
ホンジョー、本格醸造?で通用しますが、
正式な社名は岩崎醸造株式会社です。
150年のワイン造りの歴史を持つ勝沼の中でも最も古い歴史のあるワイナリーの一つで、勝沼の中でもワイナリーが集積する場所の中心地、銀座で言えば和光のような場所に位置するワイナリーです。
ワイナリー巡りをすると必ず通る場所にあるので、大抵は立ち寄っています。
ホンジョーと言えば…
社屋の裏に鎮座する、ホームページによれば昭和19年製の大樽…
容量5トン! 間近で見ると圧倒されます。
こう言う時代から受け継がれているものです。
私にとって、ホンジョーと言えば「ホンジョーオールド」…
とっくに廃番になって、「ホンジョー 甲州ドライ大樽貯蔵」にモデルチェンジしています。
「大樽貯蔵」が出た時に「オールド」と何が違うのか聞いたら、樽に貯蔵する期間が違うのだと説明されました。
「オールド」は何年も大樽で貯蔵してからリリースするので、歩留まりが悪いのだと…
駄目になってしまうこともあったような話も聞きました。
にも拘らず、昔ながらの商品なので値上げするわけにもいかず、やむなく廃番になったのだと…
確かに当時の「オールド」は確か1,200円程度で、勝沼の甲州の中では最も安価だったと記憶しています。
長期貯蔵のためか、少し紹興酒のような香りが感じられたり、ロットによって味わいが違うように感じられたりするものもありました。
それだけ品質のコントロールが難しかったのでしょうね。
中には物凄く美味しいと感じるものもありましたが、これは飲み手の体調によるものかもしれません。
現行モデルの「大樽貯蔵」はイメージは受け継いでいるものの、大樽に貯蔵する期間は「オールド」と比べると短いようです。
価格は1,870円と甲州の中では良心的ですが、時代の流れには逆らえないですね。
こっちは廃番になって久しい一升瓶の「甲州醸し(ピンク)」…
当時の店員さんが「飲んべえの酒」「氷を入れると旨い」と言っていました。
ワイングラスではなく湯呑茶碗に注いで飲む、まさに「勝沼の葡萄酒」でした。
ワインの感覚で美味しいかと聞かれると何ともビミョー…
勝沼の爺ちゃんが吞んでいた酒なのよね(笑)
勝沼の葡萄酒が全国区になることで淘汰される運命を背負った一本だったと思います。
最後の「オールド」は我が家のセラーの中で開栓のタイミングを失ってひっそりと余生を過ごしています。
山梨以外にも色々とワイナリーがあるのは分かっているのですが、勝沼は面白いのですよ。
Posted at 2025/10/14 10:02:59 | |
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