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「RB20DET」を載せたR31「7thスカイライン」が登場したのは1985年だった。
爆発的に売れたハイソカーマークⅡグランデツインカム24とクレスタスーパールーセントツインカム24を意識したクルマだった。
このR31はマイナーチェンジで「RB20DET」の熟成をはかり2ドアスポーツクーペを復活させたが、概してあまり売れなかった。
しかし、1989年のフルモデルチェンジでR32が爆発的に売れたクルマであったことは記憶に新しい。

その「RB20DET」を積んだクルマが実はもう一台あったのだ。
私が1991年に買ったC33型「ローレルツインカムターボメダリスト」であった。
登場はスカイラインとほぼ同時期で時代はまさにバブル景気のまっただなか・・・あのころ出たクルマで売れなかったクルマなんて存在しなかったんじゃないかというくらいクルマがよく売れた時代だった。
C33ローレルもよく売れた。
ただ、「RB20DET」のローレルは少なかった。

その前まで乗っていたGX81チェイサーアバンテツインカム24を2年で売却し、手に入れたスポーティサルーンだった。
動力性能は凄かった。
高速道路では無茶苦茶走った・・・当時280psのクルマも走っていたが、200km/hまでなら互角に走れた。
スペックは205ps/27kgmだったが100km/hを超えた時点からのトルク感はそれこそ今乗っているJZX100チェイサーツアラーVとほとんど遜色なかった。
エンジンはまったくのノーマル、足回りも何も手を入れていなかったが、タイヤを標準の15インチから17インチに替えてからは高速コーナーでのヨレが解消され、ほんとスポーツカー顔負けの走りをした。
会社のメダリストしか乗ったことがなかった友人が同じ排気量ながらあまりにも違う私のローレルに感動し、何を考えてかフェアレディ300ZXターボを買ってしまったということもあった。
「天は二物を与えず」か・・・、対して一般道路でのドライバビリティはほめられたものではなかった。
真夏に京都市内を走ったとき燃費は2Lながら5km/l台まで落ちた。
このC33ローレルは1997年まで所有したが、走りにこだわるまさに「大人の男のスポーティサルーンであった」。
「RB20DET」、まさしく記憶に残る名機であった。