前回まででショックとバネ関係は完了したので、残る大物はロベルタのみとなりました。
構成はコンプレッサとエアタンクになりますが、問題はエアタンクですね。
コンプレッサは修理等アフターケアの問題があるので国内で購入しますが、エアタンクって結構いい寸法の物が無かったりします。
一般的にはエアサスに使う用途が多いのでどれも大きいです。
アバルトはトランク容量が小さく、また、リアバンパー内に収めるのもメンテナンスの点では宜しくないですね。
そんな訳でバリエーションの豊富な海外e-bayから探すことにしました。
で、今回は2ガロン(6L)の細長いタイプを使うことにします。
アルミ製なので見た目に反して軽いですが、200psi対応です。
価格も運賃入れても国内物より若干安いです。
今回エアの開閉には電磁バルブを使うことにしたので、そのコントローラを作ります。
ソレノイドバルブはSMCのVXE2110-01-6G1-Bを2個使用し、ロベルタカップ動作用と排気用にします。
このバルブは消費電力が0.5A弱と省電力ですが、一応リレー制御にしました。
その他コンプレッサ動作用の40Aリレーとヒューズ(30A、10A)を使います。
タカチの汎用アルミケースにこれらを詰め込んで配線し、コントロールボックスAssy.を作ります。
小さくしたかったので詰め込んでますが、コンプレッサ用の配線がAWG12なので曲がりにくく結構ギチギチになってます。
ケースの蓋は付属のトラスネジを使わずにローレットネジに交換し、工具を使わずに出先でメンテナンスできるようにしてます。
タンクはリアシートの背面あたりに取り付けます。
この位置ならスペアタイヤのトノカバー?の開閉に支障がありません。
リアシートバックのラッチ取り付け部と蝶番の取り付け部をそれぞれバーで左右繋いでタンク取り付け部とします。
ここは開口部の補強用バー取り付け部としても使われる箇所なのでついでにリア補強バーとして機能するようにします。
22φの単管鉄パイプと用意し、油圧プレスで両端を潰してボルト留め部にします。
穴あけ加工後に焼き入れをして黒塗装し、パイプ部は黒のカッティングシートを貼って化粧します。
完成したバーが写真の状態で、これを上下2本作製します。
現物合わせなので採寸が大変です。
プレス部はボルト取り付け部のみ平らにして、周辺は強度を保つように盛り上がりを残してます。
取り付けはこんな感じ。
取り付け部はt=2.5の鉄製のL金具を使用。
車体側はM10ボルトで共締めし、バーはM8のボルトでギチギチに締めます。
上側のバーは内装と干渉するのでリーマーで25φくらいの穴をあけ、そこに貫通させますが、バーが長くパズルのように作業しなくてはならないので、納めるのに結構苦労しました。
連々と書いてますが内装全バラもしてて全工程中ここが一番面倒でした。
この状態でバーを揺すると車体が揺れるので結構剛性アップに寄与してるかと思います。
リアの補強バーは前から作りたかったので一石二鳥ですね。
後は上下のバーをに2本の橋をコの字アルミアングルで渡し、そこにタンクを固定します。
配線はBAT線とGND、ACCになります。
BATはフロントから引っ張りますが、ヒューズが30Aなのにコンプレッサの線はAWG12という不思議。
安全を取ってAWG10をサイドシルを通して配線し、トランク内のみ取り回し優先でAWG12にしてます。
GNDはリアシート左部の内装を剥がすとアースポイントがあるのでそこから取ってます。
ACCはアンテナのブースター用に予め引いてあるのでそこから分岐しました。
後は電磁バルブ用SW線x2とコンプレッサ用キルSW線をフロントに引っ張ります。
これらはマイナスコントロールにしてるのでそれぞれマイナスに落とすと動作するようになってます。
タンクを取り付けた状態。
上手くトランク幅いっぱいに収まって良い感じですね。
トノカバーを開けるときに干渉しないよう若干上目に取り付けてます。
エアホースニップルの他にプレッシャーSW、セーフティバルブ、ミストフィルターを付けてます。
タンクは細型なのでニップル取り付け穴が3か所しかなく、補器類の取り付けにはT分岐が必要です。
ちなみに、コンプレッサとコントロールボックスの取り付け部はトノカバーを3分割して左右にマジックテープで固定します。
真ん中だけがフリーなので蓋の開閉に支障が無い仕様です。
取り付けが全て終わった状態。
左がコンプレッサーで右がコントロールボックスになります。
コントロール(リレー動作用)スイッチは仮でトグルスイッチ(モーメンタリー)とプッシュスイッチ(オルタネイト)を仮で接続してます。
スイッチをどこに(純正っぽく)入れるかは今後の課題とします。
