ははは、開票速報を見ながら書いています。
落選しても、どうせゾンビになるんですよねぇ(笑)
それはそうと、スーパーカーブームの頃、小学生だった我々の中でのスーパースターは、どれもヘッドライトが格納されるスラントノーズのクルマでした。
カウンタックもミウラもBBもデイーノもボーラもパンテーラも、ライトを点灯させる際にはライトがポップアップするようになっていました。
そんな中での例外が、ポルシェでした。
当時は「カエル目」だなんて誰も言わなかったと思うけれど、「だいたいあの出目金みたいに飛び出したヘッドライトは何なのよ」と思っていましたね。
あんまり格好良くないなぁと。
そんな中で、「好きなクルマはポルシェ」と言っている女の子が一人だけいたのですよ。
思えば結構勉強もできる知性派の女の子で、「そうか、あいつはポルシェが好きなのか…」と印象に残っていたのを覚えています。
時が流れて、改めて何故このカエル目に惹かれるのか考えてみたのですが…
ヨーロッパに行ったことはないけれど、童話などによって刷り込まれた私のヨーロッパ、ドイツに対するイメージが大きく影響しているのではないかと思うのですよ。
ヨーロッパ大陸はユーラシア大陸とは地続きだし、数は少ないせよドイツには今もオオカミが生息しています。
どこまでも続く暗い森が広がり、今ほど明るくないドイツの夜は、童話にもなっている魔物や悪霊が支配する闇の世界だったのではないか…
中世からあまり変わらないような環境が、比較的最近まで人々の暮らしの中に息づいていたのではないかと思うのですよ。
356もそうですが、ヘッドライトを前方に向けてカッと見開くように配置したのは、今ほど明るいバルブもない中で、今よりもずっと暗い夜道の闇を、少しでも照らし出そうとしたのではないかと…
356から911へと引き継がれたヘッドライトを前方に向けてカッと目を見開くように配置するデザインに、私は非常にドイツ的なものを感じていたのではないかと…
そう考えると、このいかにもドイツ的と思える(個人的にですけどね)個性的なスタイルが20世紀末までほとんど変わることなく引き継がれたことに、ドイツのクルマ作りの伝統を感じるのであります。
その後は、911のヘッドライトも次第に寝てしまい、今となってはボディラインにほぼ同化してしまっています。
ヘッドライトのバルブは以前と比べると圧倒的に明るくなったし、機能も進化しましたから、ヘッドライトが寝ようと別にどうってことないでしょうけどね。
と言うことで、私が空冷911に対して他のクルマには感じない特別な感情を持つのは、こんな思いが根底に流れているからかもしれません。
これだから次のクルマが見つからないわけね(笑)
Posted at 2021/10/31 22:26:57 | |
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