今回はカメラの取付けです。
カメラはドアミラーの下に設置する予定なので、車体からドアミラー本体を取り外し加工します。
カバーとミラーを外し、内部構造を確認しつつカメラが入るスペースを探します。
写真の位置が丁度空間になっており、ミラーを動かしても干渉しないようなので、カメラキットに付属のホルソーで開口します。
LH用のミラーは国内では中古がほとんど出回ってない関係上、ミスると6万くらいの出費になるので度胸一発ですね。
使用するカメラはフラットのタイプで、純正のリアカメラもこの型ですよね。
汎用のドーム型は角度が変えられたりするので調整が楽ですが、デザインが好きじゃないのと、フラットの方が純正のラインを崩さないのでこれにしました。
フラットタイプなのでそのまま付けると下を映してしまうので、前側に振るように角度を付けるアダプターをABSで作りました。
おなじみのCNC製で、こういうのには超使えるわ。
ミラー本体にカメラを取り付けますが、投影範囲は実車に取り付けて調整するので仮固定します。
カメラ配線は長いのでカットして繋ぎ直しますが、この電源、12V接続ではあるけどカメラ本体は3.3V駆動なので注意です(そのまま繋ぐとぶっ壊れます)。
カメラ配線途中の黒い膨らみの中に降圧ユニットが仕込まれてるので、超音波カッター等で周りの被覆をカットし基板を摘出して流用します。
基板はシリコンゴムでコーティングし防水加工してます(基板専用品じゃないと腐食するので注意)。
カメラ電源は配線を調べたところ、10Pコネクタの4番がGNDなのでそれを流用、ACCは1番のはずが実際には来てなかったのでこの後別に線を引く事に…orz
車体側に配線をします。
カメラ側はMMCXコネクタで、モニタ側は純正コネクタの空ピンに割り込ませて接続するようになってます。
1芯シールド線を左右ドア側からバイザーまで這わせますが、最近の車はドアパネルが樹脂カバーでシールドされてるので配線が結構面倒ですね。
特にドアヒンジ部は防水コネクタ接続なので、線を通す場所がありません。
仕方ないのでコネクタの空ピンに穴を空けてそこに線を通してます。
ドアを外す時はかなり面倒になりますが、そんなシチュエーションは無いと思うので、良しとします。
配線が完了したら一旦ドアミラー本体を車体に取り付け、カメラを回転させ映像範囲の調整をし、位置が決まったら再度ドアミラーを外してカメラ本体を本固定しますが、ここで問題発生。
配線図では来ているはずのACC線がなんと通電しない模様。
仕方ないので、ウインドウスイッチ(ミラーctrl側)の2番線がアンビエントランプ線なので、それをカメラ電源としました。
折角ドアミラーをバラしたので、ついでにカミング&リービングランプも付けてみました。
カーテシーランプで使った5730の2発仕様です。
透明アクリルとABSをCNCで削ったケースに自作基板を仕込んでLEDユニットを作り、それを設置します。
電源はドアハンドルランプをトリガーとしてトランジスタスイッチを介してBAT線で点灯させようかと思ってます。
ミラーAssyが完成したので車体に取り付けます。
結局カメラ電源とカミングランプ用のBAT、トリガー線の3本を別途追加する羽目になりました。
BAT線は配線図だと本来ドアミラーコネクタにあるはずが、やはり通電してないのでウインドスイッチ(同ミラーctrl側)の1番から引っ張りました。
ちなみに、助手席側のウインドウスイッチにアンビエント線は来てないので、根本あたりから目的の線(赤/グレー)を探して分岐させます。
ドアハンドルランプ線は配線図だとアンビエントランプと共通(赤/グレー)のようで、そのまま繋ぐとACC線と同じくずっと光ってる事になります。
どうやら別制御でON/OFFしてるみたいですが、ドアハンドル付近にアクセスするのは非常に大変なので、次回の宿題という事でトリガー線だけ保留にしました。
そして完成。
左右同時に見れるというのはいいですね。
ステアリングを少し左に切ってるのが判りますでしょうか?
