平成元年にマツダからライトウェイトオープンスポーツカーの分野にチャレンジしたクルマ「マツダ(ユーノス)ロードスター」
以来25年間変わらぬことは「人馬一体」に代表する、操る楽しさを提供する
海外ではMX-5ミアータと言う名前で親しまれ、ライトウェイトオープン2シーターの分野で世界中の方々に愛され、95万台のロードスター愛好者を生んだ大ヒットなクルマとなった
マツダはロードスターの別名ミアータに込めた意味は「贈り物」
ロードスターの世界感を是非皆様が体感して欲しいと言う心を込めた開発者たちの思いでもありますねぇ~
今回はロードスター25周年を記念し、この時代の変遷と価格の変化についてお話致します。
初代NA型(NA6CE:1600㏄)
[エンジンスベック]
エンジン型式:B6-ZE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):78.0×83.6
総排気量:1597㏄
圧縮比:9.4
最高出力:120PS/6500rpm
最大トルク:14.0㎏m/5500rpm
1989年9月
ベースグレード 170.0万円
このクルマはパワステもパワーウインドも無い、走りに特化したベースグレード
この時、この後25年間も作り続けられるとはにわかに信じがたかったことでしょう
1990年8月
Vスペシャル 212.2万円
ブリティッシュ(英国)エレガンスをまとい、タン革のシートにナルディ社製の本木目ステアリング&本木目シフトノブ、パーキングハンドルをはいした高級モデルでした
1992年9月
Sスペシャル 201.5万円
FRオープンカーにより走りを意識する足周りを入れたモデル
この時、ビルシュタインダンパーにより、軽快な走りが確率しましたねぇ~
NA型(NA8C:1800㏄)
[エンジンスベック]
エンジン型式:BP-ZE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):83.0×85.0
総排気量:1839㏄
圧縮比:9.0
最高出力:130PS/6500rpm
最大トルク:16.0㎏m/4500rpm
1993年9月:通称シリーズ1
ベースグレード 175.5万円
Vスペシャル 230.0万円
Sスペシャル 207.5万円
安全基準や環境対策に翻弄された時代
ロードスターもこの命題に取り組み、重量増加に対してエンジン排気量をそれまでの1600㏄から1800㏄に変化したモデル
しかしエンジンレスポンスの面では少しデフォルトしたモデルでもありました
1996年12月:通称シリーズ2
ベースグレード 174.0万円
Vスペシャル 239.0万円
Sスペシャル 203.5万円
1600㏄時代の鋭いレスポンスを復活させるために、エンジン制御をそれまでの8ビットから16ビットに変更
軽量フライホイールやファイナルギアを見直すことで素晴らしいNA型に仕上がりました
2代目NB型(NB6C:1600㏄・NB8C:1800㏄)
[エンジンスベック]
エンジン型式:B6-ZE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):78.0×83.6
総排気量:1597㏄
圧縮比:9.4
最高出力:125PS/6500rpm
最大トルク:14.5㎏m/5000rpm
エンジン型式:BP-ZE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):83.0×85.0
総排気量:1839㏄
圧縮比:9.5
最高出力:145PS/6500rpm
最大トルク:16.6㎏m/5000rpm
この時のモデルは基本的なシャシ(ボディー)はNA型を踏襲し、新型としてまとめ上げると言う十字架を背負ったモデル
また人馬一体を考えると、ずば抜けたハイパワーにも出来ない「守るための試行錯誤をしたロードスター」でもありました
1998年1月:通称シリーズ1
1600㏄標準車 177.5万円
1800㏄ S 205.8万円
1800㏄ RS 223.3万円
1800㏄ VS 239.5万円
シャシはNA型ですが安全基準がマツダで言う「マグマ」をクリアーに翻弄、キャビン内部にガセット補強で対応した結果、シビアなボディー設計となりました
2000年7月:通称シリーズ2
1600㏄ M 183.9万円
1800㏄ S 217.8万円
1800㏄ RS 232.8万円
1800㏄ VS 239.0万円
[エンジンスベック]
