今日は、天候が非常に不安定な中でしたが、テスラを走らせました。
自動車教習所で、反応時間というのを習うと思います。
前方に障害物があると言う情報が、目から脳に伝わって、脳がアクセルペダルから足を離してブレーキペダルに踏み替えよと命令を出して、その信号が神経を伝わって脚の筋肉を動かし、アクセルペダルから離した足でブレーキペダルを踏み、その力がキャリパーへと伝わってブレーキディスクを挟んで制動がかかる…
クルマを運転している時に常時発生するごくごく普通の動作なのですが、それなりにプロセスはあるものです。
そして、情報を感知してから筋肉が動くまでの時間が反応時間と言うことになるのでしょうね。
F-1パイロットともなればその反応時間が恐ろしく短い、まさに電光石火なのだろうし、老人力全開のジジイともなれば反応時間が遅いどころか反応すら怪しくなっちゃう…
そんな中で一般的なツーペダルのクルマの場合、クルマを前進させるアクセルペダルと制動をかけるブレーキペダルを右足一本で操作しているわけですから、ペダルを踏み替える時間、この反応時間の差は厳然として生じるのであって…
そんな中で、ワンペダル走行ができるテスラって、改めて凄いなぁと。
グイッと加速しようとアクセルペダルを踏み込めば、通常のオートマ車であれば、アクセルの開度を感知して加速に耐えられるギアにキックダウンが行われてから加速が始まります。
マニュアル車であれば、シフトダウン操作のためにクラッチを切っている間は、エンジンのパワーがタイヤに伝達されない空走状態となります。
テスラだと、そうしたタイムラグや空走時間は限りなくゼロに近く、アクセルペダルを踏んだ瞬間から踏んだ分だけリニアにトルクが立ち上がるわけです。
このへんのカタパルトで押し出されたような体感(押し出されたことはないけど)がエンジン車の加速と違うところ…
減速する際は、アクセルペダルから力を抜いて、アクセルペダルが戻り始めた瞬間から制動が立ち上がります。
この立ち上がり具合は、車速に応じて緻密に制御されていて、生活道路での徐行レベルでは足を離すだけでギュッと停止してしまいます。
幹線道路を流れに乗って走っている時は、信号待ちで無理なく停止する程度に減速し、ブレーキペダルを踏まなくても前のクルマに続いて停止してくれます。
ブレーキペダルを踏むとしたら、よそ見をしてうっかり前のクルマが減速しているのに気付くのが遅れたような場合かなぁ…
つまり、普通に走っている限りブレーキペダルには足を乗せることすらない…
高速道路を巡航している時は、制動の立ち上がりはさらにマイルドになり、うっかりアクセルペダルから力を抜いても後続車をびっくりさせるようなことにはなりません。
すっかりワンペダル走行に慣れて、何の気なしに運転しているのですが、本当によく考えられていると言うか、投入された制御技術たるやとんでもないものがあるなぁと。
テスラ以外にもワンペダル走行が可能なモデルもあるようですが、ここまで滑らかに走れるのかどうか…
乗り比べた方がいたら教えていただきたく…
Posted at 2024/03/20 16:53:38 | |
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