さて、いよいよ
金曜のアフタヌーン
仕込んでおいた 旭風防を車体に取り付けます
付属のステーとクランプを使い
ハンドルに噛ませば
良きだけなんですけど
この付属の 90度に綺麗に曲げられたステーでは
つっぱり角度 もしくは特攻仕様
新幹線の角度は無理なので
昔は皆んな、マンホールの穴に突っ込んで 鉄パイプをテコにして45度まで曲げていましたが
がっ!
この時に ハンドル側の長い方に鉄パイプを噛ますと、ハンドル側の一か所だけが曲がり、一瞬で不燃物のゴミと化します
集会の前日や、店先でガチで泣いた不良を
何人も見てきてます
淑女なファーストレディーは
そんな 時代錯誤な 昭和的な蛮行はしません
なななんと、今はですね
最初から 45度に曲げられてる 物が
別売りしてたんですよおぉ〜!
世代が違う 若い 旧車會のおかげですね
瞬殺でポチり、2日遅れでゲットです
イイ感じに湾曲した風防と 取り付け部品を持参し
65 を保管してあるオバさんちへ
いざ!
やりましたよ、カーポートがあるとはいえ
雨の中
取り敢えず、ステー無しで ツッパリ角度に仮置き
「し、し、渋い!」
「メッチャ族車やん!」
イメージ通りなので、ハンドルに U字クランプと 45度に曲げられたステーを仮止めし
風防を
「ん、?なんなんっ!」
付属のステーの長さとクランプの太さが足らん!
ガビーン!
マジかやあぁ〜
シールドは曲げ過ぎたようで、ステーがメッキのメーターカバーにメッチャあたっとる
自力で広げるが、既にそんな問題ではなく
ステーが短すぎる
しゃーない、垂直で
垂直だと、なんとか付けれたが、普通っぽく
仮置きした、特攻仕様の 衝撃的な残像が
それでも、付けないよりマシなので
ハンドルの U字クランプを締めにかかり
多少のガタ着きはあるが
ん?なんなん?
嫌な予感はしてたものの
このU字クランプ、確実に小さいんちゃう?
取り敢えず無理苦利つけて
画像を姉に送ると
ピコン♪
「なんだそりゃ?全く U字クランプのサイズが合ってねーし!」
カウンターで,ふんぞり返って 暇を持て余してるであろう姉から、速攻でダメ出しの返信
「ガビーン!」
面倒なので直電
プルプル〜♪
「なんだよ」
予感的中で、ツーコールで姉が出た
「旭風防に付いとったU字クランプ、あのサイズなんやけど〜」
「ばか!昔のハンドルサイズだろ、しかも400 250用の20だろ」
「なんなんっ?」
「今のハンドルは、22・2 だぞ」
「どどないすれば?」
「クランプが合ってねーのに、ステーも糞もねーだろ」
「じぇじぇじぇ!」
「角度も超〜ダッセーし」
(;゚;ж;゚;)〜ブッ
一番気にしてるとこを、速攻で指摘され傷付く
ファースト レディー
「曲げは自力だけどな」
「最初から曲がっとんの買った!」
「そのバイクなら、クランプさえ合えば大丈夫だ」
「ネジ山は?」
「小さい分には広げればイイだけだから、なんとかなる」
「理解」
「写真みたいにメーターにあたるようじゃ絶対に駄目だし、シールドも曲げ過ぎだ」
「そうなん?」
「あたりめーだろ、振動でメーター壊れるぞ」
「おおきにっ!」
私はお礼もそこそこに、ブチ切りし、近くにあるコメリパワーに軽自動車を走らせ、店内に入り、作業服のオッサンの隣で、クランプを探すが
イイのがない
ステーの正式名称は アンカーボルトとゆーらしいが、同じサイズはナッシング
そして 肝心のU字クランプが無い事には
悲しみと絶望に打ちひしがれ
一人駐車場でスマホで検索
22・2ミリ
あっ、あった〜!
22・2パイ
アンカーボルトのネジ山も 恐らく同じサイズ!
