた自分は、無意識の罪悪感などの感情が生み出したドッペルゲンガーのような存在だったようです。
物語の舞台設定となっていた日本が日本合衆国と日本連邦の2つの勢力に政治的に二分割されていたり、主人公の立場が合衆国の軍人でありながら連邦からの留学生として身分を偽っていたり、事件として起きる破壊テロに連邦と合衆国のそれぞれの過激派(過激思想の正規軍人)が関わっていたり…と、ストーリの基本骨子はかなり面白かったと思います。
ただ・・・・やはり
Lump of Sugaのお家芸といいましょうか・・・・・どうにもシナリオ細部の煮詰め方が甘い・・・・・・。
それぞれの勢力の裏での動きとか、政治家たちの動きとか、テロリスト実行部隊のテロ準備段階での動きとか、そうした部分の描写を主人公たちのほのぼの日常シーンの合間に挟んでいって、徐々に中立地区の守野特別区が政治の火薬庫としてキナ臭くなっていく様子を描いていったほうが臨場感が出たのではないかと思います。
あと・・・・・
各ヒロインのルートごとに守野特別区で起きるテロの規模や状況が異なっているのですが、主人公は特にテロを防ぐための行動をしていないんですよね・・・・(苦笑。
未来を予測していた主人公の動きが対して異なっていないのに、テロtリストの活動内容が違ってきているのはちょっと変に感じてしまいました。
(まぁ、これについては自分なりの予想はあるのですが、それについては各ヒロインごとの感想で述べることにします)
できればこの部分も、各々のヒロインらとの行動の途中に、無意識に思い出した未来予測からテロを防ぐために何らかの行動をするような描写がほしかったように感じます。
それでは、攻略順に各ヒロインルートの感想をまとめます。
■早乙女すぐりルート(CV:九条信乃)
主人公のクラスメイトで、4人のヒロインの中で唯一の一般市民です。
なので、おそらく彼女が物語の設定の真相から一番遠い存在だと思い、すぐりちゃんから攻略することにしました(苦笑。
スポーツが得意で、性格も明るいクラスのリーダー的存在のムードメーカー。
10年以上前に主人公と同姓同名で容姿もよく似ている幼馴染の男の子がいて、その男の子が初恋の相手だったりもする・・・・という、主人公の過去(主人公は10年より前の記憶がない)に何らかの関係がありそうな設定を持っています。
時折、主人公のことを幼い頃に出会った少年と勘違いして会話をしまったりして、すっごい悲しそうな表情(泣いちゃうシーンもあったり)をすることがあり、普段の元気な姿とのギャップが自分的には萌えポイントになっていました(苦笑。
すぐりルートで残念だったのは、ラストの方で迎えに来た軍用ヘリに主人公がピックアップされ、そのままテロリストの戦闘に向かうぞというシーンでいきなり話が途切れ、そのあとは戦闘が集結し、街が平穏を取り戻した後の日常に戻ってしまっていた部分。
あまりにもあっさりとしすぎていて、ちょっとがっかりしてしましました。
少しくらいは戦闘シーンでの主人公の活躍が見たかったです・・・・・(苦笑。
ちなみに主人公はそのヘリの中から〝あるもの〟を見て、少年時代の記憶を思い出して、自分がすぐりちゃんの幼馴染の少年であることを認識するのですが、できれば戦場へと飛び込んでいった主人公が「もう一度すぐりに会って、子供の時のことを伝えるまでは死ねない!」みたいな心情描写があったりしたほうが、ラストでの再会がより感動的になったのではないかと感じました。
■竜胆棗ルート(CV:こゆき)
彼女は日本連邦国から主人公を監視するために守野特別区に送り込まれた軍人さん。
しかも主人公が合衆国側の軍人だから監視対象になっていたわけではなく、主人公は同じ連邦側の過激派軍部がテロを起こすために送り込んだ軍人と、なぜか間違った情報が連邦側に流れた結果、守野にやってきたことになっています。
また、一般市民としての日常知識がほぼゼロで、ちょっとしたことでうろたえてしまう性格など、ハッキリ言って潜入任務に一番向かない軍人さんでもあります(苦笑。
彼女のルートでは、彼女が守野に派遣される時の命令書を連邦国国土保安局で受け取る描写なども描かれているのですが、ハッキリ言って〝厄介払い〟的な扱いでした・・・・ね。
そんな棗ちゃん(通称:なっちゃん9ですが、射撃の腕前はオリンピックの選手クラスです。

300メートルライフル三姿勢120発競技って、大口径のビックボアライフルを使って、立射、膝射、伏射の三姿勢で40発づつ撃つやつですよね?