普段は使わない機能なので、隠しモニタにして正解でした。
純正部品を流用してるので違和感なく収まってますね。
モニタを縦に使ってるのでカメラの映る範囲をムダなく表示できてます。
これで立体駐車場とかで威力を発揮する事かと思います。
もう少し前側に振るとカナードまで映るんで、そのうちアダプタを再作成してマイナーチェンジします。
という訳で中々変態な企画でしたがどうでしょう。
モニタは兎も角、サイドカメラ自体は比較的簡単なDIYかと思いますので、気になった方は是非パクってください。
GTAn化でワイドトレッドになり外観はカッコよくなった反面、都内のタワーパーキングは場所によって結構車幅ギリギリだったりで、気を使う場面が出てきました。
特に先端のカナードなんかは、ぶつけたりするとホイールと違って補修出来ないので、精神的ダメージがデカいですね。
そんな訳で、最近の国産車によくあるサイドカメラを付ける事にしますが、最初に一番面倒な奴を仕上げるべく今回はモニタから行います。
モニタは当初市販品を普通に内装に固定しようかと思ったんですが、あの完成された内装に取り付ける場所もなく、かといってドアミラーの内側にあの四角い物を取り付けるのもカッコ悪いので、検討した結果バイザーモニタにしました。
とはいえ、市販のバイザーモニタは純正とデザインが違い、後付け感満載になるのでやはり自作にします。
なるべくバイザー本体を改造せずにインストールしたい所なので、中古品を入手し、分解して構造を見てみます。
入手品はグレー内装のですが、どうせ塗装するのでまぁいいでしょう。
当初6インチくらいのモニタを入れればいいや、的に思ってましたが、サイドカメラは方向的に縦表示で、1つのモニタに2chを分割表示させても(90度回転表示というのが無い関係上)アスペクト比がおかしくなるのという事に気づきました。
なので2つのモニタを縦長に横配列にする方式にします。
今回使用するモニタは3インチ液晶のキットx2で、寸法的にバニティミラーの枠を流用できそうなので、不要部分を切り飛ばし、そこに液晶パネルを固定するフレームを新設します。
写真の黒い部分が作成したもので、ABSのCNC加工品です(前回のblogで削ってたヤツ)。
また、純正の枠は下部に指かけの凹みがあるので、ここもABS板を使って平らに加工します。
純正枠との固定は、まず裏面は針金を熱で埋め込みガッチリ固定し、表面はABS棒で溶着・隙間埋めを行います。
バンパー補修と同じ手法ですね。
場所的に外れると危ないと云うのと、パテや接着は経年変化でヒケて見栄えが悪くなるという理由で今回は溶着でガッチリやってます。
プラの溶着は有毒ガスが出まくりで、作業中ガチで喉が痛くなってくるので防毒マスク必須です。
その後、盛った部分をヤスリで削り整形します(写真は整形と表面処理があらかた終わった状態)。
溶着は乾燥時間とか無いので冷めたら即、次の工程に移れていいですね。
素材が2色ゆえ仕上がりが判りにくいので、プラサフを吹いては削って、の繰り返しで一体感が出る様に綺麗にしていきます。
下地が完成したら黒を吹いて、文字を自作デカールで入れた後、クリア仕上げします。
今回はシボ加工風表面処理をし、6部ツヤ消しで純正っぽく仕上げてみました。
こうすれば傷も目立ちにくいですね。
右下のON-OFFスイッチもCNC加工品で、四か所のガイドピンはカタカタ音防止の為に設けてます。
明度調整ボタンはALPSのタクトスイッチをそのまま裏から埋め込み固定。
完成した枠へのキットとスイッチ類の取付けと配線。
CNCで寸法通り削ってるのでキッチリ収まります。
液晶パネルは裏板で押さえる構造で、タッピングネジ組み立てにして故障や修理でも分解可能にしました。
キットはスイッチの無い構成(ビデオ入力があるとONになる)ですが、バイザーを畳んだ状態でも表示されてるというのが気持ち悪いので電源スイッチを設置してます。