違ってても、姉のゆーとり、ネジ山は小さくても 広げればなんとかなる
歓喜の声をあげ
不安と期待がごちゃ混ぜな 情緒不安定な状況だが
そのまま、事故物件のアパートへ帰宅した
気になって
気になって
夜しか寝られへんかったけど
なんとか 朝を迎え
昨日注文した 配達状況をチェックするが
注文した時と同じで、着弾は明日の日曜日
どうせ外すのだから
今日は夕方まで暇やし、外しに行こ〜
徒歩でオバさんちに
オバさんちに着くと、案の定〜ガーデンニングが生き甲斐のオバさんが庭仕事してたが
「豚子ちゃん、昨日 かたさないで帰ってでしょ!」
「じぇじぇじぇ!」
防犯用に止めてある
オバサンのオブジェになっている
軽のカーポートには
工具もバイクも だしぱっなし
「かんにんやけど、今からやんねん、許したってや〜」
「まぁ、いいけど、買ったばかりの バイクに何してんの?」
「風避け付けてんやけど、具合悪いねん」
「実家で、豚美ちゃんに、やって貰えばいいじゃない」
カーポートにまで、押し寄せてきてる
芝桜を弄りながら オバさんが答える
「金とられるし、行って帰ってくる時間で サクッ ♪ と出来るおもうたんよ」
「なるほどね、頑張って片付けもしてね」
姉に指摘されてから、ハンドルに取り付けてあるクランプを眺めてると、ますます気に入らなくなり、完璧に付けたくなる
「しゃーない、部品くるまで待つか〜」
自分に言い聞かせ
試行錯誤しながら付けた 風防を外しにかかり
最悪は コイツの U字 の尖った部分削るしかないやん
溜息を吐きながら
最後にU字クランプを外し
もう一度、風防だけを 特攻仕様の角度に載せてみる
「し、し渋い!」
「やっぱりこの角度やなー」
「このバイクで つっぱり角度の風防にしたら、ウチが人類初やなあぁ〜」
「くうぅ〜!」
私は絶叫し、タバコを咥えると
「なにを、一人で叫んでんの?」
背後から不意にオバさんから、声をかけられ、ビックリするが
「見たってやーこの角度」
「昔の暴走族みたいじゃない」
「それがエエんやないの!」
ネイキッドに戻し
夕方から 江戸っ子の緋紗子とディナー
どうやら、彼女は、月末 富士スピードウェイで開催される、アメフェスに、ハーレーの倶楽部から誘われてるらしいが
本人は微妙〜
「行くんなら、泊まりがいいのよね」
「弾丸で 帰ってこれるやろ」
「豚猫じゃあるまいし、私は ゆっくり温泉がイイの」
「皆んなで行って、誰と泊まんねん、アンタが 逆ナンした子は ハーレー売って 退会してしもうたんやろ」
緋沙子が ハーレーの倶楽部に入ったきっかけは、ゼファー時代にツーリング先で知り合った若い男子だった
「そうなのよ~」
「連絡は?」
「彼、結婚したから・・・」
「最後から二番目の恋やな」
「あのドラマの キョンキョン の気持ちが 痛いほど分かったわ~」
緋沙子は 泣き真似しながら答えるが、私が笑いながら
「美保純のマチガイやろ~」
(;゚;ж;゚;) ブッ (;゚;ж;゚;) ブッ
「それは、豚子よっ!」
緋沙子は怒鳴り返してくるが
「せやったら、誰と泊まんねん、いつも誘ってくる キャンプ好きのオッサンか?」
「付き合ってもないのに、二人だけで泊まりって最悪でしょ〜!」
「ワンチャン 狙いやな」
「だからさ、豚子と豊子ちゃんも来てよ!」
「えっ〜、イクラちゃん主催のアメフェスやろ」
「アメ車、嫌いなの?」
「ウチは ジャパニーズチョッパーしか興味ないねん」
「なによそれ、族車って言いなさいよ〜」
「Harley-Davidson のカスタムやって、アメリカでは族車やん」
「そうだけどさ、コロナ前に行った時は、岩城滉一さん来てたわよ」
「余計〜嫌ややねん」
私はいつかのモタサイ以来、岩城滉一さんにはトラウマがあるが 緋紗子には話さずにすると
「なによ、それ?」
「クールスより、シャネルズ派やねん」
「時代が違うでしょ」
「緋紗子は?」
「私は、根津甚八ね」
「おおぉ〜渋いやん!」
「だから一緒に行こうよ〜ん」
緋紗子は甘えた声でスリスリしてくる
「普通の 富士山 山中湖の観光なら 行ってもエエで」
「それは駄目よっ、アメフェスでサーキット走行も申し込むんだっつて」
「銭払って、アメ車も見とうないし、FISCOも走りとうないわ」
「ガビーン」
「コブラの YouTube の女とか 絶対に来よるで」
「あの子、どんだけ、金持ってるんですか?って話よね〜」
「永野芽郁ちゃんと 長瀬智也が Harley で来るんやったら、考えたるけど」
「それは無理」
そんな話題で帰宅したけど、自分のバイクと風防が
気になって
気になって
夜しか 寝られへんかった
続きま~す🐷