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2011年12月27日 イイね!

2011年紀行Ⅱ < 駿府城跡、久能山東照宮 >

2011年紀行Ⅱ < 駿府城跡、久能山東照宮 >今年3月、静岡市の駿府城跡と久能山東照宮へ行ったときのものをブログにアップしてみました。
駿府城は徳川家康が最晩年をここで過し、亡くなったお城で、久能山東照宮はその家康を祀った神社で、境内には家康のお墓がある静岡市屈指の史跡です。

駿府には14世紀に室町幕府の駿河守護に任じられた今川氏の今川館が築かれ今川領国支配の中心地となっていました。今川氏は隣接する甲斐国の武田氏、相模国の北条氏と同盟を結び領国支配を行っていましたが、16世紀には甲斐を中心に領国拡大を行っていた武田氏との同盟関係が解消され、武田氏の駿河侵攻により今川氏は駆逐され、城館は失われました。
ところが、武田氏は天正10年(1582)に織田・徳川勢力により滅亡し、甲斐・駿河の武田遺領は三河の徳川家康が領有することになりました。

駿府城跡
天正18年(1590)には、豊臣秀吉により相模国北条氏が滅亡すると、関八州の土地は家康に与えられ、駿府城からまだ未開の江戸屋敷に国替えを命じられたのでした。
替わって駿府城には、江戸と京都を結ぶ東海道の要衝であるこの地に豊臣系大名の中村一氏が入りました。


四足御門
駿府城南辺の西寄りの箇所に設けられた出入口で、東側の大手御門と並び、東海道筋から城へ入る重要な出入口のひとつでした。


駿府城二ノ丸
駿府城は駿府公園とも呼ばれ、東京ドームひとつがゆうに入るとても大きな公園です。二ノ丸内部から見えるのは、復元建築された「巽櫓」と「東御門」です。


巽櫓
城の南東部分にあたる巽櫓です。平成元年に復元されました。


東御門(高麗門)
東御門の高麗門です。東御門は、駿府城二ノ丸の東に位置する主要な出入口でした。
この門は二ノ丸堀(中堀)に架かる東御門橋と高麗門、櫓門、南西の多聞櫓で構成される枡形門です。
江戸城や大阪城でも見られる二重門で、外側の門にあたります。


東御門(櫓門)
高麗門をくぐると、右手に櫓門があります。万一敵に攻められたときに、通路を直角(枡形)にし、一気に攻められないように工夫してあります。櫓門前で足止めさせ、櫓門から弓矢や槍で攻撃できるように造ってあります。


清水御門跡
二ノ丸へ入る西側の出入口です。ここも東御門同様、二重門になっていましたが、現在は内側の櫓門が取り除かれ、外側の高麗門だけが残されています。


北御門・馬場先御門跡
城の北側から二ノ丸への出入口がここにありました。ここもやはり二重門で守りを固めていました。


紅葉山庭園
駿府公園の北東隅に造られた庭園です。入園したかったのですが、当日貸切で入れませんでした。


本丸堀
本丸堀は駿府城の三重堀の一番内側の堀でした。明治29年(1896)に埋められてしまいましたが、発掘調査により南東部分が現れました。


本丸御殿跡
慶長10年(1605)、初代江戸幕府将軍であった徳川家康は、息子秀忠に将軍職を譲り、大御所となって江戸から駿府に隠居しました。駿府城に再び戻った家康は、「天下普請」により諸大名に命じて大修築させ、ほぼ現在の形である三重堀をもつ平城を完成させました。
本丸跡にはとても大きな徳川家康の像が建立されています。鷹狩りが好きだった家康を模しています。


駿府城天守閣跡
駿府城には大御所徳川家康の居城に相応しく、五層七階の天守閣がありました。家康在城時に火事で焼け、直ちに立て直されましたが、寛永12年(1635)に再び火災を起こし、以後再建されることはありませんでした。また、天守台や石垣は残っていましたが、明治29年(1896)に埋められてしまいました。
私はよく友人とも話すのですが、仮に模擬天守であっても、あるのとないのとでは全然違い、大阪城や名古屋城も天守閣を造って多くのひとが見に来るように、駿府城や江戸城にも是非とも天守閣を造ってもらいたいと、この駿府城跡を見て改めて実感しました。


家康公の散歩道
城の南東、巽櫓の前、「家康公の散歩道」です。


中堀と石垣
本丸と二ノ丸の間には、中堀があります。この中堀と一番外側の外堀の中間が三ノ丸と呼ばれていたところで、現在は静岡県庁、静岡税務署、静岡地方裁判所や小学校など公立の役所や学校が建ち並んでいます。





久能山東照宮
徳川家康は、大坂夏の陣の翌元和2年(1616)4月17日に駿府城で亡くなりました。
生前家康は徳川家が存続するには、江戸幕府征夷大将軍というだけではひとびとの崇拝を得られない、自らが神になることで徳川家の治世を存続させなければならないと考えていました。余命いくばくもなくなった家康は遺言で、「遺骸は久能山に埋葬すること。一周忌を経たのち、日光へ改葬すること」と家臣たちに告げました。
遺骸は息子秀忠によって直ちに久能山に埋葬され、久能山に家康を祀る神社を創建することを命じました。こうして完成したのが、久能山東照宮でした。
平成22年には、国宝に指定されました。

一ノ門
参道を徒歩で909段の階段を登ると、ここ一ノ門に着きます。駿河湾といちご畑が綺麗に見渡せます。


楼門
この門をくぐって東照宮詣でが始まります。二階部分には後水尾天皇の宸筆(天皇陛下御自ら書かれた書)である「東照大権現」の扁額が掲げてあり、勅額御門とも言われています。


五重塔跡
三代将軍家光の命により建立された五重塔が明治時代まで設置されていました。江戸時代に作成された地図などには久能山のシンボルとして描かれることが多く、30mを超える技術的・芸術的にも優れた塔と伝わっていますが、神仏分離令を受けて明治6年(1873)に取払われ、現在は礎石が残されています。


社殿


神廟
徳川家康の遺骸が埋葬された場所に立つ廟です。当初、この地には小さな祠が建てられていましたが、家光によって高さ5.5m、まわり8mの石塔が建てられ、現在に至っています。家康の遺命に従い、西向きに建てられています。
西向きに建てられた理由はあり、関ヶ原の戦いで西軍についた薩摩・島津家を唯一処分できなかったことを最期まで悔やんだ家康の遺言でした。
家康の危惧は当たり、250年後その薩摩藩島津家を中心とした倒幕派によって徳川幕府は幕を降ろすことになりました。
最後に、この「神廟」と、日光東照宮に一年後に建てられた家康の墓所「奥社宝塔」は、真ん中に富士山を挟んで、地図上に一直線でつながっているそうです(歴史秘話ヒストリアより)。 家康は江戸時代を通して、まさしく「神」になったのでした。
Posted at 2011/12/27 01:00:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 史跡 | 日記

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