こんばんは…
今週も引き続き「寅さんシリーズ」を観て、昭和の
懐かしいシーンに浸っていました。
今回は第19作の冒頭に登場した70年代の下灘駅
と伊予大洲駅の様子を…
(タイトル画像は現在の下灘駅 : Wikipediaより)
<下灘駅>
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時は1977年頃、寅さんが駅のホームで夢から目覚めるシーンから始まりました。
駅員さんに 「
列車が来ますよ!」 と起こされる寅さん…
まだ国道378号線がない頃で、ホームの向こうにはご覧のようにすぐ傍に海が広がっています。
改札越しのシーン…
まだこの頃は島式ホームで駅員さんも居り、柱には「
入挟用のハサミ」らしき物が掛けられています。
そして、懐かしい木の改札口(ラッチ)にホーローの駅名板「
しもなだ」…
日本の各地で何処にでも見られた国鉄時代の昭和な光景でしたね。
現在の待合室から見る改札口の様子… (Wikipediaより)
島式ホームの1線が埋められ、単式ホーム1面1線のシンプルな無人駅になっています。
埋められて単式ホームとなった現在… (Wikipediaより)
低い島式ホームや埋められた下り側の白線も当時のままで使用されているようですね。
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そして、以前より見てみたかった「この頃の駅の俯瞰シーン」が登場しました。
1977年頃の俯瞰シーン
1面2線の島式ホームの向こうには、松山方からやって来る国鉄一般色のキハ52らしき姿が…
40年後の現在の俯瞰シーン…
(Google マップの投稿画像より引用、劇中のシーンに合わせトリミングしています)
海沿いに国道378線が開通し
「日本一海に近い駅」と言われた当時とは様子が変化していますが、
四国はほとんど「山と海」、僕の育った徳島の土讃線と同様に昔から変わらぬ(変わりようがない?)
長閑な雰囲気です。
続いて
<伊予大洲駅>
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こちらもオープニングで登場した1977年頃の伊予大洲駅…
キハ52が松山方面に発車すると、当時の低いホームと繋がる駅舎や木造の改札が見えます。
なお、現在の駅名票は松山方が「
五郎・新谷」、八幡浜方は「
西大洲」となっていますが、
当時の駅名票は、内子線がまだ未開通なので松山方面は「五郎」のみ、八幡浜方面は西大洲
が未開業でしたので「伊予平野」となっています。
現在の伊予大洲駅… (Wikipediaより)
駅舎は改築されながらも当時のままの姿を保っていますが、ホームは嵩上げされるなど、
雰囲気はやはり変化しており、時の流れを感じますね…
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ところで、今回映画に登場した昔ながらの旧規格の低いホーム…
列車との段差があって、まさに「
列車に乗り込む」、「
ホームに降り立つ」という表現が
ピッタリの思わず「よいしょ」っと口にしてしまう状況で、お年寄りには少々辛いものだった
かも知れません。
でも、低いホームは「落ちるかも」という恐怖感は今ほど感じられませんでしたし、乗り降りの際も
自ずとそこには「譲り合いや助け合いの精神」が存在し、良い時代だった気がします。
今回は以上、
昔の映画やドラマには懐かしい昭和のシーンが数々登場し、思わず見入ってしまう…
この寅さんシリーズでもどっぷりと「
昭和の世界」に引き戻されてしまいました。
現役時代のSLや旧客、2軸貨物の音、夜行列車といった鉄道シーンとともに、街並みの風情や
車にファッションなど、懐かしい当時の光景が思い起こされます…
そろそろ世代交代も進み、「
もうそんな時代じゃないよ!」と言われそうですが…
「何でも手に入る便利な生活」にすっかり慣れきった日常のなかで、いつの間にか忘れ去られた
「大切な何か」に気づくことがあるかも知れません。
などと、偉そうなことを言っていますが…
昨今PCばかり頼って「
すっかり漢字が書けなくなった」情けない自分がいます。Σ( ̄□ ̄;)
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
shonan breeze
Posted at 2017/08/05 20:04:30 | |
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