• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2021年01月18日

それぞれの『1月15日の迎え方』考

それぞれの『1月15日の迎え方』考 〜その時々の《空気の入れ方》に乾杯!!〜



 いくつになっても、おのれの誕生日には、不思議と背筋がピンと立ってくるものらしい。この《みんカラ》にメモワールを積み重ねてゆく絶好の指定席を得てから、ちょうど10度目を迎えるが、「1月15日」の当日かその前後になると、それぞれの年で律儀にそのことに触れている。ちなみに、どんな迎え方をしたものか、浚(さら)ってみた。

◎2012年01月20日 「局長、なにをするんですか!」という見出しをつけて、語り草となった『逆噴射事件』の真相を嬉しそうに告白している。こんな書き出しで。そう、先ごろ秘蔵の「サーキットライフ動画公開・西仙台ドリームC U P編」で東国原さんにしっかりイビられた、あの事件だ。

――1982年7月のできごとだから、30年も昔の噴飯ものの記憶なのに、つい昨日のことのように目を輝かせながら夢中になって語り合おうとは! かつてはいつでも、どこでも、若者たちは夢中になってNEWカーや、レースのことを話題にして時間の経つのを忘れたものだった。

 自動車ジャーナリストの両角岳彦さんと、代官山にある小ぢんまりしたバルで開かれた、身内だけのパーティで一緒になった。話題は、男はどうやってドライビング・スキルを磨いてきたか、となったとき、いきなりモロちゃん(以下、両角氏の愛称で)が、バラしてしまう。



「局長の《逆噴射事件》、ぼく、目撃していたんですよ」
「え!? パルサー・フレッシュマンレースのあの事件を」
「そ。あのとき、グランドスタンドに仮設された放送ブースにいましたから、目の前ですよ。全車がスタートした瞬間、局長のパルサーだけがいきなりバックする……」
「そ、そ。予選はどん尻近くでうしろに誰もいないからよかったものの、前代未聞のチョンボだよね。で、左となりが、当時オートテクニック編集部員だった山口正巳君(いまや、F1専門レポーターとして世界をかけめぐっている)で、スタートした途端、いきなりぼくがバックしたもんだから、急に自分が速くなったと思ったそうだ」
「(爆笑しながら)でしょうね」

このあとは「こちらをクリックして」どうぞ。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1135053/blog/25206660/

 もっぱら、N Pパルサーでのドン亀時代の回想を楽しんでいた。

◎2013年01月15日  TOYOTA《主査の親分》和田明広の『オーラル(口述)・ヒストリー』

 この項も特段に誕生日である1月15日を意識したものではなく、その頃、やつれの著しくなったTOYOTAプログレNC300 IRバージョンとの別れ話を機に、その生みの親にまつわるエピソードを4回にわたって紹介している。

◎2014年01月18日  カリスマ教官のお惚気インプレに乾杯!
 ここでやっと姿勢を正していた。

――「77歳の挑戦」という通しのカテゴリータイトルを、1月15日をもって「78歳の……」と書き換えなくてはならなくなった。お蔭さまで、この1年の「現役復帰」活動もあって、なんだか1歳若返っていく気分である。

 そしてその年「日本カーオブザイヤー」のグランプリカーに選ばれたGOLF Ⅶ(1.4ℓのハイライン)の試乗レポートに、徳大寺有恒さん、山口・萩の波田カリスマ教官とのエピソードを交えて、現役気分でレポートしていた。

  

◎2015年01月15日   『還暦プラス19歳』の青春をめざして!
「ナンバーワンよりオンリーワンを、と自らを励ましながら」
https://minkara.carview.co.jp/userid/1135053/blog/34897373/

 東京の冬空が珍しく暗く、淀んでいる。いまにも白いものが舞い落ちてくる気配が満ちて来た。

 こんな薄暗い、鉛色の空が、遠い、古い記憶を刺激する。生まれ故郷、北九州・八幡の空である。
 79年前の1936年1月15日、その頃は「八幡市」とよばれ、官営日本製鉄所の本拠地として繁栄の頂点にあったその街で、わたしは生を享(う)けた。溶鉱炉が四六時中燃え盛り、七色の煙がいつも街を覆っていた。



 時代は『満州事変』から『日支事変』へと右傾化し、その年の2月26日には陸軍若手将校ら粛清テロが勃発するなど、どんどん悪くなっていく……そして『太平洋戦争』へと。そんな時代に産まれたわたしには、当時の国民的スターに祭り上げられた「陸軍」のリーダーにあやかって「サダオ」の名前がつけられた。ま、「貞夫」ではなく「貞雄」でよかったが……。それとなく聞かされていたのは、その陸軍のリーダーが八幡にやって来て、歓迎のドン(午砲)がなった瞬間に生まれたので、その将軍の下の名をいただいた、と。
 八幡の冬空は、背後に600メートル級の皿倉山塊が控えているため、北の方角だけに広がっていた。洞海湾越しに玄界灘の一部となる響灘が鈍く光る。それでも、星の光る夜は、北斗七星が浮かび、北極星の位置を教えてくれた。

