こんにちっぱい!
今回のTOP絵は、ぼろ雑巾さんの作品になります。
( ぼろ雑巾さんのPixivページ
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前回のブログでご報告したように、エロゲ&ラノベ執筆用XPマシンが昇天してしまったため、すべての環境をWin10マシンの方に移植したのですが、あまりのショックにラノベ執筆のモチベーションが出ず、この悲しみをエロゲヒロインらに癒してもらうため、新たなエロゲタイトルをインストールしてプレイすることにしました(ぇwww。
選んだのは、2014年5月にensembleというブランドから発売された『
Golden marriage(ゴールデンマリッジ)』という作品です。
ちなみに個人的には上のファーストオープニングより、下のセカンドオープニングの方が好きです。
ストーリーの概略は次のような感じになっています。
主人公「立花 渚」は、幼いころに船舶事故で両親を亡くしていますが、その事故で自分と一緒に奇跡に助かったエルヴィラ・リーフェンシュタールという女性に引き取られ、彼女を育ての親として立派に成長しました。
また、亡くなった彼の父親は日本有数の資産家である「立花グリープ」御曹司で、亡き母はシュヴァルツェンベルク王国というヨーロッパの小国の元王女様で、両親は駆け落ちのような感じで結ばれていたため、血筋はセレブのサラブレットなのですが、幼いころは普通の庶民とほぼ変わらないような生活をおくっていました。
しかし両親を事故で亡くしたことで、超巨額な遺産と資産(豪邸)などを手にし、さらに育ての親になってくれたエルヴィラさんもかつては億万長者番付の一歩手前まで上り詰めたやり手の起業家(投資家)だったため、お金だけには困らない環境に身を置くことに。
でも、本人はあまりそうしたお金には執着がなく、自分の料理好きな探求心を満たすために、欧風レストラン「リストランテ・アルス」でアルバイトをする毎日をおくっています。
そんな主人公ですが、ある日叔父から「立花グリープ」の後継者候補として指名され、後継者としての地位と身を固めるため、エルヴィラが理事長を勤める学園在学中に婚約者となる女性を見つけるようにという条件を出されてしまいます。
はたして主人公は、人生のパートナーとなる女性を見つけることができるのか…
まぁ、こんな感じですね・・・・・
さて、そんな主人公のパートナ候補のヒロインたちを、自分の攻略順に感想付きで紹介していきたいと思います。
ちなみに、作品全般的には面白かった良作ではないかとおもいます。
■一条寺透子(CV:上原あおい)
主人公の幼馴染で、パッケージなどの扱いを見るとメインヒロインではないかと思われる同い年の美少女です。
ゲームオタクのインドア派で、ややコミュ障気味のところがあります。
投資家としての才能があり、主人公の資産を借りて投資運用しています。
その理由は、関係がうまくいっていない両親の元から独立するための資金を貯めるため。
主人公もそんな彼女の夢に協力し、億単位の資産を彼女に託して運用させています。
そんな透子ルートのテーマは、おそらく「両親との絆や関係の再確認」だったのではないかと思います。
株式上場しているような大きな企業のトップにいる多忙な両親と透子の心のすれ違いの原因と解決が、彼女の両親の企業に襲い掛かる買収や内部反乱などの陰謀を通じて描かれていきます。
ただ、この透子ちゃん・・・
メインヒロインを張るには、ちょっとシナリオの厚みが足りなかったような気がしました。
事業の業績アップと娘の幸せを混同してしまったワーカーホリック気味な両親の目を覚まさせるのに、もう少し主人公とヒロインが直接絡むような描写があってもよかったのではないかと思ってしまいました。
■丹下 花純 (CV:羽鳥いち)
経営していた会社を倒産させてしまい借金で夜逃げした両親に代わって、自分のアルバイトの収入で双子の弟妹を育てている勤労少女です。
夢はパティシエになることなのですが、幼い双子の弟妹のことを考え、その夢はあきらめている部分もあります。
主人公のバイト先の同僚で、学園では1学年下の後輩。
親が手を出していた闇金業者に居場所を特定され、泡姫として沈められそうになっていた所を主人公に助けられ(借金の5000万円を立て替えた)ます。
優しく頼りがいのある主人公に恋心を抱いているものの、貧乏な自分の現状に引け目を感じていて、積極的なアプローチができないでいます。
なので、この花純ルートでのテーマは、〝貧乏な花純〟と〝裕福な渚〟の経済格差に悩む彼女の恋心だったのではないでしょうか。
シナリオ的にもなかなか良い内容だったと思います。
まぁ・・・・
ツルペタ好きのかむっさんとしては、彼女の妹の梅ちゃんがとってもお気に入りだったのですがね・・・・(マテこらwww
■島影 瑠璃 (CV:田中理々)
主人公のバイト先の先輩で、学園でも1つ上の学年の先輩女性。
気さくで面倒見の良いお人好しな性格で、他愛もない相談にも親身になって乗ってくれる、絵に描いたようないい人なのですが、実家が任侠ヤクザの組長宅(ただし周囲には秘密にしている)のため、怒らせると物理的な意味でかなり怖い。
