燃料噴射ポンプのシール交換をしました~。
昨年末ごろから噴射ポンプの燃料漏れが酷くなってきまして。
実は昨シーズンの冬にも少し漏れていたんですが、春になったら治まってきたのでしばらく放置してたのです。
が、ここ最近で急に寒くなってきたせいか漏れが再発してしまいました。
症状としては、エンジン始動直後の冷間時にコントロールレバーのあたり(写真の赤丸あたり)から軽油の雫が垂れてくる。
そして暖気が終わる頃には漏れが止まってくる感じ。
シール類の収縮や硬化が影響してるんかな。
噴射ポンプは早ければ走行10万キロ超えたぐらいで漏れ始める固体もあると聞くので、30万キロは頑張ったほうなんですかね。
内燃機屋さんでオーバーホールしてもらうのがベストなんでしょうけど、それなりの金額が必要になるので、今回は悪あがきでシール交換だけ自分でやってみることにします。
ボッシュのシールキットを入手しました。
まずはポンプ本体の取り外しから。
作業スペース確保のため、ファンとファンシュラウドを外して、クーラーのベルトも外します。
クーラーのコンプレッサも邪魔になるので外して移動させます。
インジェクタに繋がる燃料パイプを取り外し。
スロットルケーブルと、ポンプの燃料パイプ3本を外す。
ここで、SSTの登場です。
タイミングベルトを外さずに噴射ポンプの着脱が可能になる工具で、友人が持っていたのでお借りしました。
エンジンのフロントカバーにある蓋を開けて。
クランクシャフトを回して1番シリンダの上死点を出し、フライホイールを固定する。
噴射タイミングがズレないように、この位置のプーリーの位相をマーキングしておきます。
SSTを使って、ポンプのプーリーを固定する。
ポンプ後ろ側のブラケットのボルト2本と、フロントカバーのナット3本を緩めると、ポンプ本体が外せます。
摘出した噴射ポンプ。
ボッシュのVE型ですね。
外は寒いので、ここからは屋内で作業。
ポンプをバイスに挟んで固定します。
コントロールレバーを外して、ガバナのトップカバーを開ける。
カバーはボルト4本で留まってます。
コントロールレバーが付くシャフトにある、小さいOリングを交換。
たぶん今回の漏れ箇所はここが怪しい気がしてます。
この写真ではガバナレバーが動かないようにタイラップで固定してます。
カバーを閉めるときにフルロード調整ボルトが干渉するのを避けるためですが、そのボルトに封印があるのを切ってしまって良いものかわからなかったので、そのまま組むことにしました。
トップカバーの合わせ面のシールも交換。
ラバーグリスを軽く塗って組んでおきます。
次は、ドライブシャフトのシール交換。
フランジが圧入されてるので、プーラーで抜き取ります。
軸のシールを外して。
新しいシールを打ち込み。
続いては、ディストリビュータヘッドのシールを交換しようとしたのですが、、、
ここのボルト1本が固着しているのか、どうしても緩みません。。。
トルクスボルトの頭が舐めそうになってきたのと、あまり無理してボルト折れたら厄介なので、このシール交換は断念することに。
ちょっと心残りですが、ここは今のところ漏れて無さそうだったので良しとします。
では、ポンプをエンジンへ取り付けます。
元通りに組み戻して、燃料パイプのエア抜きしてエンジン始動。
すると、いきなりエンジンが吹け上がるほど回転が上がってしまい焦る。
どこかで組み間違ったか??
よくわからんのでもう一度ばらして、各部調整しながら組み付けたら、今度は問題なく快調にエンジン回って一安心。
慣れない作業やったのでどこかで失敗してたのかなぁ・・・。
何はともあれ、燃料漏れは無事に直りました。
当面は問題無さそうです。
とは言え、ディーゼルエンジンの心臓部とも言える噴射ポンプで、内部の消耗部品もあるでしょうから、今度不調になったら潔くオーバーホールに出そうかなー。
Posted at 2022/01/15 04:12:47 | |
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