子供特有の好奇心から、様々な物事に「なんで?」と質問してくる回数が格段に増えた娘さん。先日色々と質問をされた時に「なかなか難しい問題だね」と答えた所、「答えるのが面倒臭いんでしょ」と、どストライクなツッコミを喰らった姫鈴です。
正直に「その通り!」と答えたら、「なんで面倒臭いの?」と更に質問は続いて行く…。
出掛ける事が好きです。
車弄りも好きです。
でも家族が一番好きです(最近口で勝てなくなってきた娘さんが一番大好きです)。
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前日16日の土曜日夜に急遽職場の懇親会が開催され、翌朝早くから出掛ける予定だった姫鈴さんはコペンで飲み会参加。当然アルコール抜きでしたが、シラフでも楽しい時間を過ごして気が付けば午前様。出だし前からグダグダな京都ツアーが始まります。
そして朝5時に起床。同じく目を覚ました娘と身支度整えてコペンで出発します。ところが前夜から伊勢湾岸道がメンテナンスの為に朝6時まで全面通行止め。その為6時ちょうどに高速に乗り一路京都を目指します。
いつもの伊勢湾岸道→東名阪道→新名神高速道→名神高速道のルートで西へ向かいますが、この日の16時に待望の新名神三重県内ルートが全開通。渋滞の酷い東名阪道を通らずに近畿地方へ行けるようになります。そして東名阪道の渋滞も9割解消という夢の道路。
(NEXCO中日本HPよりお借りしました)
そのため恐らくこれが最後の東名阪道。今までありがとうの思いを込めてのラストランでした。
いつもの新名神土山SAにて朝食を摂り、京都市内へと向かいます。この日の目的、それは…
京都市西京区(市内北西)にある妙徳山・華厳寺。通称『鈴虫寺』です。こちらには20年以上前から嫁さんと来ているお寺さんです。
朝8時頃に到着したためにお寺近くの駐車場に入れました。
9時開門ですが、石畳の長い階段の先にはすでに参拝客の列があります。ハイシーズンには参拝に数時間待ちもある人気のお寺さんです。今回娘と二人で来た理由は…。
門前にあるお地蔵様。日本で唯一のワラジを履いた菩薩様で、自分の住所と名前を言い(声に出さなくてOK)願い事をすると、お地蔵様が家まで願い事を叶えに来てくれるとの事です。
結婚後の数年間子供に恵まれなかった時に、こちらの御守りを買ってお地蔵様に願掛けをした翌月に授かったのがうちの娘さんです。その感謝を込めて娘の名前はこちらのお寺さんから一文字(さすがに虫や蟲ではありません…)貰っており、僕のハンネの「鈴」の字の由来もこちらから来ています。
小学校に上がり漢字なども覚えて来たこの時期に娘に名前の由来の説明がてら、世の中や関わる人達への感謝や謙虚さを教えるため、謙虚さのカケラもないと言われるコペンで今回参拝に来ました。
「このお地蔵様があなたを家に連れて来てくれたんだよ」と説明すると興味津々に「どうやって?」と娘さん。「Amazonのダンボールに入って」と返す、真面目な話の最後をぶち壊すのが好きな姫鈴さんでした。
参拝料500円(お子様300円)を払い冷暖房完備の本堂(200人収容可)に通され、年中飼育されている数千匹の鈴虫の音を聴きながらお坊さんのお話を参拝者の皆さんで聞きます。
インスタ映え写真を撮りに来る観光客ではなく、人と関わる参拝者になって下さいとの事もあり、お茶菓子をいただきながら30分にも渡る呟き系ブラックジョークが全編に散りばめられた世相を反映した説法に耳を傾けます。足を崩して楽しく聞けるこのお話は必聴ですよ。ただし写真撮影は禁止です。
その後住職さんに一文字いただいた娘が大きくなりましたと感謝の言葉と、こちらに来る事が出来ない嫁さんの話を。「奥様はご容態がよろしくないのですか?」に「花粉症で引きこもり中です」と。
嫁さんの分の御守りも購入して家族3人の願掛けをして来ました。
寺院内には珍しい3色椿が花咲いていました。
庭園から微かに見えるコペンさんも。
鈴虫寺を後にして、すぐ近くに位置する嵐山、渡月橋へ。昨年の台風被害で河川内の砂利やコンクリートが大量に流され現在工事中です(通行は可)。
娘さんは始めての嵐山。早速近くの土産屋さんへ。
和食好きが災いして、漬物試食コーナーで全種類制覇を目指す娘さん。「京都はなかなか来れないんだから、食べないと損だよ」と先程の説法など聞いていない体です。…何このおばちゃん根性。試食とバイキングは違います。なんとか途中で止めたものの…
団子を買わされました。
近くにあるミッフィー専門店。土産業界で独走するキティさんに果敢に挑む古株ながらの挑戦者のお店でございます。
様々な関連商品やオリジナル商品を扱っているファンには楽しいお店と思います。せっかくなのでこちらで嫁さんにお土産のクッキーを購入。和食派の嫁さんは生八ツ橋を御所望だったと帰宅後に聞かされました。
焼きたてパンコーナーとイートインスペースもあります。こちらで少し早めのお昼にしました。
