あっという間に・・・
6月も今週で終了ですねっ
本日は・・・
少し前から手を付けていた
往年のモデル
タミヤ 1/35 T-10 (JSⅢ) スターリン重戦車が
完成しましたので、プラモデルの話題であります。
現在では、東欧圏や中華圏のモデルが入って来るので
比較的メジャーとなっておりますが・・・
冷戦時代には、情報量も少なく中々プラモデルとして
製品化される事の無かったソビエト時代の戦車モデル
ディスプレイモデルが主要となった時代にあっても
タミヤ 1/35 T-10 (JSⅢ) スターリン重戦車は、
再版が重ねられ、永年・・・店頭にあり続け・・・
少年時代の、当方に「鉄のカーテン」の向こうに
存在する重戦車のイメージを植え付けたキットになります。
初版は1964年! シングルモーターライズキットとして登場し
1968年には・・・リモコン版も登場
冷戦真っ盛りの時代であり、最高指導者の名を冠した
このモデル・・・タミヤ独自の製品名を付ける事も多かったので
何の違和感もありませんでしたが・・・・
実は・・・T-10 重戦車に「スターリン重戦車」の名前は
付けられてはおりません・・・
その辺りは・・・後程
では・・・キットを見て行きましょう
今回、約40年ぶりに作る事となった
タミヤ 1/35 T-10 (JSⅢ) スターリン重戦車
当時、既にタミヤの1/35戦車シリーズは、
軟質プラのキャタピラが主流となっていましたが・・・
何故か、モーターライズのゴムキャタ仕様でした。
でも・・・走らせれ楽しむにはこの仕様の方がよく走ります♪
現在では、オークションサイトで高額取引されていますが
入手したのは・・・20年くらい前「プレミア価格」とかいう観念が
あまりない時代に格安でお手付き品を購入したモデルになります。
今回、タイトルにシングル/後期としましたが
当初のモデルでは・・・砲塔に設置されている赤外線サーチライトが
ムギ球で発光するギミックが施されていますが
こちらでは・・・残念ながらその機能は
省略されてしまっております・・・
しかし・・・折角のモーターライズですので・・・
走らせることをメインに作っていく事にしましょう
モーターでギアが動くかをチェック
ギアは経年で動き辛い場合は潤滑油を刺せばスムーズに動きます。
こちらの・・・ボディ下部の穴は
何かといいますと・・・
スプリングを入れて転輪のサスペンションになるという楽しい構造、
実際はゴムキャタピラの張力のため、あまり効果はありませんが
こんなところに、子供心はワクワクさせられたものであります♪
走行テスト・・・単二電池3本をセットすれば
ギアを変えれば高速走行も可能~♪
モーターライズキットは、走らせてなんぼです(^^♪
キット自体は、パーツ数が少ない事もあり
組み立ては、とにかくディテールアップなどはせず、
サクサク組むことが出来るので、
完成させることは、難しい作業ではありません
デカールは使用可能なようですが
T-10重戦車は、ソビエト国内のみで使用されたので
説明書の様に、ワルシャワ条約機構に属する各国に
供給されることはありませんでしたので使用せず、もう一台ある
ストックの保管デカールにする事にしました。
塗装については・・・
秘密のベールに包まれたイメージで・・・
実際とは異なりますが・・・ディープグリーンにホワイトを混ぜて
T-55の箱絵を参考にしてみました。
タミヤのモデルでは、商品名からも解るように
T-10 重戦車とJS-3 スターリン重戦車が混ざっているスタイル
となっているので、どちらとも言えない外観となりますが
巨大な122mm砲と低い車体が特徴のT-10 重戦車のイメージは
大変よく捉えており、仕上がりは固有名詞、戦車モデルの商品名として
とても相応しいものに感じられます。
そもそも・・・このキットは手を入れて、リアルなT-10にするのは
プロポーションが違いすぎなので、純然たるモーターライズ製品を楽しむべきで
ソ連という国がまだまだ分厚い鉄のカーテンの向こう側に隠れて
極めて少ない資料を元に、なんとかしてこの重戦車の偉容を
模型で再現してくれた模型メーカーの人々に敬意を表したいですねっ♪
そして・・・赤い透明プラスチック部品を使用する赤外線サーチライト
今回は・・・発光させるギミックは組み込みませんでしたが
もう一台あるストックは、パーツがあるのでこちらも行いたいと思います。
さて・・・今回組み上げた
タミヤ 1/35 T-10 (JSⅢ) スターリン重戦車ですが
前記したように、本来はスターリンの名前は付けられていません
その辺りも含めて・・・
簡単にT-10重戦車について解説していきましょう。
ドイツ軍のティーガーやパンターに対抗する為
第二次大戦後半に登場したソビエト陸軍の重戦車JS-2/JS-3は、
コンパクトにまとめた車体に122mm カノン砲を改造し搭載した重戦車で
JSは、当時のソビエト最高指導者であるヨシフ・スターリンのイニシャル
英語やドイツ語での表記の為、スターリン重戦車と呼ばれています。
終戦直後の1945年9月7日、ベルリンで行われた軍事パレードで
西側諸国が知る事になったスターリン重戦車の存在は
戦勝気分もぶっ飛ぶ衝撃として伝えられ、スターリン重戦車に対抗できる
120mm砲搭載戦車の開発を西側は加速させ、戦後に登場する
現用戦車との歴史が幕を開けます。
1948年末、JS-2/JS-3後継となる重戦車の開発が指示され
JS-3を拡大し改良を加えた発展型として設計されていた重戦車が
ロシア語で、ИС-8(ヨシフ・スターリン8型)
当初の計画では・・・
1950年末もしくは1951年初頭には生産が開始される予定でしたが
エンジンの生産の目処が立たないなど量産化に手間取り
実際に生産が開始できる態勢が整ったのは1952年12月となり
1957年11月7日の革命40周年記念パレードにおいて
T-10 重戦車として一般に公開されました。
【T-10 重戦車 性能諸元】
全長/9.87 m 車体長/7.25 m 全幅/3.38 m
全高/2.43 m 重量/51.5 t 乗員/4 名
懸架方式/トーションバー方式 速度/53 km/h 行動距離/250 km
主砲/122 mm M-62-T2 副武装/14.5mmKPVT重機関銃×2
装甲:砲塔(前面)200 mm/車体(前面)120 mm
エンジン/V-12-6Bディーゼルエンジン 750 hp
おや???