エンジン型式:BP-VE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):83.0×85.0
総排気量:1839㏄
圧縮比:10.5
最高出力:160PS/7000rpm
最大トルク:17.3㎏m/5500rpm
1800㏄エンジンを吸気側を可変バルブタイミング機構を入れ、145馬力から160馬力に変更したモデル
しかし特化した部分が見え隠れして、少しちぐはぐ感があるモデルになった気がします
2001年12月
1600㏄ NR-A 204.8万円
ロードスターパーティーレース用車両
2004年4月:NB型最終
1600㏄ M 183.9万円
1600㏄ NR-A 215.25万円
1800㏄ RS 246.75万円
1800㏄ VSコンビネーションA 252.0万円
1800㏄ターボ ターボ 269.85万円
[エンジンスベック]
エンジン型式:BP-ZET[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):83.0×85.0
総排気量:1839㏄
圧縮比:9.5
最高出力:172PS/6000rpm
最大トルク:21.3㎏m/5500rpm
この時、アメリカからの要望により過給機付きモデルを発売
ターボグレードで172馬力を誇るロードスターに生まれ変わりました
3代目NC型(NCEC:2000㏄)
[エンジンスベック]
エンジン型式:LF-VE直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):87.5×83.1
総排気量:1998㏄
圧縮比:10.8
最高出力:170PS/6700rpm
最大トルク:19.3㎏m/5000rpm
このモデルシャシはマツダRX-8とと共有化したモデル
ボディーも新設計でエンジンも2000㏄と力強く、トルクも低速から強く、とてもバランスの良いロードスターと感じられたモデルです
(この評価は少しトヨタチック(目線)で見た場合のものですねぇ~
)しかしボディーサイズが3ナンバーと肥大し、コーナーのライン取りはよりシビアになりました
2005年8月:通称シリーズ1
ベースグレード 220.0万円
RS 250.0万円
VS 250.0万円
3rdジェネレーション 275.0万円
このモデルはロードスターの「ヒラヒラ感」をわざと残したモデル
足周りの味付けの幅を残してくれたモデルでもありました
2006年4月追加モデル
NR-A 230.0万円
2006年8月:リトラクタブルハードトップ追加
ベースグレード(RHT) 2400.0万円
RS(RHT) 270.0万円
VS(RHT) 270.0万円
ロードスターの唯一の電動トップ化したモデル
これも時代のニーズを取り込む形で発売されましたねぇ~
2008年12月:通称シリーズ2
[エンジンスベック]
エンジン型式:LF-VE[RS]直列4気筒DOHC
ボア×ストローク(㎜):87.5×83.1
総排気量:1998㏄
圧縮比:10.8
最高出力:170PS/7000rpm
最大トルク:19.3㎏m/5000rpm
S 233.0万円
NR-A 245.0万円
RS 260.0万円
RS(RHT) 286.0万円
VS(RHT) 295.0万円
このモデルはロードスターのヒラヒラ感をもう少しカシっとさせるためにロールセンターポイントを下げたモデル
これによりシャッキリとした走りになりました
2012年7月:通称シリーズ3
S 233.0万円
NR-A 245.0万円
RS 260.0万円
RS(RHT) 286.0万円
VS(RHT) 292.0万円
NC型史上最高の足周りを身につけたロードスター
しかし重量増加に伴うエンジンパワーアップをしなかったために少し物足りないモデルでもありますねぇ~
4代目ND型(ND5RC:1500㏄)このモデルは初代のロードスターらしさを見直す意味で変えるをコンセプトに開発されたモデルです
私の評価は現行モデルでもあり、少し差し控えたいと思います
2015年5月
S 249.4万円
Sスペシャル 270.0万円
Sレザーパッケージ 303.48万円
2015年10月
RS 319.68万円
NR-A 264.6万円
以上、25年間のロードスターの奇跡を簡単にお話して来ました
私も12台を購入し、8台を現存させて、また各モデルをお借りして走らせて頂きましたが、すべてのロードスターに言えることは「走る楽しさを教えてくれる」クルマに仕上がっています
今後もこの人馬一体感を守るための試行錯誤に注目するさーぱぱなのです