以前、私の日記にロードスターの定義みたいなものをご紹介致しました。
それは簡易的な幌の形状とその幌をたたんだ時に車体に隠れてしまうこと。
また、幌の格納スペースとは別に独立したトランクスペースを有していること。
これが馬車時代から受け継がれたロードスターです。
今回の新ND型ロードスターはそのロードスターの概念を根本から裏切る形となった気がします。
「ロードスター(馬車時代)とマツダロードスターについて考えると」
最近、よく人からロードスターとは何かと聞かれると、この馬車時代の話をします。
しかし最近では馬車時代のロードスターの概念とマツダロードスターとは少し違うものだと感じ始めてきました。
それは馬車とクルマが持つ特性の違いと楽しみ方の違いで考えなければならないと思うようにしました。
マツダロードスターとはそもそもライトウェイトオープンスポーツカーで、軽快でダイレクトな走りと、オープンモータリゼーションの融合で世界中の愛好者から支持されて来たクルマです。
また、初代NA型ロードスターはリトラクタブルヘッドライトだったのが、2代目以降は固定式ヘッドライトになり、当時はがっかりした方も多かったと思います。
しかし、このヘッドライトの変更には約6㎏の軽量化と言う大義名分があったことは、知らない方も多いと思います。
走りの楽しさ、走りのダイレクトさ、意のままに操る楽しさをマツダロードスターだとすると、少しロードスター(馬車時代)の定義にとらわれ過ぎた感も思えて来ました。
「4代目ND型ロードスターについて」
この新型ロードスターは、ロードスターらしさのためには、今までの概念やアイデンティティーも変える。と言い切っている。
そもそもそれまでのロードスターはギミック的な愛くるしい顔にオールドデザインを踏襲したものでした。
また、卵形のリアテールランプや丸型のサイドターニングも、今となれば古臭いし、また今のマツダで最軽量のサイドターニングレンズはRX-8で採用されたレンズを新型ロードスターでは採用。
それは軽量化にとってストイックな開発者たちの思いがうかがえるものです。
そもそもマツダロードスターは、軽快な走りの売りにして来ました。
そこでは、走りのために変える選択は間違っていないのかも知れませんねぇ~
「マツダロードスターRF(電動式ハードトップ)について」
3代目マツダロードスターから採用されたリトラクタブルハードトップ、通称RHT。
これは開閉にわずか12秒と言う速さと、トランクスペースを犠牲にしないで作り上げたと言う意味ではとても意義深いものです。
また、3代目では約50%の方々がこの電動ハードトップを買われることを考えると、市場に支持されたと言うことだと思います。
しかしこの3代目の電動ハードトップの悪い面は、あまりにも窮屈な格納スペースに納めるあまり、車体のプロポーションデザインに「伸びやかさ」を欠いた結果となり、新型では開発者の山本氏も苦心していたと見受けられました。
そこで考えられたのがファストバックデザインです。
普段はクーペスタイルで、オープンにするとタルガトップスタイル
また、今回の電動ハードトップに伴う車体重量増加に伴いエンジンを1500㏄から2000㏄にスープアップ、またタイヤサイズも195から205にサイズアップすることで走りのテイストもよりトルクフルな高級感が出ることも期待したいところです。
「最後に私の一言」
走りのマツダロードスターらしさを無くすことなく進化を続けるには、過去にとらわれないデザインや新たなアイデンティティーも必要なのかも知れません。
これが好きか嫌いかは、やはり乗ってみて決めたいと思います
Posted at 2016/04/06 13:41:05 | |
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