ホイールの違いを「数字」から読み取る方法

2018年7月3日

ツライチのホイール

クルマのホイールはサイズなどを表すさまざまな数字が使われています。その数字がきちんと適合しないとホイールを装着することができません。今、装着されているホイールと同じ数値ならば当然装着できますが、直径や幅が変わってもそれらと連動して数値を変えれば装着は可能です。今回はまず数字の読み取り方を説明しましょう。

直径と幅はインチで表示 JとかJJって何だ?

たとえば15×6.5というホイールがあります。これは直径15インチ、幅6.5インチということを表しています。このホイールには内径15インチでホイール幅6.5インチに合うタイヤが装着できることがわかります。

ホイールサイズ表記にはこの直径×幅の次に“J”などのアルファベットの記号が入ります。この記号はフランジ(ホイールとタイヤが組み付けられる部分)の形状を表しています。乗用車用ホイールの場合このアルファベットは“J”と“JJ”、そしてあまり知られていませんが“B”などもあります。

車のホイール

ホイールを取り付ける穴の数とその間隔

さて、ここまでで15×6.5Jという基本的なホイールの大きさとフランジ形状が表記されました。この数字の後に続くのが 5-114.3などの数字です。この場合の5はホイールを取り付けるボルト穴が5個、つまり5穴仕様であることを示しています。

114.3というのはP.C.D.(Pitch Circle Diameter)の寸法です。P.C.D.はボルト穴の中心を結んだときにできる円の直径という意味でmm表示となります。P.C.D.はさまざまな数値がありますが、国産車の場合は100mmか114.3mmが多くなっています。

114.3mmというかなり中途半端な数値となっているのは、4.5インチをmmに直したからなのです。余談ですが日本で使われている多くのトイレットペーパーも4.5インチ規格なので幅114mmの製品が多く見られます。

ホイールキャップ

昔オフセット 今インセット ってどんな数値

15×6.5J 5-114.3という数字からだいたいのホイールの寸法がわかってきましたが、あとひとつ忘れてはならない数値があります。それはインセットという数値で、P.C.D.の後に表記されます。たとえばインセット50という表示の場合は、ホイール取り付け面がホイール幅の中心線から外側に50mmずれていることを表しています。取り付け面が外側にずれるということは、ホイールを取り付けた際に、ホイール幅の中心よりも50mm内側に入る(インセットされる)ということです。

インセットという呼び名は2008年7月11日から使われている呼び名で、それ以前はオフセットという呼び方をしていました。インセット50はオフセット+50と同じ意味です。

15×6.5J 5-114.3 50で基本的なホイールサイズは表されていますが、ホイールのサイズにはハブ径(中心の穴の直径)なども適合しないと装着の可否に関係するほか、クルマ側に大きなブレーキキャリパーが装着されている場合などは、単純にサイズだけでは装着可否が決定できません。ホイール交換を考えている方は、ショップなどで適合を確認することが大切です。

ホイール交換


(諸星陽一)

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