例えば厨房の頃、不良君達に囲まれたこと、新入生なのに空手部の2年生だとは分からず3人相手に引かなかったこととか、有名宗教団体の幹部に抹殺してやると宣言されたりとか、思い出すと冷や汗が出てきてしまう体験って誰にでもあるはずです。
最も新しい恐怖体験を、さっきYOUTUBE見てたら思い出しました。
前にいた会社で中国に買い付けに行きました。空港から広州まで40分くらい高速に乗る。
まず驚いたのが高速から木が一本も見えない。見渡す限り延々と団地的なものが見える。
イメージはスターウォーズの惑星コンサルタント。
わかります?日本の高速を想像してください。必ず林や森的なものが走り去りますね。
それがまるでないほどの住宅密度なんですね。人口が多いってこういうことなの?がまず思ったこと。
広州は恐るべき規模の家具の都市なんです。秋葉原が電気街とかと規模が違う。30分走ってもまだ家具の工場とかあるんです。
だから広州は経済都市で金に満ちた世界なんですね。 金色に輝く高層マンション郡とか、ベンツとかセルシオとか。日本とは違う車文化を形成しておりミニバンとかワンボックスとかめったにない。あるのは黒塗りの高級セダンのみ。
でもタクシーはポンコツなんです。マツダとか良くてバブルの頃見た様なゴルフのセダン?みたいなのばかり。例外なく鉄の柵で仕切られている。
そう、このタクシーが恐怖体験なんです。
クラクションが絶えない。街中をすごいスピードで蛇行してゆく。
後部座席ですぐに足を突っ張ることになり、人間恐怖の連続では笑い出すしかないことを知る。
ジェットコースター?なにそれ。みたいな。
だからこの動画の外人たちの気持ち丸分かりです。もっとひどかったもの。
「こんな運転しててはねちゃわないの?」「にちじょーちゃはんじデスヨ!きにするな!!」と現地営業所の女の子。
そんで移動時に高速使うのね。なんだか古臭いタイプの料金所で必ずカードで支払うの。
高速道は綺麗なんですわ。
ところがね100キロとかで走る中を人が横断してくる。意味がわからない。自動車専用道路だよな。
その日の移動の高速道で、はるか前方に白い太ももが見えた。
20代とおぼしき、うら若い女性がスカートをまくりあげ太ももをあらわにして横たわっている。
横には立ち尽くし両手を合わせ、天にお祈りするポーズで泣きはらす老婆。
あ、間違いなく呼吸してない・・・。
異様な光景。そこは高速道路。走る車は少ないが街から10m以上上に設置された道に横たわる娘さんと老婆。何かが沢山詰まっている買い物カートが切ない。
その横を私に見せるためかゆっくり走り、通過するや、やおらスピードを上げるタクシー。
「おいおい、止まらないの?救助しようよ!」「まいにちこれですヨ!げんきだせ!!」「はあぁぁ??」「上島珈琲はちゅーごくのかいしゃです。にほんのは支店です!」「飲むんだったらUCCが?意味分かんねー!」みたいな。
振り返り小さくなっていくその光景を見続けることしかできないもどかしさ。
あの国の発展には人間性が置き去られている。
もしかしたら文革の時点で捨て去られたのかもね。
実は私、当時2ch大好きよしりん大好きだったので人肉食べてレジでお釣りをぶん投げられる国なんて行きたくねーと思ってた。
でもね、自分の目で見て感じるべきですよ。
3日滞在したホテルの1階のコンビニのおねえちゃんなんてまるで言葉が通じなかったけど、すごい親切で最後の夜には日本語どこかで覚えてきて「いらしゃいませー」とかすごい笑顔で言ってたもの。
タクシーの運転と命の安さ以外は楽しい思い出なんですがね。
Posted at 2012/11/10 01:34:01 | |
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