カエルさんさんのブログ一覧

納車後色々後付けパーツを取り付けてますが、毎度悩むのが電源の配線です。
最初の頃は丁寧に配線してても、次から次へと追加されるパーツでそのうちタコ足配線になって訳が分からなく…なんて経験してる人はたくさんいるかと思います。
アバルトなんかそのいい例で、売却前の部品外し～再配線だけで丸2日掛かりました。

そんな訳で、今回は増設・撤去が容易な電源ボックスを作ります。

以前から似たようなのは作ってたんですが、当時はオーディオ用に作ってて出力端子が少なかったので、その改良型にしました。

出力はACCとBAT+で、ACCはリレーでバッ直にする仕様です。
これで機器が増えても既存ACC回路に負荷が掛からず、不明ノイズの混入も減ります。
本当はイルミ線も入れると後々応用が利きますが、今回は省略。

基板は電源用の70μ箔で作成し、さらに主経路はハンダ盛りしました。
これで計算上20Aくらいは耐えられると思います。

ACCは15AのパワーリレーでBAT+をON/OFFさせて使うという、オーディオではおなじみの手法です。
動作が見えるように敢えてクリアケースの一般用パワーリレーを使いました。

ケースはタカチの市販ケースを使い、高さをカットして薄型にしてABS板を天板にして接着します。
天板にはコネクタとリレーの穴を空けます。

コネクタはACC/GND x5、ACC/BAT+/GND x4、BAT+/GND x4の組み合わせを用意しました。
それぞれXH2極（3A）、XH3極（3A）、VH2極（7A）を使用しましたが、今のご時世VHコネクタは欠品で入手困難ゆえ互換品を使ってます。

配線管理を楽にする為に、今回は電源+とGNDをペアで這わせるようにしようかと思います。

ケースを仕上げて完成した状態。

配線はAWG14を使用、これでトータル20A弱（ACCはリレーに準じて15A）扱えるので、容量の問題はまずないかと思います。
入力はバッテリー線に直で配線するので25Aのヒューズを入れておきます。

許容電流とかピンアサインは後で絶対に忘れるので（笑）、デカールで書いておきました。

これだけ出力端子があれば今後まず電源で悩むこともないですね。
個別の出力にはそれぞれヒューズ入れるのを忘れずに。

最初ヒューズボックスに来ている太い線2本がバッテリー配線なのでここから分岐しようかと思いましたが、ヒューズが心配なのでやはり直接引き込みます。

バッテリー端子は結構空きがあるので、丸端子を使いAWG12で配線。
サイドシル周辺をバラして純正のバッテリー線に添わせます。

ちなみに、ここの分解は　リア座面→リアサイドクッション→リアドアシル→フロントドアシル→フロントキックパネル→Bピラーアッパー→Bピラーロワー　というパズルのような順番でバラします。
大変面倒ですが仕上がりに大きく左右するので惜しまずに。

バッテリー電源が確保できれば後は簡単です。
ジュリアはヒューズボックス周りが余裕なので空いてる所に両面テープで固定。

ACC線はトリガー信号で消費電力もほとんど無い為、未使用のOPヒューズから貰います。
GNDはヒューズボックス下側のアースポイントに丸端子で繋ぎます。

最後には後付け機器とコネクタ接続すれば完了。
使用してないVH端子にはショート防止で空コネクタを挿してます。

非常にスッキリしましたね。
露出してるパワーリレーが分電盤っぽくてカッコイイです。

という訳で基本の割には意外とずさんになる電源の整理でした。
この手のは後からやろうとすると意外と面倒なので、あまり弄ってない頃からやっとくと精神衛生上よろしいですね。