「あの星だけは動かんとよ。そやけん、海や陸で方向がわからんようになったら、北極星を探すといい」
 はじめに教えてくれたのが、9歳年上の兄だった。だから、上京してからも、心が迷って夜空を仰ぐと、いつも北極星、つまりポラリスを探した。

 東京に上ってちょうど60年が過ぎた。出版社に入り、いろんなメディアの編集に携わることができた。そんなある時期、多分、「ヤングレディ」という女性週刊誌に籍を置いていたときだったろう、新宿のマスコミ人の溜まり場スナックに出入りする「星占いの女王」に誕生日を告げたところ、こういわれたことがあった。「あなたはナンバーワンにはなれないがオンリーワンにはなれる」と。

 その予言とも言える指摘が、今でもこころの奥深くに刺さっている。ナンバーワンにも、オンリーワンにもなれなかった。が、これからでも、オンリーワンにはなれるかもしれない。そうか、還暦を超えてから、本日より「プラス19歳」の日々がはじまる。そう考えれば、またオンリーワンに挑戦しようという気力も湧いてくるではいか。

◎2016年01月15日  『As Time Goes By』をリクエストした夜

「時が経つにつれて…」もう一度確かめたいものがある

 70歳台があと数日しかない、という事実にたじろいでいる。「還暦プラス青春の19歳」と自らを励ましてきたが、いろいろとやり残していることが多すぎて、それも気になってならない。



 そして3連休の最終日は、家人に誘われて隣町の光ヶ丘にあるレストランへ。テーブルに案内されると、なんとわたしの「Happy Birthday」をふたりだけど祝おうよ、という仕掛け。赤いキャンドルに灯がともされ、ピアノが奏でるお決まりのメロディに合わせて、お店の人たちが総出でお祝いの歌をプレゼントしてくれる……でも、こうやって祝ってもらえる日があと何回残っているのかな。ちょいと焦る気分もなくはなかった。

◎2018年01月15日   《還暦+青春の22歳》を宣言する日
わたしの逢った『西郷吉之助』秘話・その序章として

 陽だまりが暖かい。残念ながら西の空には薄雲が広がって、前日までクッキリと大山山系からはみ出していた富士の姿は拝めない。

 1月15日は昭和23年(1948)から52年間、平成11年(1999)までは「成人の日」として祝日の一つであって、それなりに「目立つ」存在だった。それがハッピーマンデー制度の導入された2000年からは、「ただの日」に成り下がってしまった。

 残念だ。というのも単純な私的理由に過ぎない。あれは小学校六年生になったその年だった。なぜだかその年から、わたしの誕生日が「祝日」となって、いつもお休みになり、20歳になる男女が競って晴れ着を装い、国中でそれを祝うようになった。
 2018年1月15日。この日より当ブログの「カテゴリー」に『還暦+青春の22歳』を新しく設けることになった。多分、1月19日(金)にSUZUKIの新型スペーシアと、その後を追っかけるようにして投入された新型クロスビー(XBEE)の試乗会で、いつもの「ニューオータニ幕張」の基地まで出かけるので、そのレポートから、ということになるだろう。



 スペーシアはその「カスタム」バージョンの試乗を狙っている。1機種60分が約束されている。おそらく東関東自動車道を使って、上総の城下町・佐倉の街の入り口くらいまでは往復できるはずだ。5速MTスイフトRSの続編がものできるかもしれない。期待してもらってもいい。

2019、2020の両年、なし。

 そして2021年を迎えたが、コロナ禍による戒厳令下、家人と一緒に好きなイタリアンレストランに足を向けるのも憚られる。ランチがわりに握り寿司を取り寄せ、越後阿賀野の大吟醸酒、『深山淡雪』をワイングラスにあけ、ひそやかにお互いの平安に乾杯しただけだった。

 そんな無聊なバースデイを慰めるように、洋酒業界の名門で、健康食品でもヒットを連発して、ただいま絶好調な会社からメールが1通、届いていた。

 ユーザーであるわたしの名宛に、「お誕生日おめでとうございます! 今日は特別な日。素敵な1年の始まりを、社員みんなで祝いさせてください!と呼びかけ、次に動画を特設して「社員みんなからの特別なメッセージを詰め込みました! こちらをクリック!」と吹き出しで誘導する。