パンを3つ以上購入すると家の形をした箱に入れて貰えます。出来立てのパンはかなり美味しゅうございました。少し肌寒いこの日はホットコーヒーにパンがよく合います。
朝早くからの行動だったため昼前には京都での目的を終えましたが、せっかく来た以上勿体ないために一ヶ所寄り道して帰ります。
京都鉄道博物館。JR京都駅近くにある博物館で、姫鈴さんは鉄道には全然興味はありませんが、せっかくなので立ち寄りました。
鉄道博物館には駐車場が無いために、ホームページの案内に従い、イオンモール京都桂川の駐車場へコペンを停めて電車移動。よりにもよって駅から一番遠い立駐へ停めてしまいました。画像の「洛王セレモニーホール」の文字の「王」の辺りにです。そこからひたすら駅まで歩く。
左下「JR桂川」から一区間を電車移動。右上の「西大路駅」まで大人120円、子供60円。
「西大路駅」から京都鉄道博物館まで徒歩15分。「運動にちょうどいい」と喜んで歩いた娘さんですが、早起き&遊び疲れのために帰路はコペンまで抱っこして歩く事になるとは姫鈴さんも思いませんでした。
私事になりますが、姫鈴さんは幼少時に松本零士の世界が好きな子供で、999号が大好きでした。
この999号は実際のC62型機関車をそのままモデルとしており、C62型機関車は全49輌が製造されています。TV版の999号は実車に敬意を表して50号機、劇場版と漫画版は松本零士が持っていた車番プレートにちなんで48号機という設定です。
館内に展示されているC62-26号機。静態保存機です。客車と食堂車が連結した状態で、重要文化財のために中には入れませんが、外から写真撮影は出来ます。
石炭投入口。
客車と食堂車。銀河鉄道の世界そのままです。感動し写真を撮りつつも一番の目的地に向かいます。
この博物館最大の特徴が…
扇型車庫と転車台。動態・静態保存された数多くの蒸気機関車が展示保管されております。そして動態保存されている4種の機関車が日替わりで客車を牽引して1㎞程のSL乗車体験を行なっています。この日の牽引機関車は…
まさかのC62-2号機‼︎‼︎ キタ〜〜!
999号の動輪映像の参考にもなった、世界で唯一動くC62型機関車。あの汽笛と蒸気の排出音が目の前で!娘の手を引き乗車券(大人300円子供100円)を買いに走ります。
客車はトロッコタイプになりますが、おかげで機関車の音が良く聞こえます。あの「万感の思いを込めて汽笛が鳴る」(故:城 達也)のナレーションが入りそうなテンションの中で動画撮影をしていると、マシンガントークで質問して来るこの小悪魔ガール。
束の間の晴れの元、昔からの夢が叶った姫鈴さんでした。
黒金の塊、是非これからも保存していって欲しいものです。
扇型車庫内にあるその他の車輌も二人でじっくり見て行きました。中にはお召し列車牽引機関車もあり、こちらは塗装もバッチリ。菊の御紋が正面に輝いています。
嵯峨野観光線のDE10-1156号機。こちらとは昔ご縁がありそうでなかったのですが、また別の機会に述べさせて頂きたいと思います。
館外の休憩所は50系客車を利用した贅沢仕様。けど客席に座って休憩しようにも、なんか出発待ちしているようで落ち着きませんでした。
館内に戻り展示車両や資料を見て回ります。阪急2000系の模型なども展示してありました。姫鈴さんは子供の頃、5000系によく乗ったものです。
500系新幹線。やっぱこれが一番格好良いと思います。何より新幹線らしくない色が素敵です。
娘さんの希望で、カメラ付車輌模型の運転体験をしたり、巨大ジオラマの車輌走行を見学したり、レールの上を自転車で走ったりと楽しく遊んでおりました。
トワイライトエクスプレスも実車展示が。最後尾の客室はガラス越しながらも豪華さが伝わって来ます。食堂車も一流ホテルの様でした。
気が付けば既に夕方近くに。翌日は仕事&学校のために名残惜しみながら博物館を後にして、疲れ切った娘を抱えてコペンまで戻りました。
「少し寒い」と娘はパーカーのフードを被りファスナーを上まで閉めて、西大路駅のホームの柱の陰で小雨を避けていましたが、眠たそうに一人たたずむ姿(姫鈴さんは数メートル離れた場所の時刻表を見てました)に通りかかったサラリーマンの方がビビっていました。大層驚かせてすみません。地縛霊みたいですが、ただの燃料切れです。
コペンに戻り京都を出発して目指すは本日開通の新名神。一旦土山SAでトイレ休憩をした時に見た渋滞情報では何故か東名阪道の何時ものポイントのみ渋滞中。
分岐点で側道に入り走り抜けた先には新しい道が…ではなく、いつもの東名阪道がありました。
結論から言うとこういう事です。
今までの道が側道に変わり、新しく出来た道が本線に切り替わっていたのですね。
おかげで渋滞の中のナンバーは名古屋、岡崎、豊田、浜松、静岡など、皆さん間違った方ばかりで何時もの様に渋滞中。新名神は空いていたそうです。
ただいま、東名阪道。帰って来ちゃった。いつものSAで夕食を。
並走する高速が開通した日に激混みの御在所SAでした。