ホテルの夕食で、鹿児島産の黒豚を食べ、温泉でまったり。この後、指宿温泉の砂むし風呂を体験してきました。ちょうど真夏の盛り、気温は30度前後はあったと思います。
ただ効能は・・・? これも旅ならではのひとコマです(*`艸´)
黒豚です。 こんな柔らかい豚肉、他にありません。 ジューシーでまるで、高級ブランド牛に引けを取らない味。初黒豚でした \(^_^)/
桜島フェリーに乗船しました。桜島港から鹿児島港までの片道で、大人160円は安い!
桜島からは噴煙がモクモクと上がっており、いつ噴火するんだろうといった感じでした。
ここは鹿児島市加治屋町の西郷隆盛誕生地です。今は公園化されています。NHK大河ドラマ館もすぐ近くにあって、皆が写真を撮っていました。
大久保利通や、明治になって海の東郷、陸の大山といわれた、東郷平八郎や大山巌の生家跡もありました。
加治屋町は、ここで生まれ育った明治の英雄(ヒーロー)たちを生んだ町だったということがいえると思います。
西郷隆盛と大久保利通、真ん中は肥前佐賀出身の江藤新平です。明治新政府の今でいう閣僚たちです。江藤は明治政府に不満を抱き、佐賀の乱を起こしてしまった中心人物でした。
大河ドラマのロケ地に使われた 仙巌園 (せんがんえん)にも行ってきました。別名 磯庭園は、島津家の別邸でした。島津斉彬がお城から少し離れたこの土地で、いろんな〝実験〟に取り組んでいたことで知られています。
その実験のひとつがこれ〝反射炉跡〟です。設計図なしでつくらせた、鉄を溶かす溶鉱炉跡です。近年、世界文化遺産に登録されました。
この日はお天気がよく快晴 ☀ めちゃくちゃ暑かった日でしたが、鹿児島市内からはこんな感じで桜島が綺麗に撮れました。
鹿児島市中心部にある城山(しろやま)は、西郷隆盛ゆかりの土地です。またここが薩摩藩島津家の本居城、鶴丸城跡 (鹿児島城)です。
関ケ原の戦いで、西軍に着いた薩摩軍。ほぼ壊滅寸前であったにもかかわらず、あの岐阜関ケ原から帰還しました。家康から唯一、取り潰しや領地削減を回避した島津家は、その後しばらくして許しを得て、江戸時代には外様の雄藩として君臨できた、まさに運が強いというか、時世が味方をしたのが、島津家でした。
この鶴丸城は関ケ原の後にできた城で、天守閣がない、堀が浅く狭い、いたってシンプルな城でした。
大手門をくぐるとすぐに本丸。こんな簡単な大名家の城は他に類がなかったかもしれません。今は当時の建物はなく文化センターが建っています。
明治10年(1877)2月に西郷の私学校を起点に起こった日本史上最後の内乱が〝西南戦争(西南の役)〟でした。 鶴丸城の石垣に残った弾痕跡です。 薩軍(西郷軍)は、鹿児島から人吉経由で熊本入り。 熊本城では明治政府軍(官軍)と激しい戦いがありました。
圧倒的武力で劣った薩軍が熊本の田原坂で敗戦。延岡経由で再びこの城山に押し戻されました。
この時の戦いでついた弾痕でしょうか。
岩倉具視 西郷の朝鮮使節派遣案否決
明治6年(1873)、西郷らを中心とする明治政府は、岩倉具視、大久保利通が海外視察で留守中の間、関係がこじれかけた朝鮮に外交手段として、西郷を派遣することに決定しました。
ところが、帰国後この決定に対して大久保が反対にまわりました。理由は不平等条約の改正や、西欧諸国に劣る国力の増強、すなわち近代化に重点を置くべきであると主張したのです。
明治政府は中心的存在だった岩倉具視に判断を委ねましたが、明治天皇への上奏は、自ら反対決議を提出。朝鮮への西郷の派遣は無期延期と決定されました。
この決定に不服をもった西郷をはじめ、板垣退助、後藤象二郎、江藤新平、副島種臣は辞表を提出、桐野利秋ら多くの西郷派の軍人たちも辞職、政府を去りました。
翌明治7年(1874)、鹿児島に戻った西郷は鶴丸城に隣接した場所に私学校を創設。若者の教育と、不平士族たちの統率に力を注ぎました。
一方で明治政府は大久保が内務卿に就任、事実上のトップに座った大久保は明治9年(1876)に廃刀令、続いて旧士族への俸禄停止を決定、実行に移しました。
川路利良による私学校内偵、西郷暗殺計画
旧士族階級への締め出しは、熊本で神風連の乱、福岡で秋月の乱、そして山口で萩の乱が勃発。
これらの反乱に応じて、明治政府が最も警戒していたのは西郷が下野した鹿児島不平士族たちの動向でした。
旧薩摩藩士で警視庁トップ川路利良は、明治10年(1877)1月、私学校内偵調査と離間工作のため警視庁帰藩組24名の警察官を鹿児島に派遣しました。
西郷暗殺計画から西南戦争へ
西郷の右腕、篠原国幹はやがて警察官24名の派遣が、西郷暗殺計画であることを突き止めました。
