
テント泊の予定を変更して、北上駅前のホテルに滞在してゆっくり休みました。そのかいあって、前日の体調不良からすっかり回復できました。
部屋からの風景は、重そうな雲もありますが青空が見えて天気予報もばっちり快晴。
朝食では野菜もたっぷり摂れ、健康と体力の維持に大きくプラスになったことでしょう。
駐車場に戻ると、隣にNCロードスター。私のロードスターを見かけて隣を選ばれたのだろうか?「すてきな旅を!!」とメッセージを書いた名刺をワイパーに差し込みました。
フクピカで軽く拭き上げ、幌を開けて出発します。
元のプランは三陸海岸をのんびり北上するつもりでしたが、体調不良で変更したのは
前回のブログで述べたとおりです。その4月29日に、
・Let's take five.さんが白神爺さんに私のお相手をお願いしてくださったこと。
・それを受けて白神爺さんからメッセージをいただいたこと。
・
白神爺さんのブログから弘前城の桜がまだ残っていると知ったこと。
から、この日は弘前を最優先に一気に北上することにしました。
この時も青空の天気雨に何度か遭遇しましたが、雨脚が弱く高速走行中でしたのでオープンのままで行けました。
秋田の花輪SAで売られていた地元産の餅から、他では見かけないバター餅をチョイス。
柔らかくて、なが〜く伸びて、とても美味しいお餅です。
インター出口で白神爺さんと合流して弘前城まで先導していただきます。
りんご畑の丘を抜けて市内に入り、お寺が連なる独特の雰囲気の街並みを通ります。
弘前城前の駐車場の誘導係員さんが「屋上の景色が綺麗ですよ。」とオススメしてくれました。岩木山がきれいに見えます。
石垣補修のために弘前城の天守閣は不在中。
表側(南東側)の桜は終わっていましたが、まだまだ他にたくさんの桜が咲いていて家内が喜んでくれます。
仮住まい中の天守閣と桜と青空と白神爺さんのおかげで家内のテンションが上がります。
裏側(北西側)の3重の並木では、満開といえる程のとても綺麗な眺めを楽しめました。単に本数の多さや時期の良さだけではなく、りんご栽培を応用した剪定技術による花付きのよさが日本一の桜の名所のゆえんなのだそうです。
弘前城には植栽が134年前という日本最古のソメイヨシノがあります。通常のソメイヨシノの寿命は数十年ですが、弘前城には樹齢100年を超えるものが300本以上もあるそうです。
剪定技術のことも、樹齢のことも、白神爺さんに教えていただくまで知りませんでした。
最古のソメイヨシノの足元にカメラが設置してありました。もしかして、タイムラプスで咲き始めから葉が茂るまでを撮影中なのでしょうか?
家内がもっとも感動したのはしだれ桜です。まるでアバターのエイワの木のような神秘的な美しさです。
家内は枝の下で何度も歓声をあげて、「帰りたくない」と言っていました。本当にすてきな場所です。
有名な花筏も見ることができました。私の撮影ミスで痛恨の露出オーバー。(これでも-1.33EVの補正をかけ、カメラの液晶画面では綺麗に撮れた気がしたのですが・・・。)
Nikonで私が撮った画よりも、iPhoneで家内が撮ったほうが上手だという始末です。iPhoneってオートで思った以上に綺麗に撮れるのですね。
いいのです。思い出として目と心に焼き付けました。忘れっぽい体質は上の2枚が補ってくれます。
家内にとって今回の東北TRGで一番の目玉(期待)は弘前城の桜でした。しかし、今年は開花が早くてGWまでは持たず、見られないと思っていたため宮城から岩手三陸経由でゆっくり北上するプランにしました。
それが白神爺さんのおかげで、期待以上の桜を体験できて家内はとても喜んでくれました。龍飛や鶴の舞橋が気になる私も、家内を急かさず楽しんでもらうように心がけました。
名残惜しい弘前城を後にして、岩木山へ向かいます。
ネックレスロードでも桜並木のオープン走行を体験。青空をバックにとても綺麗な眺めを楽しみます。
岩木山を半周して北へ向かいます。うまく撮影できませんでしたが、この途中で里山の雰囲気があふれる素敵な風景を楽しむこともできました。
いよいよ私にとってのこの日のメイン、龍飛へ。
来ました!
言葉になりません。
竜泊ラインの景色と2台のロードスターの佇まいに言葉を失います。
霧もなく、見渡せます。
何度来ても良い、何度でも来たい。
龍飛はそうゆうところです。
友達と一緒ということの影響も大きいです。
竜飛岬からは北の大地がはっきり見えました。
風が強くかなり寒かったです。
そのためゆっくりできず、短めの滞在でした。
それでも階段国道に寄ります。最初の手すりの切れ目までですが、実際に歩いて楽しみました。
日没までは開けて走るつもりでしたが、早めに閉めることにしました。閉めると言うと家内の表情が喜んだのが分かります。
長いまっすぐな農道を岩木山に向かって走ります。
すでに夕闇せまる時刻のため、鶴の舞橋は断念。また青森まで来る理由が増えました。
伝承館にお邪魔させていただきました。ステイさんも来てくださり楽しい時間を過ごします。
白神爺さんから「もうNAの運転は疲れるので、ND買おうかと思っている」と、仲間達に衝撃が走りかねない発言がありました。
「遠出しようとロードスターで走っても、つらくて帰りたくなってしまう」のだそうです。
朝にお会いしてから城内の案内も龍飛の走りもとてもお元気そうで安心していましたが、心配になります。
ところが、「ロードスターで走ってもつらい」のは岩手くらいまでで、「それからはやっぱり楽しくなる」と笑顔で話します。
一杯食わされました。

家内は伝承館の中では特に可愛い手作りのユーノス達を気に入っていました。
この日の移動は約430kmでした。
白神爺さん、ステイさん、ありがとうございます。
3日目に
つづく。