
国道273号線を走行し、ぬかびら温泉郷を目指してきたのですが、素通りしてしまうような感じでした。
「この場所って何?」と感じたところが、ぬかびら温泉郷の温泉公園。
温泉郷にある公園だから温泉公園なのかな?
公園っていうわりには遊具とかそういった類は無く、中央に屋根付きのベンチがあるくらい。周囲には階段があったり、ゆるい勾配があったり、散歩するにはいい感じ。
屋根付きのところって…
足湯でした(驚)
なるほど。たしかに温泉公園だ。
この一帯は鹿が多く、公園内にも普通にやってくるんだそうです。鹿パラダイスってくらい人より鹿の方が多い日もあるんですってー。
ワタクシも2頭みかけて、写真を撮ろうとワタワタしてるうちに… 逃げられた…
軽やかに弾むように逃げていったんだけど、アスファルト上だと蹄のパカランパカラン音が響くもんだから、逃げられたことへのガッカリ度がより増します(苦笑)
同時に、車の前に飛び出してきたらヤバヤバのヤバだとも思いました。田中さんを置いてきて良かった…
実は田中さんを宿に置いてから
タウシュベツ川橋梁のツアーに参加したんです。
というわけで、本日の走行はここで終了です。Google Mapとカーナビとでは差異がありますが、田中さんによれば94㌔走ったとのことです。どれだけ行ったり来たりしたんだろね?(笑)
今回の旅でハイドラをしようかと思ったけど、充電喰いアプリなのがネックで断念した。が、旅の途中から後悔しだした。そして今、痛烈に後悔している。
中村屋のチェックインは14時から。チェックアウトは翌日10時半です。
当初は、14時にチェックインして、10時半にチェックアウトしようと目論んでいたのですが、
まんけんさんからタウシュベツ川橋梁のことを聞いて、ツアーに参加することを決め、チェックインをツアー後の時刻にしました。
今思えば、午前のツアーにしても充分間に合っただろうし、そっちのほうが良かったんじゃない?(苦笑)
プランニング不足を痛感します。
季節ごとの糠平の風景が描かれた手づくりの暖簾をくぐると、
館内はクラシック音楽が似合いそうな民芸調の飾り付けや木の造りでシックな内装。外観のイメージからは想像できなくて、いい裏切り。ものすごく素敵な雰囲気でした。
ソファに座り、火鉢で炙るおやつもいただけます。
宿泊者はロビーに言えば「更別どんぐりの村ポテチ」が1袋いただけ、火鉢で炙ってもヨシ。部屋で食べてもヨシ。これがなかなか大きい袋で、空袋の交換制でお代わりが21時まで可能。
また、部屋に用意されている「上士幌産大正金時の甘納豆」もロビーにて空容器の交換制でお代わりが21時まで可能。
中村屋は元々は土産店から始まり、旅館の建物を買い取って宿泊業を始められたそうです。ホテルから小規模の宿へと方向転換したのは1995年。55室あった客室を17室まで縮小し、きめ細やかなおもてなしをできる宿へと変化をしました。
17室あるうちの7室をリノベーションし、趣の異なる客室となっています。社長の中村準一さんと娘婿の健次さんの手作業によるもので、材料は古民家の古材やタイル屋の古いタイルなどが使われています。
おひとり様だから一番安い和室でいいかと思っていたのですが、公式HPを見ていると、おひとり様だけど3つある新和室に泊まってみたくなり奮発した。
部屋で使われているちょっとしたものが売店で売られていました。使って気に入ったら購入… なるほど、お試し体験が出来るという感じですね。
実際に気に入った物があったけど、価格見て「ゴフ…」となったのは秘密秘密(苦笑)
畳の奥にある小上がりが素敵☆
さぁ、温泉に行きませう。
と、その前に洗濯だ。この宿で洗濯をしておこうと決めていたの。
ランドリー室を確認してみたらば、
2機あるうちの1機が故障中でした↷↷
半分の洗濯物を放り込んで洗濯開始。その間に温泉へ行きませう。
洗濯が終わる頃合いで温泉から上がり乾燥機へ放り込んで、誰も待っていないようだったのでもう半分の洗濯物も放り込んで、再び温泉へ行きませう。
ガラ…(戸を開く音)
独泉☆
全体を撮ると曇ってしまうので公式HPの画像↓を貼りつけますが、花形の浴槽なんです。
きゃわわ♥
ちなみに…
裏まできゃわわ♥
浴室中央にあって大きな浴槽なんです。昭和30年代にタイル職人が作られたのだそうです。
ご覧のとおり、浴槽内は2段になっていて、中央の深い部分はしっかり肩まで浸かることができます。
湯口も中央にあり、熱めの湯が注がれ、湯縁からは湯が溢れ出ています。
他にも浴槽があって、浴室に入ってすぐ右側にある小さな浴槽です。