それで1102点って・・・・たしか今の世界記録は1181点(日本人女性の最高記録は1142点)だから、棗ちゃんは狙撃手としては相当な凄腕ということになります。
(というか・・・・正体を隠して学生として潜入しているのだから、そういった話題を話すのはどうなのかと・・・・・(汗www)
軍服と学生服以外の私服を一切持っていない・・という、びっくりするくらいのダメ生活を送っている彼女に、主人公が彼女に似合う洋服としてゴスロリ調のヒラヒラワンピースをプレゼントするのですが・・・・・・・・・
まさか・・・・・
合衆国大統領の暗殺を企んでいたテロリストたちを阻止するため、主人公と一緒に戦う時に着た戦闘服(勝負服)がこのワンピースとは・・・・・・(汗笑。
ゴスロリ服と銃火器の組み合わせは最高ですっ!!(マテwwwww
貧乳キャラではなかったのですが、全ヒロインの中ではこの棗ちゃんが一番のお気に入りでした(^^♪wwwwwww
■雪代メイルート(CV:AIRI)
表のルートのメインヒロインで、主人公らが学生生活を送っているときに合衆国で行われた大統領選挙で彼女の父親が新大統領に選ばれます。
つまりメイちゃんは、大統領のご息女・・・・・・(汗
なので、メイちゃんのルートでは大統領命令で彼女の護衛任務が主人公に与えられ、24時間護衛するために彼女の屋敷で一緒に生活するようになります。
(どうも彼女のお父さんに気に入られた模様・・・・wwww )
ちなみに、お屋敷の執事は、合衆国情報局の創設者で、主人公が大の苦手としている育ての親だったりもします・・・(苦笑。
そんな状況の中で、ついにテロが起きてしまいます。
棗ちゃんには主人公がテロの一味だと誤解もされますが、主人公とメイちゃんの説得にっよって和解。
主人公とメイちゃんは一度屋敷に戻って体勢を立て直しますが、ここで主人公の予知能力が覚醒して、大統領の家族を狙って屋敷にやってくるテロリストたちの存在を知ります。
主人公は未来予測演算の能力をフルに使って、この不利な状況下で屋敷を襲撃する15人のテロリストを撃破する道筋をさがして、なんとかメイを守り切りますが・・・・・
倒したテロリストから、別の場所で大統領の襲撃が成功した…という情報を得てしまいます。
メイのお父さんがテロで死んでしまいました・・・(涙。
やがて、大統領の片腕として動いていた秘書の女性から、メイのお父さんが大統領になって何を行うつもりだったのか・・・が残された家族であるメイに告げられます。
それは、二つに分かれてしまった日本を一つにして、元の姿に戻すための法案の提出でした・・・・
そして、そのことを良く思わなかった合衆国と連邦の両方の過激派が手を組んで、今回のテロが引き起こされたことを知ります。
(合衆国側のテロの首謀者は、本来は大統領を守るべき立場の情報局局長でした・・・・)
秘書の女性は、亡くなった大統領の遺志を無題にしないためにメイにファーストレディとして大統領の代わりに就任演説をしてほしいとお願いしてきます。

そして、その時にこの「二国統一法案」を公表したい・・と。
最終的には、メイは議員らが用意した演説の台本を無視して、〝自分の言葉〟で父親が伝えたかったことであろうことを演説するのですが・・・この辺はぜひとも実際にゲームをプレイしてメイの言葉を聞いてほしいですね。
ただ・・・・
もう少しだけでいいので、この演説の時のメイのセリフに重みのある言葉や演出がほしかったと感じました。
だって、この演説がきっかけの一つになって、対立していた二つの日本が一つになるために動き出すのですから・・・・・
ちなみに、メイの音声の〝棒しゃべり〟なのですが、プレイしているとすぐに慣れました。
というか、声優さんがきちんと〝棒しゃべり〟を演じているのが、メイの微妙な感情の起伏から感じることができ、かなり良かったのではないかと思います。
実はメイの声を演じていたAIRIさんて、他の芸名でいろんな作品に登場されている実力派の方だったんですね・・・・(汗
■柊コハルルート(CV:杏子御津)
メイちゃんが表ルートのお話のメインヒロインだとすれば、コハルちゃんは裏ルートのメインヒロイン的な存在となります。
実は他の3人のヒロインを攻略しても、主人公の未来予知能力の謎や、10年前に失った記憶や本当の家族の謎、主人公が守野に潜入するために名乗っている〝東武カイト〟という人物の謎、そしてテロリストたちをまとめていた人物の謎が解明されていませんでした。
そうしたもろもろの謎が、このlコハルちゃんのルートで解明されます。
主人公のことをなぜか〝兄さん〟と呼ぶコハルちゃん・・・・・
その小さくてかわいい外見に似合わず、食事の好みは〝肉食派〟でした(wwwww。

前菜、主食、デザートまで〝肉づくし〟の肉のフルコースを主人公にふるまってくれます(苦笑。