 楽しくなって、ついクリックしてしまう。秘境での山登り、カヌーでの川下り、そして待っている絶景。ついついニッコリしてしまう出来。そのあとの仕上げも、スマートで、押し付けがましくなく、こちらの心も温まる仕掛けだった。
お祝いのドミノつくり。それが終わると、バースデイ・ケーキのローソクに火が灯され、それを吹き消すように促される。つい、フッと息を吹きかけてしまう‥‥‥。Happy Birthday。スタッフからの拍手。こりゃ、一人暮らしの高齢者でなくてもジーンと来てしまう。












 うまいなあ。見事な演出だなあ。
力強く、歩く喜びと自信を。そう念じながら、毎朝6粒を補給する時、「ありがとう」をいいながら、口中へ投じるようになったのも、その日から始まったようだ。

 かくして、新しいカテゴリー【還暦+白秋期の25歳】がはじまる‥‥‥。                        (この項、終わる)
ブログ一覧 | 還暦+白秋期の25歳 | 日記
Posted at 2021/01/18 12:42:57

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

🥢グルメモ-654- いしづか( ...
桃乃木權士さん

黒酢は、美味しくないが・・・。汗
富山のかわさん

ホイール買いました😊🎶
さくらはちいちいちごさん

ぽんちゃん番外編😺👶
ワタヒロさん

終日雨(今日は)
らんさまさん

今宵はお好み焼き( ⁼̴̶̤̀༥⁼ ...
zx11momoさん

この記事へのコメント

2021年1月19日 23:44
こんばんは。
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。

ステイホームでの豪華な家飯、このご時世では多いようですね。
このド田舎の高知でも、ウーバーイーツが始まったくらいです。

『当たり前に』外食・外出することが再びできるよう、今は縮んだバネのようになる必要があるかもしれませんね。
コメントへの返答
2021年1月20日 15:27
いつも、ありがとう。

閉じ込められると、自由になったら翼を広げて、あそこに行きたい、あれが食べたい、と自分の本当の心を確認できます。

それが「老い」と真正面から向き合うことと、気づき始めました。

85歳。それは否定できません。嬉しく受け止めています。だから、よろしく。
2021年1月20日 8:30
正岡さん、お誕生日おめでとうございます。タイムリーに言えなくて申し訳ございません。この会社さんのお祝い、凄いですね~。大体はメールのテキストで終わりですよね。
年齢をお聞きしても、試乗などアクティブに動かれているので、そこが若さの秘訣なのかなと思います。嫌なものが流行っていますがお気をつけ下さい。
コメントへの返答
2021年1月20日 15:20
いまさら誕生日にこだわることもないのでしょうが、背筋がピンと立つのだから、やっぱり特別なんでしょうね。そこで「空気の入れかた」の話をしたかったのですが、皆さんからたくさんの祝辞をいただき恐縮しています。
これからも「老い」をしっかり受けとめ、その上でできることを発信して参りたい。
あなたの健闘、期待しています。
2022年7月24日 15:32
連続コメントで失礼いたします。
「局長逆噴射事件」という言葉、当時ベストカーガイドで時々揶揄されていましたこと、鮮やかに思い出しました。1982年7月、私がベストカーガイドを読み始めた頃でした。そんな私も今年で還暦。仕事は早期引退を考えていますが、今後どのような人生を送ろうか、人生の先輩方の生き方を少しでも見習いたく、遅まきながらいろいろ読ませて頂いております。
コメントへの返答
2022年7月24日 21:22
どうぞ遠慮なくコメントをお願いします。こうした「スペシャルBLOG」を設けさせていただいたお蔭で「ベストカー時代」と結びつく材料を自伝代わりに続けていられます。
逆噴射事件。こんな語り草を共有できている意味を、大切に活かして行きたいモノです。
もっともっと、イロイロありますので、遠慮なく掘ってください。

スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「迷いなく真っ直ぐで攻め、仕上げはフォークで。マリンの悪夢を断ち切った才木。1−0で完投。去年の春、WBC日本チーム壮行ゲームで翔平にドデカい一発を喰いベンチに戻ってから椅子を蹴りながら口惜しがった才木。そこからの成長が印象的。それに引換え2軍落ちしたサト輝の無表情ぶりが気になる。」
何シテル?   06/03 14:23
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/6 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

プジョー 207CC フロア 異音 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/12/12 16:21:42
5速MT新型スイフト RSを味見しに行かないか? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/10/17 12:35:54
R O S S O(赤)の奇跡 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/06/06 20:42:46

愛車一覧

トヨタ プログレ トヨタ プログレ
「NC」とは、ニュー・コンパクトカーの略と記憶している。(その後、NEO CATEGOR ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation