
既報の通り、日産の欧州圏サプライヤーに対する支払い猶予要請です。経済界では「よくある」というケースらしいです。
しかし、一般ユーザーから見るとどうでしょうか?
「支払い期限までにキャッシュが用意できない」→「手元流動性の逼迫、ないしは枯渇が危ぶまれる状態」→そろそろ詰むんじゃね?
となりはしないか。
日産が「ターンアラウンド」を期して、上場初の赤字決算を発表したのは1986年。久米豊社長の時代でした。あの時代から既に、日産は労使対立や国内外の部門間抗争などでトヨタに水を開けられながら、「不沈艦」意識が強すぎてシェア失陥の危機感がまるでなかった。
久米氏の前任・石原俊氏は「グローバル10」路線を掲げ、労組の腫瘍と化した塩路一郎を失脚させたまでは良かった。しかし社内の権力争いにかまける余り、北米でZを不動の地位に育て上げ、ダットサンブランドを確立した片山豊氏までも放逐し、アメリカ市場での自社の看板を自らぶち壊してしまった。
今は逆だ。内田前社長以下、経営陣に危機感がまるでなかった。国内販売網は沈滞感が蔓延し、「ディーラーのYouTubeチャンネルでは、日産系がやたら賑やか」と言われるほど頑張っても「…新車が出ないんです(日産神奈川の中の人・くしまさん談)」とこぼす有様。
だからこないだホンダカーズの担当と話したとき、「みなとみらいと青山(今は虎ノ門に仮住まい)が高級レンジから引き下がって、愛知がどうなってるか。年内の生産枠は満杯です、来月抽選で納車は年明けです、そもそも受注停止です、そんなモデルばっかり」
需要がないわけじゃない。全部なんでもやのあそこが攫ってるだけだ。
青山はみなとみらいの技術は要らん、とか抜かしてたようだけども、例えばACCの出来なんかは、営業車のT、自分とこのHに比べてもルークスやリーフのプロパイロットの方が動作精度は高いと思うんだよなぁ。「なんだこいつ?」っていう場面がホントに少なかった。
ホントに従業員や販売現場が報われないよ。こんなことを30年単位でやってたら。
Posted at 2025/07/04 20:17:31 | |
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