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2013年01月12日

尾張の名城 <名古屋城、東海道五十三次 宮~桑名 七里の渡し跡>

尾張の名城 <名古屋城、東海道五十三次 宮~桑名 七里の渡し跡> この正月休みを利用して、金の鯱で知られる名古屋城を見てきました。
名古屋城は今年5月に68年ぶりに本丸御殿が復元竣工されます。
この名古屋城をブログにしてみました。






名古屋城

関ヶ原の戦い以降、尾張藩は清洲城が政治・経済の中心でした。
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、四男・松平忠吉を武蔵・忍城から移封させましたが、関ヶ原で負った鉄砲傷がもとで早世すると、次に九男・義直を送りこみました。
しかし、清洲城は水害に弱い地形であったことから、移転を決意、慶長15年(1610)に名古屋城の築城を豊臣系西国大名に命じました。

間もなく名古屋城が完成すると、清洲の城下町は一斉に名古屋城下に移転し、以降明治まで尾張藩の藩庁となりました。
名古屋城は取り壊されることなく、明治中頃には宮内省に移管され名古屋離宮と改められましたが、昭和の初めに名古屋市に下賜され、太平洋戦争の昭和20年(1945)まで、数少ない現存天守の城として国宝に指定された城郭でした。


大手門前で入場料を払って、早速城内に入ってみました。


今年5月29日に公開される本丸御殿の広告です。御殿内の屏風画も忠実に再現されるようです。


名古屋城大天守です。
昭和20年(1945)の名古屋空襲で、B29焼夷弾の直撃を受けた大天守と本丸は惜しくも焼失してしまいました。
その後、市制70周年記念事業として、昭和34年(1959)に鉄筋コンクリート製の大天守が復元・竣工されました。
戦前の古写真をもとに、ほぼ忠実に復元された復興天守です。

天守閣もさることながら、それを支える天守台石垣の曲線は、400年前に人の手によって造られたものとは到底思えないほど見事な造詣です。
この石垣は肥後熊本藩主で、尾張出身の加藤清正によるものと伝えられています。


ぐるっとまわって、大天守と小天守です。
正月休みもあってか、あまりの観光客の多さにも驚きました。
やはりお城というのは、現代日本に欠かせない貴重な文化財だとつくずく感じました。


天守閣最上階の展望室からの眺めです。
手前に見える平べったい建物は、大相撲名古屋場所が行われる愛知県体育館です。
完全に城内に入り込んでいますが、江戸城北の丸にも日本武道館が建っていたことを思い浮かべました。


レンズが汚れているのではなく、前日のみぞれ雪のためか窓ガラスが少し曇っています。
こちらの方角はナゴヤドームです。


尾張藩の支城・犬山城方面です。
犬山城は、日本に12基しか残っていない現存天守です。


こちらは金華山がある岐阜城方面です。
濃尾平野がいかに広く、遠くまで見渡せるかがわかると思います。


清正石という名の石垣ですが、説明板には福岡藩・黒田長政の刻印が彫ってあると書いてあります。
関ヶ原の戦い後の日本は京都から東が徳川系、西が豊臣系といわれた大名領でした。
名古屋城築城は、豊臣系西国大名たちに財力と労力を負担させると同時に、徳川将軍家の威信を示すものだったのです。


工事中の本丸御殿に並ぶ行列です。




東海道五十三次 七里の渡し跡
東海道は江戸時代初めに、徳川幕府によって正式に制定された江戸日本橋から京・三条大橋を結ぶ街道でした。
それぞれの宿場町を結ぶ街道として栄え、江戸時代にはお伊勢参りも流行しました。
ただ唯一、陸路がなく、海路をつかって渡らなければならない地点がありました。
その区間は“宮宿”と“桑名宿”間で、七里の渡しと呼ばれました。


現在の名古屋市熱田区、宮宿の舟着場跡です。
尾張国と伊勢国境の揖斐川、長良川には江戸時代を通して橋が架けられていませんでした。
そのため、旅人は伊勢国・桑名宿へ渡るのに舟に乗って渡らなければなりませんでした。
その名残が現在でも残っています。


対岸の桑名宿の舟着場跡です。前の建物は桑名城の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)です。
三之丸、揖斐川堤防沿いに復元されたものです。


ちょうどこのあたりでしょうか、歌川広重の浮世絵、東海道五十三次 桑名です。
当時は堤防はなかったようです。


現在の舟着場跡前はコンクリートブロックで、がっちり増水対策が施されていました。


堤防の向う側は、いろいろ物議を醸している長良川河口堰です。
揖斐川と長良川はこのあたりで合流します。


正月休みを利用して、実家の母とふたりで名古屋城と七里の渡し跡をドライブしてきました。
この日は午後から所要があって、僅か4時間で愛知県名古屋市と三重県桑名市を廻りました。
時間があったらすぐ近くの桑名城本丸跡も行きたかったのですが、半年ぶりの里帰り、いい正月休みでした。

桑名城(九華公園)本多忠勝像です。

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Posted at 2013/01/12 00:00:00

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この記事へのコメント

2013年1月12日 20:39
JZX100 さん、こんばんは♪

天守閣から石垣まで美しいですね☆

そういえば名古屋城の天守閣を木造に復元するという話があったような気がしますがどうなったんでしょうかね^^;
コメントへの返答
2013年1月12日 20:49
Bozさん、こんばんは♪

河村市長が、1月4日に発表した案ですね。
私は知らなかったんですが、復元費用300億円を市民の寄付から募るようです。

ところで、東京のニュース番組にもしばしば登場する河村市長ですが、城の造り変えならまだしも、市職員の給料をカットするとか?かつてない異色の市長さんですね。
2013年1月14日 20:17
こんばんは~☆
いい正月休みを過ごされましたね!うらやましいです!
名古屋城、わたいが一昨年に行ったときは本丸御殿はばりばり工事中でしたね。
戦時中の空襲がマジ腹立たしいっす!こんなりっぱな天守を燃やしおってアメ公!と思いましたっす。
それにしても、本当に木造で再建できるんかなぁ?建築基準法の問題があるんですけどねぇ
コメントへの返答
2013年1月14日 20:56
こんばんは♪

伊賀上野城も名古屋城もいい正月休みでした^^

空襲で消失した城は、名古屋城と広島城でしたね。
戦争は二度と起こしてはならないというのが名古屋城に来るたびに思いおこされます。

木造再建の話ですが、せっかく本丸御殿が完成するというのに、果たして今やるべきことなのか、河村市長の真意がはかりかねます。
今のままで、いいんじゃないかと・・・いうのが私の意見です。
2013年1月28日 10:37
いつかTVで特集していて知りましたが、名古屋城はそれまでの城攻めや鉄砲からの防御を視野に入れた要塞と化していたようですね。
一度、名古屋も訪れたことがありますが、名古屋港水族館ととんかつ屋に行くだけで精一杯でした。
コメントへの返答
2013年1月28日 19:25
名古屋城築城時がちょうど大坂城にまだ豊臣家が健在でしたので、戦闘を視野に入れた城というのが、まだ欠かせない時代だったのだと思います。
暴風雨で天守がとばされた伊賀上野城は、大坂の陣が終ると再建されることはなっかたようですから、攻撃や防御を視野に入れた城は名古屋城が最後だったかもしれませんね。

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