雨の夜は引っ張りだこのタクシーも、普通の夜だとタクシープールで暇そうに列を作っています。
タクシーのクルマと言うと、一般的なのがトヨタのコンフォートというやつですかねぇ。
いかにもセダンと言った感じの、装備も簡素な、実用一点張りのクルマですね。
最近は、プリウスや日産のフーガなども導入され始めたようですが、まだまた主役はコンフォートです。
一方、個人タクシーだと、結構色々な車輛がありますね。
オーナーカーのクラウンやフーガを始めとして、セルシオやエルグランドまで・・・
大きなエルグランドの個人タクシーに当たってしまい、ス~ッとスライドドアが開いた時は、つい「一人でごめんなさい」などと、言わんでもよいことまで言いたくなってしまいます。
と言うことで、タクシーを使う時には、個人タクシーに当たらないかと、いつも期待しながら列に並ぶわけです。
せっかく個人のフーガに当たりそうだったのに、タッチの差で、普通のコンフォートが来てしまった時など、後ろに並んでいる人に「どうぞお先に乗ってください」などと言いたくなってしまうのですが、それはちょっと・・・ねぇ(笑)
そんな中、先日、目の前を通り過ぎて行った一台の黒い個人タクシー・・・
一見コンフォートのようなのですが、ちょっと違います。
もっと一昔前のクラウンに近い感じで、非常に端整な出で立ちをしていたのでありました。
調べてみたら、コンフォートとは別に、クラウンコンフォートというクルマがラインナップされているのですね。
両車とも基本的なところはそっくりそのままと言った感じですが、クラウンコンフォートは、さすがはクラウンの名前を冠するだけあって、ただのコンフォートよりも装備が充実しているようです。
んで、外観や装備と言ったグレードの違いだけなのかと思ったら、全幅と全高は両車共通となっているものの、全長とホイールベースが10センチ程度クラウンコンフォートの方が長いのですね。
どうやら、この差で小型車と中型車の違いを演出しようとしているようです。
いずれも車体のサイズは5ナンバーサイズの枠の中にきちんと収まり、コンパクトな外観と広い車内を見事に両立していますね。
んで、先日見た、黒くピカピカに磨き上げられた個人タクシーのクラウンコンフォート・・・
垂直に近い角度で立ち上がったリアガラスやサイドガラスを見ていて、全体的に非常に端整な出で立ちをしているものだなぁと、改めて感心させられました。
おおよそ「クルマの格好良さ」と言う概念とは対極に位置するようなクルマなのですが、磨き上げられた黒い車体を見て、美しさと格好の良さを感じたのでありました。
これこそがセダンの基本型なのだろうなぁと。
一方で、世間一般に格好イイと言われるクルマは、このクラウンコンフォートとは正反対を行くクルマですね。
広い車幅、低い全高、斜めに寝たウインドー、分厚いドア・・・
こう言うデザインだから、臥体がどんどん大きくなっても、その割に居住スペースは広くならない・・・
でも、今日、改めて我がライツ号2をしげしげと眺めてみて、ゆったりした曲面だけでなく、サイドガラスなんて、キリッと立ち上がっていて、こうなっているからこそ、車体はコンパクトなわりに車内空間が広く感じられるのだなぁと。
何を言いたかったのかと言うと、クラウンコンフォートの端整な部分って、普通に考えれば似ても似つかないはずの空冷911も共有しているのではないかなぁと。
まあ、そんなふうに思ったのでありました。
Posted at 2014/05/24 23:45:39 | |
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