フリップフロップ回路でタクトスイッチでON-OFFさせます。
FF回路なので、エンジンを切れば再始動時は自動的にOFFになり煩わしさがありません。
純正バイザーを分解し、車体へ向かう配線を作ります。
ここはバニティミラー照明のためのACC線が通ってるのでそれを流用します。
とはいえ、元々の配線は5W電球用のぶっとい線で、ここにカメラ線を通す余裕は無いので、AWG28の3芯シールドに変更します。
モニタ自体の消費電力は2個で2W以下なのでAWG28でも全然余裕です。流石液晶。
車体とのコネクタは4Pで電源の2Pしか使ってないので同じピンヘッダ(TE製 1355719-1:オス、1355717-1:メス)を入手してLRカメラ線を割り込ませます。
こうすればコネクタ類が1個で済み取扱いが楽です。
配線が終わったらモニタAssyをバイザーに嵌めて完成。
純正枠を流用してるので純正と同じ取り付け方法を踏襲でき、また、純正枠の素材はABS+PCなので、ABSでの自作より強度があり爪破損のリスクも少ないです。
市販バイザーモニタのような後付け感もなく、ぱっと見純正か純正交換のトレードインキットのように仕上がりました(まぁ実際トレードインなんですが)。
ボタン類が引っ込んでるのは、バイザーを閉じた時に誤ってボタンが押されない為の対策です。
折角なんでバイザーをアルカンターラ貼りに変更しようか考えましたが、そこで時間掛かって完成が遅くなるのもアレなので、まずはカメラ取付けまでやっちゃいます。
フェンダーが大型化したお陰でフランス車のようにタイヤが引っ込んでしまったジュリアですが、今回はそれを是正しましょう。
今回使うのは25mmのワイドトレッドアダプターで、BONOSSというメーカー製を米e-bayで購入。
中華メーカーなのでちょっと身構えてしまいますが、10年保証という触れ込みで一応TÜV認証だし(ホントかいな)裁判にうるさい米国で販売してるなら大丈夫だろうと。
個人的にアダプターってのは信用してないんですが、スペーサーは20mmまでしかなく、また、その場合でも+20mmのボルトというのも怖いので、今回はアダプターにします。
とはいえ材質は6061-T6アルミで、メネジ部はスチールのヘリサートが入っており、強度的には問題なさそうです。
カジり防止で車体のハブリングにカッパーグリスを薄く塗布してからアダプターをハメます。
ハブリング部はプラハンで軽く叩いていかないとハマらないので、精度は結構良いです。
固定は付属のボルトを使い、純正のメネジに固定します。
ボルト強度12.9の低頭タイプなのでホイール取付け面はフラットになります。
外車はボルト固定なので抵頭でも強度が変わらないのがいいですね。
締め込みはトルクレンチできっちり行いましょう。
アルミ製なので見た目に反して結構軽いです。
あとはホイールを戻して規定トルクでボルト締めすれば完了。
側面はチェッカリングが入ってるのでツヤは適度に抑えられ、また、傷も目立ちにくく地味なのが嬉しいです。
アダプタ(スペーサー)なんか存在感か無ければ無いほど自然でいいと個人的には思ってるんで、仕上げについては非常に満足です。
外周はホイール取付け部との段差もほとんどなく、違和感なく収まってくれました。
前後の状態です。
バンパーのスリットからタイヤが見えるのがカッコイイですね。
フロントはともかくリアの張り出し感が凄いです。
全体写真が無いですが、タイヤの出面だけで大分イメージ変わって迫力が出ました。
純正が+50mmのトレッドなのでこれで同じになりました。
こんだけトレッドが広がれば大分走りも変わってきますね。
かなり迫力が出ましたが、これでますますタイヤハウスの隙間が気になりましたね…
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