ИС-8(ヨシフ・スターリン8型)の名前が・・・
T-10 に代わってますね・・・どうしてでしょう?
これには・・・
当時のソビエトが置かれた政治情勢と
深いかかわりがあります。
事の発端は・・・このお方
ニキータ・セルゲーエヴィチ・フルシチョフ氏
ソビエト連邦の政治家で、ソビエト連邦共産党中央委員会第一書記、
閣僚会議議長(首相)などの職を歴任し、当時のソビエト最高指導者でした
スターリンの死後3年経った1956年2月第20回党大会で
彼が行ったのが・・・いわゆる「スターリン批判」
スターリンの個人崇拝、反対派に対する粛清などを批判し
従来のスターリン体制からの大きな転換を意味した一連の
「非スターリン化」が行われたのを受け
その名称は・・・ИС-8(ヨシフ・スターリン8型)から
T-10(Тяжелый танк -10、重戦車10型の意)と改名されて
1953年より量産が開始されたという経緯となりました。
その後、重戦車の戦略的価値に疑問を呈したフルシチョフの命令によって
1960年には後継の重戦車開発中止となり、T-10 重戦車は・・・
ソビエト陸軍が実戦配備した重戦車としては最後の車種となりますが
唯一対外的に運用された実績が、1968年に起こった
チェコスロバキアの変革運動(プラハの春)への
ワルシャワ条約機構軍による軍事介入として知られる
チェコ事件であった事は・・・
なんとも・・・皮肉だったとしか思えませんねっ・・・・
という事で・・・今宵の奈保子さん動画は
「十六夜物語」
徹子の部屋・プラハ国際音楽祭入賞について回想「LOOKING FOR LOVE」
アルバム「さよなら物語」より・・・
「モスクワ・トワイライト LAST DANCE IN MOSCOW」を・・・
ファンの熱い想いが、ついに結実!
1980年代に、アイドル~シンガーソングライターとして活躍した河合奈保子さん。
1981年におきたステージからの転落事故による入院、療養生活中に綴った心の記録『わたぼうし翔んだ』。
復刊リクエストに多数寄せられた熱い投票(累計288票/2021年6月10日時点)から、2021年夏、新装版として復刊が決定!
可愛らしさと美しさ、歌唱力の高さ、飾らずに優しく気さくで誠実であり続けた河合奈保子さん。
そのデビューから1年余りの1981年10月5日。
18歳のこの日に起きた、リハーサル中のステージからの転落事故により、歌手活動の一時停止を余儀なくされました。
その後、1983年5月に出版された『わたぼうし翔んだ』には、約2ヵ月にも及んだ入院・療養生活中の出来事、仕事への迷い、葛藤や心の動き、10代女性としての思想や感情までもが、ご自身の手による瑞々しい筆致で綴られています。
タイトルにもある「わたぼうし」の由来は、転落事故により病院のベッドで寝たきりになった時に思い出した、中学時代に観た「わたぼうしコンサート」。
もちろん、本書の中にも、このコンサートの様子が細やかに書きとめられています。
転落事故後の心境、療養期間に振り返ったデビューからの出来事、ファンの方への思い、復帰作でもある第7弾シングル「ラブレター」の思い出、コルセットをつけたまま敢行した復帰コンサート… などが綴られた本書は、河合奈保子さんの「歌」への熱い思い、「歌」に対する意識の高まりなどとともに、その後も多数生まれていった「名曲」へとつながっていく重要なポイントにもなっているといえるでしょう。
今回の新装版復刊にあたって、当時の通称・俗称や文体なども可能な限りそのまま掲載し、執筆当時のリアルな本人の言葉や心情がそのまま伝わるようつとめました。また、旧版発行時の装丁にも用いられた、河合奈保子さんの実妹さんが描いたカバーイラスト、本文カットなどもきれいに修復して新たな装丁に用います。
旧版の雰囲気を残しつつも手に取りやすく、読みやすい仕様でお届けします。
当時のファンからの未だ衰えることのない人気はもちろんのこと、YouTube世代の昭和歌謡ファンの間でも再び注目度が上がっている河合奈保子さん。
“アイドル”から“アーティスト”へと、類い稀な変容を遂げたその人となりを知るには、最適な一冊です。
38年の時を経てよみがえる本書を、ぜひこの機会にお手に取ってお楽しみください。
『新装版 わたぼうし翔んだ -奈保子の闘病スケッチ-(河合奈保子)』 販売ページ