こんにちは。
HUDメーターは調整と仮運用中なので、今回は新ネタで行きたいと思います。
さて、FIAT/ABARTH 500は電動格納機能が無い事で有名ですが、これが本当に不便ですね。
特に首都圏に住んでると、ミラーを畳まないといけないシチュエーションに頻繁に遭遇します。
機械式パーキングではドアミラー格納は必須なので係員に「ドアミラー畳んでください!」と言われた時に手動でいちいち反対側に廻って倒さないといけないし、ショッピングモール等の駐車場では今や畳むのが一般的なマナーとなってるので、放置してると自己中なKY野郎と思われたりw、走り出してから助手席畳んだままに気付いたりww、と色々面倒です。
500万以上する695でさえコレですから、もぅ何とかしてくださいよFIATさん、という感じです。
どっかから電動化キット出てないかなと調べるにも全くヒットはしないという現実から、しょうがないので自分で改造することにしました。
これで、全国のFIAT/ABARTH 500オーナーの方の悲願である電動化を実現したいと思います。
ドアミラー格納の仕組みは至って簡単で、要はギアで減速したモーターをミラーの回転軸に直付けして自分ごと廻る、という構造です。
また、このモーターユニットは大抵ユニット化されているのでそのユニットがミラー内に収まりさえすれば移植できるという事です。
ユニットについては各メーカーによって付け方が若干変わるので、ミラーに上手く内蔵出来るかは結構賭けだったりします。
かくいう私も2種類くらい分解して検討してみました(R8じゃないですよ、念の為w)。
で、今回のドナーに選ばれたのがコレ、日産モコ用の電動格納ミラーです。
これは今やヤフオクで2,000円台とかで買えたりするので入手しやすいです。
中のユニットしか使わないので擦ってようが色違いだろうが関係ないですけどちゃんと動作するものを選んでくださいね。
早速分解してユニットを取り外します。
あとの部品は即効ポイ。
アイアンマン(1作目)でパラジウムをミサイルから取り外して後はポイするトニー・スタークの如くw
取り外したユニットは生えてる取り付け用の出っ張りを削り取ってスッキリさせます。
左が加工後の状態。
この緑と青に12Vを印加すると動きます。+-を入れ替えると逆に廻るんです。
結構ロットのばらつきがあるようで、動くときに煩いのとそうでないのがありますね。
ちゃんとQCしてください、メーカーさんw
そしてFIATの純正ミラーを分解します。
取り外し~分解までは特筆するようなものがないので割愛。
というかそれが出来ない人は多分以降の作業もムリかと思いますので(笑)
そして外せる部品は全部外してパーツ単体にします。
カプラーは筒から抜けないと思うので、コネクターからピンを抜けば外せます(ピン配列を忘れないようにスマホ等で写真撮っておくこと)。
台座とミラーは写真の銀のパーツで繋がってるので、ミラー側からラジオペンチ等で押しながらひねると外れます。
スプリングのテンションでバイン!となるので注意w
外すとカラーの様な部品(写真の黒いリング)がグリスで引っ付いてるのでコレも外してポイ。
で、この接合軸の段差を削ってツライチにします。
概念は図を参考に…
とはいえ、この穴に対してモコのユニットの軸は0.5mmくらいオーバーサイズなので更にほんのちょっと広げます。
ここはABSの塊なので棒やすりとかでやってると日が暮れてしまうので電動工具に頼りましょう。
確か38mm(うろ覚え)とかだったのでホルソー一発、という手もありですが、1発勝負でずれたら目も当てられないので地道にやりましょう。
私はフライス用のストレートのトリマービットをボール盤に付けて手で持ちながら荒削りしました。
その後リューターと棒やすりで測りながら仕上げ、という感じ。
これだと1個1時間かかんないです。
この工程は地味ですが重要です、なるべく真円かつ垂直に削ってください。
ここが曲がると軸に負荷が掛かって途中で止まっちゃいます。
次にミラー部でモーターユニットが干渉する部分をカットします。
これも電動工具使った方が早いです。
四角穴の所は最後に微調整する所なのでギチギチではなくほんのちょっと余裕を持たせてグラグラ動く大きさに。
外側はタッチアップが出来ないので傷とか付けないように注意しましょう。
折角だからついでにグロスブラックにでも塗装しようかと思ったけど、見てたらこの状態でも中々カッコイイような感じしてきたのでそのままで行くことにしますw
こんな風にユニットが収まります。
何か電動化を見越したようにピッタリ収まっちゃいます。スゴイ。