そんな環境と、がさつで男勝りな自分が嫌で、〝女の子らしい女の子〟になりたいと憧れており、ある意味ではヒロインの中で最も乙女ちっくなハートの持ち主でもあります。
そんな彼女だけに、このルートでのテーマは、〝極道の娘〟である現実と、〝資産家企業の後継者である主人〟という、互いの実家同士が禁断の関係にあることに対する葛藤だったと思うのですが…このあたりの突き詰めがちょっと奥行足らずだったように感じてしまいました。
瑠璃さん自体は、かなり面白いキャラで、性格的にも好みのタイプだっただけに、そうした物語の詰めの甘さが残念に感じてしまいました。
(この設定であれば、瑠璃さんのルートでは主人公の叔父(立花グリープ)サイドからの猛烈な交際反対などがあってもよかったのではないかと・・・。そうした双方からの逆境を跳ねのけての婚約エンドであれば、もっと感動できたのではないでしょうか・・・)
■春日野 紫子 (CV:有栖川みや美)
主人公の1学年先輩で、全校生徒が憧れている学園執行部会長。
品行方正で性格温厚、さらに成績優秀で容姿端麗で人望極厚という、欠点らしい欠点のないパーフェクト超人さんです(苦笑。
そんな彼女ゆえに、〝悩みがないのが悩み〟みたいな内面を抱えているのですが、彼女のルートでは執行部会長の後継者に主人公を指名したり、婚約が決まった後で持ち上がる彼女への海外留学の話しが大きなポイントとなってきます。
ただ・・・・
このルートで悩み、葛藤するのは、どちらかというと完璧すぎる前会長と比べられてしまう主人公で、紫子さん自体の悩みはあまり深く掘り下げられていなかったような感じも・・・。
でも、紫子さんが初エッチ体験後に、エッチの快楽のすごさに酔ってしまうあたりはけっこうエロくてよかったです♪(マテwwwww
■天谷 玲 (CV:夏野こおり)
プロのヴィオラ演奏家になることを目指している、才能あふれるヴィオリスト。
自身の才能に絶対的な自信を持っていて、自分は必ず芸術家として大成すると確信している、ある意味凄い自信家です。
ただ、実家が平凡な一般家庭のため、音楽で道を究めようとするには財力が足りないことが悩みの種となっていました。
週刊誌のスクープで「立花グリープ」の後継者候補として注目された主人公の財力に目をつけて、自分の容姿を武器に援助(身体を差し出すから援助)してもらおうと転校してくる行動派。
ただし感情に裏表がない素直な性格の持ち主で、感情をストレートに出してくるざっくばらんすぎる押しの強さは清々しいほどでもあります・・・。
玲ちゃんルートのテーマは、やはり彼女が音楽家として成功するまでの道のりと、それをサポートする主人公の姿だと思うのですが、彼女の行動のはっちゃけぶりが突き抜けすぎていて、個人的には一番面白いシナリオでした。
音楽のためであれば、その他のことは全部犠牲にしてもいいとまで考えていた彼女が、主人公への恋心に気が付いた時の衝撃感とか、面白く表現されていたと思います。
■マリーカ・フォン・ヴィッテルスバッハ(CV:香山いちご)
主人公の母方の従妹で、母国の皇位継承権を持つ正真正銘のお姫さまです。
幼い頃に仲良く遊んでくれた主人公に懐き、実の兄のように慕っているだけでなく、その妻になることを夢見ています。
女性に囲まれた主人公のことが心配になり、王国を脱走して日本にやってきてしまうお転婆姫です。
実はマリーカちゃんは、ゲームを購入してインストールしただけでは、彼女のルートのシナリオが解放されません。
プレイするためには、ゲーム発売当時に公開されていた「マリーカ攻略パッチ」が必要になります。
ただ、おまけ扱いのルートなのでかなり短く、エロゲとしては不完全燃焼的な扱いになってしまっています。
かむっさん的には、ヒロイン群の中では、一番お気に入りの娘っ子だっただけに、ちょっと残念でした。
■おまけシナリオ『episode00』
これも初期のインストール状態ではプレイができないシナリオです。
プレイするためには、すでに配布が終了している「episode00追加パッチ」が必要になります。
内容は、まだ幼く、両親が健在だったころの主人公が、豪華客船の中で育ての母親となるエルヴィラ・リーフェンシュタール(CV:かわしまりの)と出会い、仲良くなり、その後起きる船舶事故に巻き込まれるまでが描かれています。
この『
Golden marriage(ゴールデンマリッジ)』という作品ですが、総合的な評価で見れば、シナリオのテンポがよく、登場するヒロインらの個性もしっかりとしていて面白い作品だったのではないかと思います。
ただ、回収がしっかりとされていない伏線や設定などがあり、こうしたシナリオの未完成さが残念な部分として残ってしまった感じがあります。
特に、主人公が両親を失った船舶事故の謎でカギを握る、外資系敵対勢力の存在が中途半端のままになってしまっているのが、かなり気になってしまいました。
この勢力との戦いと船舶事故の謎の解明を、メインヒロインの透子ルートか、特典ルートのマリーカシナリオに入れて描くべきだったのではないかと思ってしまいました。