
昨年から本命の趣味でフィーバーをしていたスポットでは
ブヨ(ブユ)が大量に飛び交い、
耳、眉などの皮膚の薄いところを何カ所も噛まれ
めちゃくちゃ痒く、腫れあがり閉口していました。
更に、目、耳の穴、鼻の穴にブヨが入ってこようとして
煩わしいのに辟易(へきえき)していました。
しかし、一番の問題は、
戦意を喪失してしまい撤退する気になってしまうことです。
このままでは、このスポットに行く気がなくなる~
ブヨについてネットで調べると
水のある場所から遠くなるほど数が減る
と書かれていますが、その通りです。
水というと山では渓流を想像しますが、
私が入山しているエリアの渓流付近では、
ブヨが少し居ることはあっても、
大量にまとわりつくことはありません。
渓流にはブヨや蚊を捕食する昆虫・鳥・魚の率が高いためと思われます。
ブヨが【大量に】まとわりつく条件は、個人的なイメージですが
・気温的には20℃以上。
・標高には関係しない。
・本州中部の標高1500~2000メートルなら6月前半から10月前半。
7月~8月なら14時を過ぎると急に増える感じ。
・連続して雨が降ってから気温が上昇したとき増える感じ。
・1日でいうなら、夕方>朝>昼 の順で多い。夜は不明。
・晴れているときより、曇天のときの方が多い。
・停滞している水がある場所の近くに多い。
↑上記は【大量に】ブヨが居るの条件ですので、
ブヨが少し居るだけなら、更に広い条件となります。
逆にブヨが少ない状況は、
・水のある場所から遠いところ
・広大な岩場や真砂(まさご)の場所で、カンカン照りのとき
たぶん、ブヨが止まって休める場所がないから。
・風が強いとき
・寒いとき(10℃未満)
・人や動物が居ないところ
幸いというか、ブヨに刺された直後は痒くて腫れあがるのですが、
1日もすれば直ってしまう恵まれた体質なので、
手で掻かなければ痒さがぶり返すことはありません。
しかし、
ブヨがワラワラと顔の周りに大量に飛ぶ様は
本能的に恐怖を感じますし、
ブヨの数が多くなってくると全身に鳥肌が立ちます(マジ)
防虫ネットを頭から被る対策もありますが、
視界が妨げられるため作業性が低いことこの上なく、
一回使用しただけで止めてしまいました。
ちなみに、熊除け対策として
煙の出る蚊取り線香を常用していますが、
ブヨに対して効果は有りません。
今まで、ドラッグストアーで調達できる一般的な虫除けスプレーを
体や服に噴霧して使用していました。
この主成分は
『ディート』で蚊に対してなら効果があるのですが、
ブヨに対しては全く効果がありません。
友人の話では、登山用品店でも防虫スプレーを販売していて
昔からハッカ油?が入った定番商品があるとのことです。
容量が少なく10~15?mLで約700円?らしいですが、
毎週のように入山する私にはランニングコストが高くて
買う気が起きません。
なので、ブヨ対策としてネットで調べたところ
『ハッカ油』が効果があるとの記載があり、
効果がありそうな『レモンユーカリ油』と一緒に
ネット通販で調達しました。
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以下、試行錯誤の経過報告です。
【パターン1】・・・失敗作
1.調合方法
容器の内容量30mL、無水エチルアルコール約3mL、
ハッカ油を15滴?(詳細は忘れた)、精製水を追加して30mL
2.調合後の確認
調合したものを首筋などに噴霧しても、
ハッカの臭いがきつくない程度で、肌がヒリヒリしない程度。
街中で使用しても視線を感じることはあっても
異常者扱いされない程度の臭い。
3.試した環境
奥秩父の2000メートル付近で、
チョロチョロと沢水があるものの、直ぐに伏流水になっている場所。
木々は茂っているが湿った感じでない。無風に近かった。
木陰から出ると強い陽射しあり。気温は22℃くらい。
以前から大量にブヨが居る場所。
鹿の存在率が下記K地点より少ない場所だが、
付近の獣道にビチ糞が頻繁にあることから、
鹿を含めて獣の存在率は高い。熊or小動物かは未確認。
このエリアで2000メートル付近の水源は貴重なので
獣さんたちの人気スポットの様です。
獣が多い場所にダニ、蚊、ブヨが多いのは自然界の摂理なり。
4.効果
スプレーを頻繁に噴霧しても効果なし。
頭頂部や耳、アゴなどに大量使用したが、皮膚への影響無し。
5.考察
ハッカ油が少ないためなのか原因は不明。
エチルアルコールを入れすぎたことが失敗かも。
【パターン2】・・・概ね成功?