(野菜も食わないと健康に悪そうだ…・・(汗 )
というか・・・
我が家のリアル嫁も、野菜を食わない肉食派なので、すっごい親近感をコハルちゃんに感じる・・・・(滝汗
最初は主人公のことを〝兄〟としてしか見ていなかった彼女ですが、やがて主人公のことを一人の男性として意識し始め・・・・・
(義妹系の王道展開ですね…(苦笑 )
しかし、主人公と結ばれても何かを隠しているコハルちゃん。
途中、テロの首謀者である真崎ジンと何度かあっているシーンなどもあり、コハルちゃん自身もテロ組織と何らかのかかわりがあることが分かってきます。
そして、学園から姿を消した後、丘の上の公園で主人公に会い、そこで幼い日の主人公とコハルちゃんが遭遇した10年前の出来事(事件)を語ってくれます。
10年前、コハルちゃんは主人公の実の父親が開発した〝クジョウ細胞治療〟という、画期的な最先端治療を受けていました。
クジョウ細胞を使ったこの治療は、どんな難病でも治せる可能性を秘めた治療方法でしたが、二つの副作用が生まれてしまう問題を抱えていました。
一つは、体内に移植したクジョウ細胞の影響で髪の毛の色が脱色してしまうこと。
もう一つは、体内の細胞を使って未来に起こりうる出来事を演算処理して予測する〝未来予測〟の能力でした。
クジョウ細胞治療によって得てしまった未来予測の力によって、コハルちゃんはこの病院(研究所)が、研究の独占を狙った連邦の過激派によって襲撃されることを大人たちに教えますが、この時はクジョウ細胞治療にそのような副作用があることを誰も知らなかったため、信じてもらうことができませんでした。
ただ一人・・・・・・
主人公の父親を除いては・・・・・
コハルちゃんの話を信じた主人公の父親は、主人公がが知っている子供の遊び用の抜け道を使って、主人公がコハルちゃんを学園まで連れて逃げるようにさせます。
コハルちゃんを学園まで無事に逃がした主人公は、そのあと父親のことが心配になり研究所へ戻ってしまうのですが、コハルちゃんの予想ではこの時に主人公は襲撃に巻き込まれて大けがを負い、その緊急治療のために中途半端な状態でクジョウ細胞治療を受けたのではないかということでした。
クジョウ細胞治療が中途半端だったので、未来予測演算をすると記憶を失う障害が出ているのではないかと…
やがて、すべてを話し終えたコハルちゃんの元に、テロの首謀者である真崎ジンが現れ、コハルちゃんを連れて行こうとします。
連れていく理由は、真崎ジンのスポンサーが、コハルちゃんの未来予測演算能力を軍事利用したがっているから・・・だと
もちろん、主人公はそんなことを認めるわけにはいかないので、(未来予測演算を駆使して)相討ち覚悟で阻止しようとします。
ところが、そんな主人公らを見て真崎ジンは、「興が冷めた」と主人らを解放します。

そして、まだテロが起きていないにもかかわらず「俺の計画はすでに達成し、終わっている」と・・・・・
やがて真崎ジンは、学生時代の友人だったシスターのところを訪れ、自分の行動の目的が二つの日本にいる腐った膿を出すためであることを告げ、シスターに「新しい世界で生きろ」とだけ言って姿を消します。
つまり彼の目的は、日本の統一の障害となる両陣営の過激派(対立状態を望む者たち)をあぶり出して一か所におびき寄せるため、自身がより強力な毒となって今回のテロの計画を立てた・・・・というのがこの事件の本当の真相だったみたいです。
(真崎ジンその後、主人公の育ての親である桐竹士道(メイの屋敷の執事)によって合衆国情報局に身柄を拘束されます)
また、テロを起こすために守野特別区に集結していた両陣営の過激派たちは、コハルちゃんから情報を得ていた桐竹士道が再編成した情報局局のカウンターテロ部隊によって、行動を起こされる前に鎮圧されています。
したがって、コハルちゃんのルートでは、メイのお父さん(合衆国大統領)は暗殺されず、守野でテロも起きることなく、守野で大統領のの就任演説が行われて「二国統一法案」を発表。
二つの日本国が、一つの国へと動き出していきます。
このルートでの要望があるとすれば、それは真崎ジンとシスターとの青春時代の描写や、真崎ジンが世界を正すために悪になることを決心し、シスターの元を去っていった、昔の出来事がほとんどなかったことでしょうか・・・。
そのため、シスターさんの存在があまり意味を持たないものになっていたように感じてしまいました。
あと、各々のヒロインのルートでテロの発生の仕方が違っていたのは、おそらくコハルちゃんの行動がテロリストへ与えられた情報の違いとなって表れたと予想しているのですが、であるならば、他のヒロインのルートでもコハルちゃんを登場させて、そうした情報の違いが生まれるような描写があってもよかったように感じました。
て、次のエロゲは何をプレイしようかな・・・・