私がハチロクをパッとしないと思う理由。

結構若い子から聞く。今のFT86ではなく、AE86に憧れるって話。





恐らくマンガ「イニシャルD」で評価がガラッと変わってしまったのだと思う。


このマンガが連載し始めたのが、確か私が22歳頃でまだ漫画も評価されてなかった。当時の車漫画といえばシャコタン☆ブギ位しか思いつかん。

確かに4AG−Eエンジンは名機といえるエンジンだろうけども、私は当時、このエンジンがどうにも好きにはなれなかった。



漫画の影響か知らんが、ハチロクや4AGを「最強のハイスペックマシン」だと勘違いしてる子が居たりする。正直。イジってもそこそこにしかならないってのが申し訳ないけども私の考えだ。

昔友人が中古でハチロクレビンを買ってきた。当時、無事故歴5MT、ノーマル、グレードも高級グレードのGTアペックス。




当時、車検付30万円だった。早速友人とドライブ。私も運転させて貰ったが····

正直、低中速ではトルク感も薄く、パワー感のないもっさい車という印象しかなかった。

それ位印象の薄い車だった。当時もう少し出せば初期型のCA18DET搭載のS13や、180が買えた。（確か当時の相場は40万から80万円位）同等の価格帯なら当時ならワンダーシビックやCR−X。私が乗ってたN13型パルサー。いすゞジェミニやピアッツァ、スズキカルタス、ダイハツシャレード辺りは買えたと思う。

漫画の中で「ハチロクごとき」とか、「ハチロクのくせに」とかそういう表現があったのだが·····





確かにそういう風潮はあった。（笑）

今なら50代〜中半年代の上の人にはハチロクや昭和世代の中古車ってのはからかわれたものだ。当時はバブル景気が弾けてまだ数年。

R32や、33。S14や、FD。当時はなるべく新しく、チューニングにカネを掛けられる奴が偉いなんて考えがはびこってた時代。

昭和の十年落ちの中古車に乗ってる若造なんてからかわれたものだ。

平成初期〜十年前後の車雑誌を見る機会があれば読んでみて欲しい。チューニングカーでも、カスタムでも誇らしげに何百万円、中には一千万お金を掛けた！なんて載ってる。今なら「狂ってる」としか言いようが無い。

お金の無い私らはポンコツでひたすら走り込んで、チューニングではなく、自分達の腕を磨いた。当時のチューニングパーツはことごとく高価だったからね？（因みに車高調1セット4、50万が当たり前）

そして一回り上の馬鹿にした人達を走りでカモってだね？

コレを「下剋上」と呼んでいたのさ！！
(*´∀｀)


そうやって友人達と切磋琢磨してる時に思った。

当時私が乗ってた。パルサーのCA16ツインカムエンジンは低中速ではパワーバンドが使い易く4AG車のケツを突く事が容易であった。でも高速域になると違った。4AG車の方が伸び上がりが違うのだ。感覚としては僅かな差だけど、CAエンジンは4AG程伸びない。

そうか。4AGって高回転に強いエンジンなんだな？って、走りながら実戦で学んだ。


それでも、私は4AGというエンジンは「自分には合わないな？」と思ったのです。だってさ、テクニカルな峠では高速の伸びより中低速の立ち上がりや使い易さの方が私は好きだったし。もちろん4AGだってチューニング次第だろうけども、どうもね？初めのイメージがついちゃうとね？

なので、私はそれ程ハチロクや4AGエンジンと聞いてもあまりパッとした感じは無いのです。