ゴジラから世界のGodzillaへ

ちょうど去年の今頃は、転勤と引越しでもうアタフタしていた。
プロ野球日本シリーズも、ヤクルトと大阪近鉄だったらしい・・・くらいしかG党の自分には感心がなかった。
シーズンが開幕したが、どうせ東京ドームのチケットなんて手に入らないだろう・・・、という一種の諦めよりも、仕事の煩わしさで巨人軍の本拠地球場が会社からわずかな距離にあることさえ、すっかり忘れていた。
何てたって、わざわざチケットを買って球場に足を運ばなくても、毎試合全国中継している。
それがために、地元のCATVと契約したはずだった。
それが今日の日米野球最終戦まで、神宮球場を含めて21回目となった。
東京へ来るまで、ジャイアンツの公式戦はナゴヤ球場で88年に見て以来、もちろん東京ドームも初めてだった。

今年の巨人は強かった。
日本シリーズでも、全く相手にスキを見せなかった。
当初は日米野球を見に行く予定は全然なかった。
銀座Vパレードで今シーズン終了のつもりだった。
ところが、全く予想していなかった松井の突然のFA宣言だった。
ジャイアンツでどの選手が一番好きかといえば、もちろん背番号55である。
同じホームランバッターでも、現役時代の王さんとは随分イメージが違う。
ひとことで違いをいうなら、王さんのホームランは大きな弧をえがく、（ホームランとはこういう風に打つんだよと）コツをえた
ような綺麗なホームランだった。
対して松井は、うまさももちろんあるが、パワーでボールをスタンドへ運ぶ豪快なホームランだ。

今日の最終戦終了後、一旦ベンチに引っ込んだ松井だったが、スタンドのファンの「マツイ　コール」に見事に期待にこたえてくれた。
GIANTS　55は、私にとっては永久欠番。
このユニフォームTシャツは永久の宝物。
日本のゴジラから世界のGodzillaへ。