高ぶる歓びの空（角間温泉　越後屋旅館）-夕餉-

到着してすぐに温泉ちゃぽんでしたが、夕餉編です。ご期待を盛大に裏切ってしまいましたね（笑）
宿帳に記帳したら夕食と朝食の時間を決めていきます。ランチ抜きだったため、夕食は一番早い時間にしました。
早い時間は18時。そこから30分刻みで19時までの中から選びます。朝食は原則8時のみ。出立が早い場合は少し程度であれば応じていただけるとのことです。


食事は朝夕共に別室となります。玄関を入ってすぐ左にある個室がお食事処です。







TVなし。ひょっとこに見守られながらいただきます。















志賀泉　吟醸　生貯蔵酒　志賀泉酒造株式会社


女将さんに地元のお酒をお願いしました。隣町の中野市にある志賀泉酒造で長野県産米である美山錦で作られた吟醸生貯蔵酒です。軽快ソフトな飲み口のお酒です。前日に飲んだ生酒と比べれば辛旨よりでした。










越後屋の料理は自家栽培の野菜や地のものを中心に家庭的なお料理もありながら丁寧な味付けです。器も盛り付けも素晴らしいと感じました。



残念なことにお品書はなく、女将さんから聞いた内容と実際に食べた感触でのご紹介となります。既に記憶がふわんふわん…（うぉおい笑）















先付　山芋の胡麻味噌和え


山芋を素揚げしてから、甘味のある信州らしいお味噌と炒った胡麻に合わせて風味が豊かです。お酒のアテにもいいし、炊きたてご飯にも合う一品です。
嗚呼、酒がすすみます。　



こういうバスタブありそうじゃない？と思って撮りました（酔ってたのかしら笑）





御凌ぎ　冷蕎麦


3段重になった瓢箪の器は、上段は鰹の麺つゆ。中段は薬味の葱、大根卸し、なめ茸。下段にお蕎麦が入っています。お蕎麦は変則的な形がしたものが入っておりましたが手打ちかどうかは不明。





薬味を入れて麺つゆをかけていただきます。
麺つゆが濃いので半分くらい食べてからポットの湯で割り、かけそば状態にしました。





向付　刺身／鮪、鯛、ホタルイカ


海が隣接してない地は無理してお造りを入れなくていいと思うのですが、魚屋さんから卸しているようで悪くない印象でした。





焼き物①　岩魚の塩焼き


皮はサックリ、中はフワフワ。日本酒が合う！





焼き物②　アスパラの牛肉巻き


立派なサイズのアスパラは甘みと瑞々しさが素晴らしい。牛肉の旨味も味わえる一品。





煮物　炊き合わせ／桜人参、スナップエンドウ、エリンギ、がんもどき、南瓜、牛蒡


自家栽培の野菜をふんだんに使われていて、彩りが綺麗です。
どれも余計な味付けは付いておらず素材の味のまま。素材ごと別々に煮てあります。人参、スナップエンドウ、エリンギは自然の味で、南瓜と牛蒡は緩く醤油の味が入っています。どれも一口サイズになっていて少しずつ楽しめるのがいいです。出汁をたっぷり含んだがんもどきも最高です。
嗚呼、酒がすすみます。





台物　和牛の陶板焼き


信頼ある肉屋さんから取り寄せしているとのこと。信州牛です。
言いつけ通りにしちゃうと、このように肉が縮んで残念な姿に（苦笑）
火が消えるまで待たないほうが良いかもしれません。
肉汁がお野菜に移り、旨味たっぷりな野菜炒めのようです。漬けだれは玉葱味の焼肉のタレです。漬けていただくよりも、全体に馴染むように回しかけていただくほうが濃すぎないでいいかな。




ご飯、香の物、止め椀


やさしく香る鰹出汁に、エノキ、梅麩、三つ葉の彩り。
あ…　香の物を取り忘れました。





ご飯はお櫃での提供で、これだけ最初から配膳されます。自分でよそうスタイルなのでいつ食べてもOKだったんです。ワタクシはお酒をいただいていたので最後にとっておきました。



普通盛りで2膳分でしょうか。わ…　多いな…　とお残しの方向で最初から少なめによそっっていたのですが、一口食べてみると、この米が実に美味しい！炊き加減も良い！とても良い！
無理してでも完食。美味しいって罪ね。うぷ。