
人がいない。
道を通る車は1台いた程度。
でもね、道の駅の駐車場にはたくさんの車が停まっていた。だけど人がいない。道の駅の売店にも客がいなかった…
皆、どこにいったの?どこにいるの?
大分県の温泉に行ったんだーーーって言ったら、ほとんどの方が別府温泉、由布院温泉、黒川温泉のどれかを挙げてこられるんだけど… やっぱり有名地温泉というネームバリューは大きい。
でも声を大にして言うね。
長湯温泉はいい泉質だよ。
静かにゆったりできる穴場だよ。
市営温泉や共同風呂が幾つもあり「源泉かけ流し宣言」や「日本一の炭酸泉」で名高い温泉地だし、どの浴場も湯が良いし安いし、鄙びた風情もたまんないよ!
ちなみに、大分県の三大温泉(豊後三大温泉)は、別府温泉、由布院温泉、天ヶ瀬温泉です。
(ここでも長湯温泉が出てこない… 苦笑)
今宵、宿泊するのは長湯温泉です。宿は友喜美荘(ゆきみそう)で、チェックインは15時から。長湯温泉の中心地から少し離れた場所にあります。
このくらいなら歩けるかな。 だけどちょっと上り坂?
ここで朗報です☆
友喜美荘は長湯温泉の道の駅のバス停から送迎してもらえるんです。旅は始まったばかりなのですが、天気が少しよろしくないので送迎をお願いしました。
送迎は長湯ダム前を通るほうのルート。ちょっと狭い道もあるものの普通車でも充分通れますが、上り坂でした。歩くにちょっと辛めなルートかもしれません。
\到着/
静かな里山の中に風情漂う和風建築の湯宿。落着きある佇まいです。
戸を開けると、ピカピカに磨きあげられた床の美しさが目に飛び込んできました。高い天井や化粧梁、厳選された照明や家具… ロビーには薪ストーブが赤々と燃えていました。
こちらでチェックイン手続きを行いつつ、お茶と料理長手作りの水ようかんをいただきます。
美味しい!
ここでクーポンの説明も受けます。前に旅行支援を利用し一度でもアプリを入れてあれば、楽ちんです。3,000円のクーポンは、チェックイン日を1日目として4日目23:59まで有効。慌てて使わなくてもいいのが便利です。
部屋数は7室と部屋数を少なめにし、間取りを広く作られた友喜美荘の長い廊下は、とても静かな佇まい。
10畳の和室には、手前にこたつ、奥にはチェックイン時から布団が敷かれていました。
広縁からは庭を眺められます。
宿のお茶セットの急須と湯呑みがお洒落。グラスも素敵でした。ウエルカムスイーツの水ようかんも美味しかったし、ここの食事は料理も器も良さそう。期待が爆上がりです。
ひとつ難点を挙げますが、到着に合わせて焚かれていた茶香炉がいただけない。
ロビーも部屋も綺麗なんですが、茶香炉にめちゃくちゃ埃がこびりついていたんです。残念でした。そういう状態なら無い方が良かった…

※こちらは綺麗な姿です
さあ、チェックイン一番乗りの最大活用をしませう!
館内の奥へ行きませう!
浴室の利用時間はチェックインから23時まで。朝は6時から9時半まで。貸切風呂もあります。
客室にも脱衣所にも源泉の特徴について書かれた紙が置いてありました。
重複しますが、長湯温泉は「源泉かけ流し宣言」や「日本一の炭酸泉」で名高い温泉地であります。泡付きのある「ラムネ温泉館」が有名ということもあります。
友喜美荘も炭酸泉です。でも泡が付かないんです。言い方を変えれば、付かないだけなんです。
友喜美荘は自家源泉です。
なので抜群に鮮度がいいし、効能の高さがはっきりと感じられる湯です。
貸切風呂へ行く途中に自家源泉のポンプが見えます。
とりあえず、大浴場から行きませう!
手前が女湯で奥が男湯。時間帯による入れ替えはありませんでした。
ガラ…(戸を開く音)
独泉☆
さすがチェックイン一番乗り。全7室ってこともあって、この後の遭遇率も低かったです。
湯は笹濁り。湯温は熱め~熱め適温。熱くて長湯できないほどではありません。
白い湯の花がたくさん浮いていました。
静かでゆったり… とても静かです。湯の音もなく静かです。
あれ?湯の音がしないよ?
湯口が浴槽と同じ高さにあるので、湯の流れ込む音がせず静かなんです。
けっこうな量の源泉が常時投入されており、湯口の周りには温泉成分がびっしりとついていました。
大きな窓ガラスからは露天風呂が見渡せます。
露天風呂へ行ってみませう!
内湯と違って色があるし、濁りが強いし、浅いし、
ぬるい!
湯口がない?と思ったら、
内湯の湯が露天風呂に注ぎ込まれる仕組みでした。だから、ぬるめになるんです。
遭遇率が低かったのですが、「こんなにぬるいと風邪を引く!」とか「内湯の湯の使い回しだ!」と言ってすぐに内湯に戻ってしまうの(苦笑)
ぬるめも気持ちいいのになー。
実は男湯よりも女湯のほうが露天風呂が少しばかり広いのです。
露天風呂でゆったりのんびり楽しんで、さすがにちょっと肌寒いので上がり湯として内湯に少し浸かってから上がりました。
嗚呼、気持ちいい…
露天風呂にゆっくり浸かりながら眺める満天の星空は格別でした。
だけど、くれぐれも足もとお気をつけ下さいませ。
温泉成分が大変濃いので浴槽の縁には析出物がビッシリと張り付いています。怪我するぞ。
怪我したよ。
かかとの皮膚を広範囲に削いでしまったんです(汗)
擦ったのではなくて削いでしまったんです。皮膚がべローンと剥がれたよ…
事件レベルの大出血騒ぎである(滝汗)
アメニティのコットンで止血して女将さんにSOSしました。㌧でもない傷口だったので女将さんには見せず、帰宅してOTTOに見せたら「病院で診てもらったほうが…」と青い顔されたほどの傷です。
女将さんから大きめな絆創膏を数枚いただいて、とりあえずはOKだ。OKにしておこう。
(後日、キズパワーパッドの一番大きいサイズに貼り直しました)
気を取り直して、貸切風呂に行きませう!
大浴場の前の廊下を通り抜けた先に、貸切風呂があります。宿泊者限定です。
ここで、スリッパを外履き用サンダルに履き替えて向かうので、スリッパが置いてなければ空いている、ということになります。
予約制ではなく、空いていればいつでも入ることができます。
もともとは2室あったようですが、現在使用できるのは「萌黄の湯」の1室のみとなっています。
脱衣所も浴室も小ぢんまりしてます。
源泉は常時投入されており、湯温は適温。窓が大きくないので外が明るくても少し薄暗い雰囲気と、窓から入ってくる風の気持ち良さで、長湯に最適です。
大浴場も貸切風呂も時間の許す限り何度も入りに行きました。