週明け月曜日です。
今年3月に起きた地震で箱が大きく破損してしまった
ストックキットをGW期間中から
チマチマと組み上げておりましたが
ようやく完成しました(^^♪
今回は・・・珍しくオートバイのディスプレイモデル
ブルマァク 1/9 Zündapp(ツェンダップ) KS750Z サイドカーです。
第二次世界大戦初期のドイツ軍と言えば誰もがフランス戦での電撃戦を
想像されることでしょう。ドイツ軍では機械化歩兵の迅速な輸送手段として
オートバイは不足がちな戦車を補う為も使われるなど
1930年代には戦闘部隊の多くが、オートバイ化されています。
今回組み上げたZündapp(ツェンダップ) KS750Z は
当初から軍用として開発され、高性能と無類の耐久性を誇り、
750ccの排気量を持つ水平対向2気筒エンジンに
シャフトドライブ方式を採用したメカニズムを備え
サイドカー付きでも最高速度95km/hと優れた性能を誇りました。
その機動性の高さから、Zündapp(ツェンダップ) KS750Z は
ヨーロッパ、北アフリカ戦、東部戦線とあらゆる地域の戦場を駆け巡り・・・
偵察や連絡、物資運搬、負傷兵の搬送に活躍しています。
さて・・・今回のキットがブルマァク と聞いて驚く方も
多いと思いますが・・・そ~なんです(^^♪
あの・・・怪獣ソフビで有名なブルマァクです。
ブルマァクは、1969年4月4日、前年に倒産したマルサン商店の社長だった
石田實の甥・石田幸太郎と鐏三郎、柴田豊の元マルサン社員3人が共同出資し
設立した会社で「第二次怪獣ブーム」の火付け役として知られていますが
プラモデルも製造・販売していました。
この・・・Zündapp(ツェンダップ) KS750Z の中身はエッシーで
国内販売をブルマァクが担った言わばOEM製品です。
ブルマァクが販売したシリーズには・・・
BMW R.75 サイドカーやハーレーWLA45があり
エッシーブランドでは、トライアンフ3Hなんかもありました。
その後、ハセガワがBMW R.75 単車とケッテンクラートを販売
ドラゴンからは同サイズのフィギュアが追加された商品として
最近では、イタレリから再版されています。
スケールは・・・1/9と少し中途半端な大きさですが
これは・・・エッシーと同じイタリアのバイクモデルの名門
PROTAR(プロター)が同じスケールでオートバイのキットを出していたので・・・
多分サイズを合わせたような気がします。
昨今のフィギュアのスケールを考えると1/6や1/8が主流なので
中々合わせることが出来ませんが・・・
単品でも十分な存在感を感じさせるスケールですね。
説明書です・・・ZündappのZÜ の発音に則したカタカナ表記例は
「ツュ」なのですが・・・日本人には発音しにくい為
「ツェンダップ」という表記がが現在でもつかわれていますが・・・
ブルマァクでは・・・何故か⁇「ズンダップ」となってます・・・(;^_^A
説明書は・・・・日本語で書かれており
大きな一枚紙で両面印刷となっていますが
説明書に書いてあるパーツ番号は・・・
実際のパーツには・・・刻印されていないので
説明書を見ながらパーツ形状を確認ながら
カットするという・・・大変面倒くさい手順を踏む必要があります。
1960年代後半のオールドモデルですが、1/9スケールともなると
で細部までリアルに再現されているので、指示通りに組んでいかないと
変なミスを起こしそうなので、素直に楽しんでいきたいと思います。
まずは、エンジンから・・・
スケールが大きなキットはパーツ状態で見た時と・・・
組み上げた状態では若干ギャップが出る事も多いのですが
流石!現在迄再版が続けられているキットだけに
部分的に完成しても卒がありません。
後からでは難しい部分もあるので、塗装はその都度行った方が
作る楽しさが広がりますねっ(^^♪
可動式のサスペンションのインナーパーツや可動軸、
車軸等がプラパーツなのも要チェックポイント
過度な負担を掛けると折れそうなので要注意です。
特にフロントサスは可動するようになってますが強度的に無理がありますね。
この辺は、再版するのであれば金属パーツにするのも有りだと思います。
ホース類は経年劣化で固くなっているので、油脂類で柔らかくしてから
セッティングしないと差し込み部分が折れてしまうので中々苦労します。
サイドカー(側車)部分は、大きな左右分割パーツなので接着後
バリやパーティングラインを消すパテ処理でうまく削らないと
段差が出来るので丁寧に行う必要があります。
約90%出来た(^^♪
ビッグスケールな大きさがサイドカー(側車)部分を
装着する事でさらに実感できますね~♪
サイズがサイズだけに装備品も充実していて各種工具類・ジェリ缶・
ラインメタル/マウザー・ヴェルケMG34機関銃の予備弾薬が付いています
これらは、サイドカー(側車)のトランクに収まるようになっています。
と言う事で・・・クリヤパーツを取り付けて
最後にデカールを貼りつけて完成しました~
このシリーズは、組立にはある程度のスキルも必要ですが、
説明書をじっくり取り組めば十分に期待に応えてくれる好キットです。
細部までリアルに再現され、仕上がりは22cm
水平対向エンジンやフレーム、サスペンションなど・・・
再現性の高さは・・・見逃せません。
ちなみに作例は全くの素組なので
専門の方々には色々あらが見えると思いますが
組立でそれほど手こずった部分はありませんでした。
思うように仕上がらなかった部分もかなりありましたが(;^_^A
久しぶりに作ったビッグスケールのキット
大いに楽しませてもらいました♪
皆様も・・・過去に入手してしまい込んで
お蔵入りになっている大型キットに挑戦されては如何でしょうか?
余談になりますが・・・・今回作ったKS750Z サイドカーを製造した
Zündapp(ツェンダップ)社は、1931年に最初の"フォルクスワーゲン"となる
ツェンダップ・フォルクスアウトをフェルディナント・ポルシェへ依頼し
開発した会社で・・・
戦後は、1950年代にバブルカーZündapp Janus (ツェンダップ・ヤヌス)を
その後も・・・
バイクメーカーとして数多くのオートバイを登場させますが
1984年に破産、廃業、その生産設備は、中国の天津にある
オートバイ製造会社へ売却されてしまいました(´;ω;`)