1人用?2人までなら何とかって感じの大きさです。こちらはぬるめで浴槽の中に湯口がありました。
源泉100%の温泉で、無味無臭で癖がないながらもスベスベの肌触りを楽しめ、30分経ってもポカポカが続く湯でした。洗濯で出たり入ったりで忙しかったのですが、ちょうどいいインターバルになりました。
それでは夕食です。チェックインの際に夕食の開始時間(18時、18時半、19時)を決めます。ワタクシは18時半にしました。
トド松、赤エゾ松をふんだんに使ったログ風レストランの「フォレストハウス」へ向かいます。
と、その前に… 夕食の食前酒を決めておかなくてはいけないのです。レストラン手前に展示されている酒瓶と黒板で確かめられます。
効用、効能も表示されていて、産地?に裏庭とか裏山とかがも書かれていて、クスリと笑えました。
地元愛が発揮されている食材の生産地表。
↑も↓もまるでロールプレーイングゲームのダンジョンのよう。レストランまで近くて遠い(笑)
そして、ワタクシが選んだ果実酒はこちら。
さっぱり覚えていない(震え)
ラインナップから、ワタクシが選びそうなのは黒カシスかプルーンだと思うけど…
一品ずつ運ばれた際に説明あり。
ちょっと一皿
真ん中に「ワラビとコゴミの一本漬」と「大根のハスカップ漬」、その左が「鰹節とクリームチーズの冷奴風」、中央に「士幌いんげんと丸麦のマリネ」、右に「ヤマベの昆布巻」
酒のつまみにぴったりだ。
ドリンクチョイスに迷うほど、サッポロクラシック、地酒、焼酎、ワイン、スパークリングワイン、ウイスキー、ブランデーとひと通り揃っていました。
撮るより先に飲んじゃってます。ウフフ
上士幌ポークの陶板 -行者ニンニクポン酢-
上士幌ポークはしっかり生産管理されていて他の豚肉のようにしっかり火を通さなくてもいただけるそうで、軽めの火入れで…
美味しい!!!!!!
こんなに美味しい豚肉って久しぶりでした。ただの豚肉じゃないです。本当に味が違います。それに行者ニンニクポン酢がすこぶる良い。陶板焼きの具材をつけるだけでなく、ごはんにもかけて食べたいほどだ。
切干大根と黒豆の出汁浸し
とうやのマッシュ
ニジマスのマリネ
焦がし小麦のスープ
すんごい美味しい!!!!!!
小麦のスープは初めて食べましたが香ばしくって、もっと飲みたい。もっと欲しい。
まだ途中ですが、どれもこれも美味しくて、カルチャーショックというか人生観変わりそうな食事です。その土地でとれた食材、手間をかけて調理された食材、新鮮だったり適した方法で保存されていた食材、食材そのものの味わい… 素晴らしい!Bravo!
「贅沢な食事」とはこういうことを言うのだろう。
白蕪の風呂吹き -ゆず胡椒味噌-
美味しい!!!!!!
10個くらい食べれそうって心から思いました。
(100個って言いださないあたり、まだ冷静か。笑)
グランドペチカのスパイスミートグラタン
グランドペチカ?おしながきを見ていて、謎食材だなーって思ってました。
芋の甘さ、グラタンソースのミルキーさ、肉のスパイシーさ…
美味しい!!!!!!
蝦夷鹿のロースト
臭みを取るためスパイスをガンガンに使って捏ねたやつ
(①、②、③、④)なら食べたことがある。美味しかったけど、味としてはもう記憶に残っていない。
(4回も食べておいて、そんな…)
何が言いたいかというと、この蝦夷鹿のローストが…
美味しい!!!!!!
スパイス使わなくても臭みがないんですね。
夏野菜の三五八漬
ごはん -ほしのゆめとおぼろづき-
生のみその味噌汁
「いつでもお持ちできますよ」と言われましたが、飲んでいたのでやっぱり最後に。
ごはんとお味噌汁はお代わり可能。
(美味しいけど、もうギブだ)
八列とうきびのムース -ハスカップとバルサミコのソース-
くろごめ茶
美味しい!!!!!!
デザートは別腹だ。
八列とうもろこしはフリント種というタイプのもので、デンプン質が多く、甘くない種類。
北米の先住民が古くから栽培していたのも、フリント種のとうもろこしで、タコスに使われる「トルティーヤ」はフリント種のとうもろこしから作られます。
八列とうもろこしは収穫後、生のままだと2日もすれば味が落ちてしまうこともあり、生だと生産地の周辺以外にはほとんど流通していません。
名前の通り、二列ずつの等間隔に八列に並んでいます。
Q.このデザートは甘くないってこと?
A.「THE!とうきび!」って感じじゃなく、「ふんわりとうきび」って感じの優しい甘さでした。
全品美味しかった!!!!!!
全品美味しかった!!!!!!
全品美味しかった!!!!!!