もっと目立たない様にひっそりインストールしたかったけどタンクの大きさは如何ともし難いですね。
…何かエアサス改造車みたい(笑)。
そしてドキドキの動作テスト。
特に問題なく200psiで圧力スイッチが動作しコンプレッサが止まります。
1日置いてみてもエア圧低下は無いようなのでエアホースのフィッティングは合格のようで一安心です。
これで5cmくらい車高が上がります。
アバルトは車重が軽いので動作が早いですね、レース用のエアジャッキみたい(笑)。
これなら150psiでも行けそうですね(150psiだとワンタッチ継手使えるので配管が楽)。
降下時のエア音はソレノイドバルブにサイレンサーを付けたので思ったより静かです。
ロベルタカップのDIY取り付けは事例が少なく、ましてやアバルトに導入する人はほとんどいないかと思うので、気になってる人の参考になれば幸いです。
これでかねてより課題だった車庫の出し入れがクリアでき、出撃回数が増やせます。
後は足回りの細かいセッティングだけになりましたね。
と、その前に車検か。
またまた時間が空いてしまいました。
今度は台湾旅行とか隠岐の島釣りツアーなんぞ行ったりして作業が止まってました。
などと言ってるまに車検が迫ってきちゃったのでがんばって自走できる所まで進めちゃいましょう。
前回の宿題であるリアショックのサブタンクの固定を行います。
色々検討した所、装着後でも調整できる位置が良かったのでここのショップの取り付け方法を丸パクりすることにしました。
参考サイトではスチールの溶接という流石プロならではの作りですが、溶接機が無いカエル工房はアルミで作りました。
#5000系のアルミパイプとチャンネル材を組み合わせてネジでガッチリ固定します。
3mm厚の肉厚アルミパイプをカットし、コの字チャンネルの付く部分はフライスで平面加工し、Lアングルで固定して作成。
グラつき防止で、各ネジ固定後に各所をメタルロック接着剤でガッチガチに固定してます。
アルミ製なので軽量ですね。
取り付けはリアバンパーを外しての作業となります。
バンパーのレインフォースメント?の取り付けボルトがいい位置にあるのでそこに共締めします。
仮固定したら後ろに出すぎちゃってバンパーに干渉しちゃったので少しブラケットをカットしました(現物合わせの弱いところですな)。
タンク本体はタイラップに固定しましたがマフラー出口の近くなので105℃耐圧品を使いました。
これで危ういようなら金属ベルトに交換します。
手で揺すっても動かないので固定は大丈夫かと思います。
タイヤハウス側から見るとこんな感じ。
延長ホースはアーム類へ干渉も無いので特に使用に問題は無さそうですね。
タイヤ装着後もリアバンパー付近より裏側から手を入れれば調整ダイアルを回せるのでいちいちジャッキアップせず便利です。
ID65に変更したバネもチラッと見えるかと思います。
ジャッキアップ時に若干バネが遊びますが今回は車検が近く、取り急ぎ自走させないといけないのでツインスプリング化は次回にします。
(車検時は車高を上げるのでバネは遊ばないので大丈夫)
バンパー外しついでにロベルタの配管も同時に行いましょう。
エアホースは室内を這わせるには少々面倒なので禁断の腹下配管にします。
フロントのタイヤハウスからブレーキパイプの穴を使ってエンジンルーム内に引き込み、T継手で左右の配管を合流させてから腹下にホースを通します。
腹下にはプラ製の保護カバーがあり、それを外すとブレーキパイプ等を配管してある箇所があるので、そこを使って一緒にリアまで這わせます(写真)。
再度保護カバーを付けてしまえば配管は隠れるので腹下でもトラブルは無さそうです。
リアセクションはタイヤハウスの内側を通ってリアバンパー内に這わせます。
エアホースは小さいRの折り曲げが出来ないので、エルボ継手を使って90°に曲げてトランク内に引き込みます。
この継手は雨に晒される部分なので若干高いけどSUS製にしてます。
トランク内へは以前BSMの配線を引き込んだ時に使ったグロメットに通します(左右に出てる配線はBSMのもの)。
リア側は配管保護の為にコルゲートチューブを巻いてます。
後はバンパーを戻せばロベルタカップ~トランク内までの配線が完了ですね。
配管の全体図はこんな感じです。
作業前は結構大変かと思ってたんですが、ブレーキの配管箇所と共用できたので思いのほかラクに作業できました。
今回はここまで。
何とか足回りは完成したので、この後実走行と車高・キャンバーの微調整です。
ロベルタ稼働は車検後ですかね。
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