ロードスターにおける走りの魅力は人間が持つ感性に訴えかけるものです
ではロードスターの根底にある「人馬一体」感とは何か
走る楽しさや、意のままに操る感覚を、より具体的にするためにロードスター開発者たちが「フィッシュボーンチャート」を作成したものを書いてみました
タイトル「人馬一体」を表現するには
1、走る。
エンジンを余すところ無く使い切る
自分の手の内でコントロールする
気負い無く楽しく踏める
鞭を打てば応えてついてくる
潜在能力があり引き出せる隠れた部分がある
気軽な乗降性
風をコントロールする機能
エンジンを使い切るギアリング
軽快感がある
滑らかにし過ぎない
しっかりした乗り味
しっくりくるドライビングポジション
適度な風の巻き込み
2、止まる。
安心感のあるブレーキ
踏み込んでも良く効く
姿勢変化しない
ストロークと効き、踏力と効きが予測できコントローラブルなブレーキ
姿勢を安定させるジオメトリー
剛性感のあるブレーキ
3、曲がる。
思い通りのラインを走れる
扱う楽しさ
操作に要する力が読める
グリップ限界を2代目から高めない
自分が主人公
限界の手前まで気持ちよく持って行く
気軽な緊張感
動きがつかみ易い
操る楽しさ
軽さから来るダイレクト感
4、聴く。
走りと音のリニア感がある
オープン走行時の音の良さを追求
良い音をつないでシフトチェンジする走りができる
低速の排気音から高速のエンジン音へつながりの良い音づくり
スポーツカーらしい低周波音
走りと音のバランスが良い
5、さわる
しっくり来る操作系の触感
シフト操作で肘がコンソールに当たらない
カチッと入るショートストロークのシフトノブ
しっかりとしてホールド感のある硬めで座り心地の良いシート
小径で握り易いステアリングホイール
手の中に収まるシフトノブの形状
節度感のある操作系のタッチ
6、視る。
低いベルトライン
精緻感がある計器として優れたメーター
シンプルで血の通った温かみのあるデザイン
軽くコンパクトに見える
緊張感と躍動感
以上
ロードスター開発担当者のすべての者がこのロードスターを作る上でのコンセプトを明確にして、共有し個々の開発目標を模索し続ける事を期待するさーぱぱなのです
「最後に」
ロードスターの最大の魅力は軽さです
軽快にクイックな走りを実現する為に必要な条件でもあります
また開発者のロードスターに対する戦いもまた、軽量との戦い
因みにNC型ロードスターが開発当初の目標車体重量は「1128㎏」でした
試作車両が完成して、実に573ヶ所におよぶダイエット作戦(グラム作戦)を実施し、走りを追求した結果、RSグレードで1100㎏を実現しました
骨格であるボディは2代目NB型ロードスターに比べ1.6%も軽い247.5㎏に
このような努力の結果、ドライバーズシートにおさまり、運転すると楽しさが体感出来る
これがロードスターらしさであり続けて欲しいですねぇ~
次回のモデルで4代目になるロードスター
初代開発者の平井氏、2代目、3代目開発者の貴島氏の作り上げた人馬一体感を4代目開発者の山本氏がどのようにまとめあげるか、今から楽しみです
Posted at 2015/03/11 06:45:50 | |
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