ミラー側へのでっぱりも殆どなく、干渉するポイントは全く見当たりません。
カバーのツメもギリギリ干渉しないように収まり、作った本人が一番驚いてますねw
これ上手く加工できるルーチン組めばキット化出来るんじゃない?と思ったり(OEM先はあの人でw)。
収まりの関係でモコのユニットは左右逆に使ってます(左用を右に使用、という感じ)。
可動軸部分はこの様にになります。
この3つのネジで台座と連結するわけです。
このショットを見るとこの軸穴をちゃんと空けないと大変な事になるというのが判るかと思います。
穴がキツ過ぎるとモーターが止まっちゃうし、緩過ぎるとガタが出て台座に対して垂直に調整するのが大変になって、結果モーターに負荷がかかって止まっちゃう、という事になります。
理想的なのは0.3~0.5mmの遊びがあるくらいですかね。
台座は軸より若干小さいので、ネジが通るように3箇所半月状に削ります。
空け過ぎるとネジが掛からなくなるので注意。
ここは亜鉛合金とはいえ、結構硬いので泣きながら頑張って削りましょう。
私はミラーの穴加工と同じやり方で削りました。
穴位置を決める前に、ユニットのモーターを動かして“開く”の状態に固定しておくのを絶対に忘れないでください。
じゃないと完成したときに…
ミラー部との連結はこのようにステンレスキャップボルトで行います。
M5のL25を使うとピッタリです。
当初取り付け部はアルミ板で補強しようかと思ってたんですが、この取り付けで剛性的に問題なかったので直付けしました。
ちなみに、ユニットのネジ部と台座の出っ張りはピッタリ寸法が合い、削ったりスペーサーを挟んだりしなくてもミラー本体と台座は遊びが無くピチッと合います。
当初この結合部がどうやろうか、というのが最大の悩みどころだったのですが、こんなに簡単にいくとは思いもしませんでした。
もうこの為に作られたんじゃないかというくらい綺麗に収まります。
取り付けは理論的にキッチリ軸穴を開ければギチギチにボルト締めても動くんですが、片方だけどっかに干渉があったみたいで可倒途中で止まっちゃいました(涙)
なので、このようにスプリングワッシャを噛まして、スプリングは潰さない状態でネジ止め剤で固定しました。
バネの反発力でガタ付かず、モーターのトルクではほんのちょっと動いてちゃんと可倒する、というとこです。
片方は完璧だったんですけどね(涙)
モーターユニットをミラー本体に固定します。
屋外補修用のエポキシパテを使って穴の隙間に裏表から充填してしっかり固定します。
金属補修とかの硬くなるタイプを使います。
固定前は遊びがありガタガタしてるので、台座とずれがない位置を決めて固定しましょう。
ミラーの軸と台座、ミラーの接合部はちゃんと垂直になるようにしないと可倒途中で止まっちゃうんで注意。
また、あまりエポパテを盛りすぎて内部でミラーが干渉したりしないように。
ミラー本体はABSなので接着は問題ないですが、モーターユニットはPOMみたいな素材なので接着はしないでしょう。
まぁ動かないようにきっちり固定できれば問題はありません。
パテの硬化後、動作確認をして問題なく動いたら取り外した部品を元に戻します。
コード類はユニットが付いたことにより経路が遠回りになったので延長します。
私は6cmくらい延長しました。
本数が多いので結構面倒w
このあと、防水の為テープを巻いておきましょう。
モーターユニットについては元々防水仕様なのでそのままで大丈夫かと思います。
そして完成。
可倒用電源は純正コネクタに追加する空きがないので別途追加。
普通に2Pコネクタ使いましたが、ここは防水コネクタにしておけば良かった…
とりあえず車体へ付ける前に単体でウインウイン何度も動かして問題がないかをチェックします。
単体でも動く姿は感動しますよ!
という事で、構想時は相当大変なんだろうな、と思ってましたが実際やってみたら意外にも簡単に付いてしまってびっくりでした。
というかモコのユニット流用がドはまりで、これじゃなかったら多分まだ悩んでるんじゃないか、というくらいすんなり付きます。
今回連休の2日間で取り付けまで出来ちゃったくらいなのでw
加工のスキルはそんなに高くなくても出来るか思いますので(多分)、興味のある方は是非真似してください。
別に著作権があるわけではないのでショップの人とかも全然真似してくださいね(まぁ「パクるよ♪」くらいメッセは欲しいですがw)
次回はコントロール系の作成と本体装着編です。
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