また、弾薬が大量に海路大阪に運び出されたことを知り、私学校は暴発、明治政府の火薬庫、集成館から大量の火薬・弾薬を強奪しました。
2月15日薩軍(西郷軍)1万3千は、西郷隆盛を総司令官として鹿児島を出発、陸路東京に向け挙兵しました。
薩軍の幹部、主力メンバーは、篠原国幹、桐野利秋、別府晋介、池上四郎、西郷小兵衛(弟)、村田新八、辺見十郎太、永山弥一郎、桂久武です。
西南戦争の最中、熊本城にろう城する熊本鎮台兵(くまもとちんだいへい)です。薩軍は明治政府が置く、熊本城に攻撃開始!
加藤清正以来の本丸天守はこのとき、薩軍の大砲の標的になるという理由で焼き払われました。
しかし流石、天下の名城熊本城は薩軍の攻撃にも落ちませんでした。
わずかひと月で両軍、3500名もの戦死者をだした熊本市北部の田原坂(たばるざか)にも行ってみました。
熊本を北上しようとする薩軍と、熊本城救出、薩軍の北上を阻止しようとした明治政府軍(官軍)がこの細長い坂道を挟んで激突。激しい戦いとなりました。
明治政府軍は、東京、大阪からも海路派遣されましたが、徴兵制で募集した、平民中心のしょせんは寄せ集め軍隊。西郷を中心とした薩軍の迫力に圧倒され続けました。抜刀して向かってくる薩軍に対し、恐怖のあまり逃げ出す者も続出。
この田原坂が通じる台地上に本陣を置いた薩軍と、それを平地から攻撃する明治政府軍との激戦は、後世何十万発もの弾薬が発見されたことで裏付けられました。
途中にあった明治政府軍 谷村計介の慰霊碑です。薩軍は激しい銃撃戦のなか篠原国幹が戦死しました。
七本官軍墓地にも行ってみました。
七本官軍墓地です。田原坂の戦闘で死亡した徴兵軍たちの墓です。薩軍の後方には戊辰戦争で勝ち組となった西郷がいる、薩軍の猛攻に倒れていった人々の墓です。
山県有朋 抜刀隊
苦戦する寄せ集め集団に苦慮した旧長州藩士、参謀 山県有朋は、旧士族から編成した抜刀隊を組織。抜刀隊には銃を持たせず、刀一本で薩軍に立ち向かわせました。政府をあげて旧士族の特権を廃止したものの、いざ戦いとなれば旧士族に頼ることになった、山県の苦渋の選択でした。
抜刀隊は薩摩出身の警察官で、100名全員旧士族で編成されました。
この西南戦争の失敗が、のちの徴兵隊を精神面から鍛えあげるきっかけともなりました。
田原坂古戦場、前から一度行ってみたいと考えていました。
明治10年(1877)9月、田原坂から押し戻された薩軍350名は、ここ城山で最期の闘いを強いられました。
桐野らは戦争を始めた正当性を伝えるために、明治政府軍に使者を送り出しました。ところが、使者は人質とされ、西郷自らが使者として来るべきであると返答されました。
西郷はこの伝言を無視、城山での闘いをこの西郷隆盛洞窟にこもり、桐野ら生き残り組との最後の軍議を開きました。
風化がすすんで今は小さな洞穴になっていますが、戦争当時は1m78cm巨漢の西郷がゆうに入れた大きさだったようです。
9月23日城山総攻撃の前日、山県有朋から西郷宛に1通の手書が届きました。
自らの命を絶って、(自決して)この戦争の責任を取るべきである・・・・と。
翌24日未明、洞窟を出た西郷に弾丸が命中。洞窟から数百メートル下ったここで自決を決意しました。
「晋どん、もうここらでよか」
西郷、最後の言葉でした。
別府晋介の介錯(桐野利秋の介錯説もあり)で西郷は死去。享年49でした。明治維新の功労者西郷はここで終焉をむかえました。
西郷の戦死を東京で知らされた弟 従道(信吾)は号泣。兄の帰京をひたすら待ち続けていましたが、その願いはかないませんでした。
西郷隆盛以下、別府晋介、桐野利秋らが眠る南洲墓地にも行ってみました。南洲神社にあるこの墓地には、鹿児島県令 大山綱吉ら2千余名の墓があります。今は鹿児島県の観光スポットになっています。
丁重にお参りしてきました。
別府晋介の墓。
桐野利秋の墓。
桜島近く、錦江湾沿いの道の駅で食べた〝西郷丼〟です。錦江湾で養殖したぶりなどの海鮮丼です。美味しかった~((´∀`))
私学校が暴発したとき、西郷は「ちょしもたー」(しまった)と発したのは有名です。
果たして、西郷の真意は挙兵であったのか否か?
今となってはだれもわかりません。
賊軍となった西郷の罪が解かれたのは、西南戦争から21年後の明治31年(1898)のことでした。
上野の西郷像の除幕式に出席した未亡人 西郷いとはその西郷像を見てこう言い放ちました。
「宿んしはこげんなお人じゃなかったこてえ 」(うちの主人はこんなお人じゃなかったですよ)
西郷どん 鹿児島・熊本 ~西郷ゆかりの地巡り~でした。
2024 京都 紅葉狩り散歩🍁 嵐山・嵯峨野・北野 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2024/12/01 14:15:43 |
![]() |
2023 紅葉狩り 🍁 錦秋の白川郷・五箇山合掌造り集落&白山白川郷ホワイトロード カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2023/11/12 19:32:23 |
![]() |
完成されたFR スポーツセダン マークX GRMN カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2019/12/07 23:42:45 |
![]() |
![]() |
かっつぁんのNX (レクサス NX) 令和7年(2025年)4月9日登録の20系レクサスNX350“F SPORT”です。20 ... |
![]() |
トヨタ マークX 2015年式マークX GRMNです。令和元年(2019年)10月に購入しました。限定10 ... |
![]() |
トヨタ マークX G's 2015年4月7日登録のマークX 350S”G's”です。G'sのエクステリアと、3. ... |
![]() |
トヨタ チェイサー 2001年式最終型JZX100チェイサーツアラーV TRD Sportsで、2015年4 ... |
2025年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2024年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2023年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2022年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2021年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2020年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2019年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2018年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2017年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2016年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2015年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2014年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2013年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2012年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2011年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2010年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2009年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2008年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2007年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2006年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2004年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2003年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2002年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |
2001年 | |||||
01月 | 02月 | 03月 | 04月 | 05月 | 06月 |
07月 | 08月 | 09月 | 10月 | 11月 | 12月 |