1.調合方法
容器の内容量30mL、無水エチルアルコールを微量、
ハッカ油を10滴(詳細は忘れたがパータン1より少なかった筈)、
レモンユーカリ油を6滴?(確実なことは忘れた)、
精製水を追加して30mL
2.調合後の確認
腕に噴霧して臭いを嗅いだところ
強烈な臭い。なので、
やっちまったな~と思ったので、山での本命用として当初は考えず。
ネットではレモンユーカリ油の臭いを山椒の葉っぱの臭いに例えていたが
調合が原因なのか、安物のトイレ防臭剤原液のような臭い。
濃度が薄いハッカ油なら女性を誘引出来る場合があるかもしれないが、
この防虫臭は女性から嫌われるのは間違いなし。
街中で使用したら、異常者と思われ
ドン引きされること太鼓判です。
3.試した環境
奥秩父の1400メートル付近で、
川から300メートルは離れている筈だが、
木が茂った湿った感じの日陰が多い場所。ほぼ無風。
気温は26℃くらい。
水は付近に無いと思われるが、大岩が付近に多いため
夜間に冷えた岩に空気中の水分が結露して
付近の湿度を上げている。
ブヨと蚊の両方が大量にいる場所。
獣道のいたるところに鹿の糞が大量にあるエリア。
鹿以外にイノシシやマムシも多いエリア。
4.効果
ディートも併用して噴霧した。
スプレー噴霧開始直後にブヨも蚊も居なくなった。
大成功!
大汗をかいてないこともあり、効果は長く保った感じ。
頭頂部や耳、アゴなどに大量使用したが、皮膚への影響無し。
5.考察&反省
・ディートも併用したため、この調合が蚊に効果があったかは不明。
・調合の詳細な記録を取っていなかったのが大失敗。
・ハッカ油よりレモンユーカリ油の方が数倍高価なのが欠点
なので、調合1回あたりのランニングコストを意識する必要がある。
・嗅覚が慣れてしまうためか、自分自身としては問題なし。
ということで、次回の調合予定は
・無水エチルアルコールをゼロまたは微量にする。
・ハッカ油、またはレモンユーカリ油の単独でも調合する。
・ハッカ油単独の場合は、塗布部分がヒリヒリしない程度で
最大の濃度を狙う。
・レモンユーカリ油単独の場合は、滴数と臭いの強さの関係を記録する。
・調合した量を必ず記録する。
あ、それから①
発汗しているとき、防虫スプレーの効果を維持するため
約30分毎にスプレーすると
30mL容器でもドンドン減っていく感じでした。
なので、2~3日連続して入山する場合や、
危険ゾーンで滞在時間が長い場合は
30mLの1瓶では心細いことを断言しておきます。
あ、それから②
ハッカ油等が入った商品には色々あります。
防虫スプレー以外も試してみる価値があるかもしれません。
・エアーサロンパス(筋肉痛にも効きます)
・塗り薬のタイガーバーム(昔はアヘンが入っていたとか)
・汗拭き用ウェットティッシュ(超クール仕様がイイかも)
・レモンユーカリを含ませた防虫シール(今度、試してみよう)
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山の道具 | 日記
Posted at
2010/08/11 06:57:43