福島県いわき市は、東北では仙台に次いで2番目に人口が多く、面積も広大です。
いわき市の中でも、工業地帯がある事で有名な小名浜の近く、小浜という名前の似た場所があります。
その小浜の海岸にある竜宮岬というロマンチックな名前の場所に、地図に描かれていないトンネルがあるとの事です。
1930年代、竜宮岬に300m程の、砂利を運ぶトロッコ用のトンネル跡という事です。
2019年12月30日という年末に行ってきました。
年末年始は大体こういう事をする日となっています。
駐車場に車を停めます。ここは人が少なく、釣り師の方と、ちょっと散歩に来た方くらいしかいらっしゃいません。
私の住まいからは、ちょっとしたドライブで来るには手ごろな距離にあります。
この日は雨でした。
ここの海岸は広く、少年たちが球技をしたりしても余りある広さがあります。
奥には大きく崩れた場所が見えます。
※2019年7月撮影
崩落した岩と手前に立っている方との対比です。
相当大きく崩れた事が分かります。
※2019年7月撮影
ガレた場所をアップで見てみましょう。
すると左端に…
あった😱
海辺のガレた場所なので、NikonD750はお休みでコンデジのSX720に活躍してもらいます。
年末の雨の日でも構まず遊ぶサッカー少年達。
赤い鳥居のようなものが落ちていました。
なんだこりゃ。
あぶない!
いくつも設置されている。
近くで見ると、なかなか迫力があります。
ガレ場は登りやすそうです。
振り返って撮影。サッカー少年達が見える。
青い登山ジャケットを羽織っているので、向こうからもこちらが見えるはず。
上には土が残っている。
ガレには樹も挟まっている。
ごっそり落ちてきたのが、このガレなのだ。
現在進行形で崩落しているので、さっさと抜ける。
下りも難しい事はありませんでした。
振り返って撮影。
波が押し寄せて塗れる。
奥に落ちている樹が、上からそのまま落ちてきたのだろうと思われます。
という事で、隧道とご対面です。
内部は素掘りとなっており、中は手作業で掘った鑿の跡が無数に刻まれています。
波を多く被る位置にあり、当然内部は水没しています。
とはいえ、水深は大きめの長靴であれば問題ない程度です。
向こう側に貫通していますが…。
ちょくちょく出てくるL字型の金具。灯の為か。
岩がところどころにありますが、洞窟内部は至ってキレイです。
落盤などは全くありません。
ヘッドライトの明かりしかない中で手持ち撮影していましたが、中古コンデジが頑張っています。
左に退避坑が。
ここがかつて鉄道用のトンネルであった事を有力化させる手がかりとなります。
右側にも退避坑があります。
手前にはあまり無かった樹が目立ってきました。
津波の力で奥に押し込まれたのではないかという説があります。
何か挿していた?穴が掘られていました。
トラロープを巻いた木材。
あまり変わり映えしない写真に飽きているかも知れませんが…。
二度目の退避坑出現です。
退避坑の下には穴が開いています。
廃道のプロに言わせると、手抜き工事の跡のではないかとの事。
勾配があるのか、水没が深くなってきました。
長靴だけでも奥の樹が倒れている辺りまでいけるようです。
通り抜けるには腰くらいまで濡れる必要があるそうなので、ここら辺で撤退します。
300m程あるうちの120mくらいの位置までは来たと思います。
少し周りを散策します。
小浜海岸はすぐ近くに住宅が密集しています。そこも穴が開いている訳ですが、倉庫代わりになっていたり
BBQが出来る?庭先のように使われていました。
さらに、階段があるので登ると…津神社という神社のようです。
ここからまだ奥に進めます。
行きつくのが分かりにくいという龍王神社という所を目指してみます。
先の道は路肩の多くが崩れています。
土が無い部分…。
下に落っこちたらしい。
樹の根の部分は、完全に宙に浮いています。
位置的に、下から見た時のこの部分に相当すると思います。高さ30m。
こえー😢
山道の写真はたくさん撮りましたが、見ていても退屈なので省きます(笑)
やっとこ、龍王神社手前まで来ました。
この厳重な門かと思ったら、これは東電の施設のようです。とはいえ、手前の警備的な電源は喪失しています。
龍王神社です。かなり分かりにくい場所にあります。
神 威 輝 五 磯 八 大 龍 王 神
何かのRPGのボスのような名称です。
石碑には、地元のアワビの組合の名前がありました。
小浜は江戸時代よりアワビが特産品で、海難除けと共に龍神様を祀ったようです。
2000年に新しく神社を建て直したそうです。
さっき越えたガレがよく見えます。
なお、さっきの厳重な扉の先にあるのはこの別荘のような施設です。
東電の施設であることは間違いありませんが、福利厚生の為の施設だったのでしょうか。
龍王神社側から簡単にアクセス出来ますが、今回は興味がないのでパス。
遠めにわかるスズメバチの巣。今は冬ですが……夏は危険ですね。
戻ってきました。
釣り師と思しきおじ様が歩いていきます。
ガレを越えるのかは定かではありません。
16:30、サッカー少年達も居なくなっていました。
では、お疲れ様でした。
いずれ反対側も撮影して追記したいです。
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廃道 | 日記
Posted at
2020/04/06 00:06:49