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2013年12月08日

「ニューハコスカGT‐RⅡを開発する日」あらすじ ―ここにも楠みちはる先生の影響が(笑)―

「ニューハコスカGT‐RⅡを開発する日」あらすじ ―ここにも楠みちはる先生の影響が(笑)―  先日の「IDx NISMO」について書いたブログでご紹介した「ニューハコスカGT‐RⅡを開発する日 (日産自動車(株)こだわりのクルマをつくる会著/講談社刊 1990年)」について、内容のお問い合わせのメールをいただいたので、30年振りぐらいに「読書感想文もどき」を書いてみます(感想文、苦手なんで「あらすじ」になってしまうんですよ(苦笑))。

 もう20年以上前の本になるんですよね。

 まずこの本は、おそらく1987年前後(スカイラインでいうと7thの時代)の「社内カーコンセプトコンテスト」での入選作品に加筆されたものになっています。

 ………………………………………………
 「1987年前後」がどういう時代かというと、K10型マーチベースの「Be-1」をはじめとするパイクカーブームが起き始めた頃です。

 バブル経済が始まる頃で、ディスコに行けばドレスコードがあり、入場料は男性5,500円、女性4,500円ぐらいだった時代です。

 消費税が導入される直前(昔は物品税で5ナンバーで17.5%、3ナンバーで23%が課せられていました)。

 テレビ番組でいうとトレンディドラマが全盛で、刑事ドラマでは現代の「とても凝った推理もの」ではなく、「銃撃戦」メインの「あぶない刑事(日本テレビ系列)」などが流行っていた時代。

 土地も株価もゴルフ会員権も値上がりする兆しが出てきた頃と思われ、日本経済がどんどん拡大していた時代に書かれたことになります。

 内容は「漫画や映画で根強い人気があり、復刻版を望む手紙も多く届いているハコスカをもう一度作れないか」と上司から商品本部主担を任される「青井鳥夫(ブルーバードのもじり)」とその開発スタッフとのやり取り、新しいジャンル「スーパーノスタルジックスポーツカー」を開発する試行錯誤の様子がフィクションとして綴られています。

 例えば開発中、排気量を2Lに設定した場合で「グループA」に参戦するなら4気筒エンジンをと提案するスタッフに対して「GT-Rは2Lの直列6気筒を堅持する」と「RB20DE」「RB20DET-R改」を搭載するなど大ナタを振るう姿や、打ち合わせの最中、部下と口論になって感情的になってしまった自分を反省する姿は、今読むと(会社)組織運営の難しさを感じます。

 毎日深夜帰宅の主人公が「なぜそこまで働くのか」と家族に叱責される場面もあります。

 そんな中、8代目スカイラインR32に「GT-R」が復活する報を耳にする―。

 ………………………………………………
 20代の頃に読んだ時は単純に「新車のハコスカにRB20DETはカッコイイな」と思いました。
 40代の今読み直すと組織運営の難しさを少なからず実感します。 

 名古屋市立図書館(鶴舞中央図書館)にも蔵書がありますし、今ではネットで適価で買える本です。

 あくまでフィクションですから「夢物語」には違いがないのですが、ご興味が湧かれた方は一度手にとられるのもよいかもしれません。いろいろな読み方ができておもしろかったです。

 私当時、失くした分を含めて2冊買いました(苦笑)。


 追伸
 主人公の上司が「ハコスカ」の復活を提案する理由の一つに「シャコタン☆ブギ(楠みちはる氏著/講談社刊)」のヒットで若者のニーズがあるというくだりがあります。
 挿絵にはワークス仕様のハコスカをバックにたたずむジュンちゃんの絵が。

 この頃から楠先生、社会に影響をバリバリに出しています(苦笑)。

 追伸2
 この本が発行されてから23年。
 現代でも「ハコスカ」は「ノスタルジックカー」と呼ばれてます。
 やはり「郷愁」を感じさせるクルマなのでしょうか。
ブログ一覧 | 書籍・雑誌 | 日記
Posted at 2013/12/09 01:18:49

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この記事へのコメント

2013年12月9日 7:01
こんにちは♪

昨日私はL2.8改3.1にした我がマイスターのR(9千迄回るフルバランスレーシングユニット搭載)で千葉県から東京都の奥多摩湖迄ツーリングオフに参加した際、帰りに始めて高速をドライブしましたがその凄さは正に圧巻でした!!

現在の車の仕様は環境問題や万人の扱い易さを熟慮の上の成り行きなのは解りますがそれとは別にL型の真の姿、本当の性能や日本の技術は車好きであれば知ってておくべきでは…とも感じた次第です!

昭和のノスタルジックカーは旧き良き車ではなく、本当に良い車だったのでは…!?
コメントへの返答
2013年12月9日 22:58
 ブログ拝見しました!羨ましいツーリングですね!!

 L型やRBエンジンなどが、もし現代の精度で組まれていたら、と私も想像することがあります。

 きっとマイスターさんのL型改も、これまで積み上げられてきたチューニングのノウハウと精度が上がった加工によって力がもたらされていると思うのです。

 どうしても時代は越えられませんが、昔、とことん丁寧に組み上げられたノーマル排気量のL28をS30Zに積み、ゼロヨンで速かった人もいたそうです。

 現代のエンジンも素晴らしいものと思いますが、「チューニング」という作業を受けたエンジンはまた違う魅力を持つものなのでしょうね。
2013年12月9日 8:31
コレ、何度が表紙は見たことあるのですが・・・

まぁ、『頭文字D』の影響でアレが「セリカ」にならず・・・

何にしても「物語」が伴うクルマは素敵です。
コメントへの返答
2013年12月9日 23:08
 フィクションであることはわかっているのですが、確かに「物語」がついたクルマには魅力を感じますね!

 ですから「IDx NISMO」のこれからを楽しみにしたいと思っている今日この頃です(苦笑)。

 ところで、え?『頭文字D』の影響で「セリカ」にならなかったのですか?

 ネーミングって難しいですね…。
2013年12月9日 10:04
じゃっきーさん、おはようございます。

スカイラインを長期に渡り愛用していた頃、
営業の方にハコスカとケンメリを受注生産してはと
話したことがあります。

ボディ形状を含め、どんどん変わっていく中で
小生を含め、それを熱望する方が多いはずと
思ったからです・・・

エンジンはRB20で、できれば3連キャブ仕様、
または6連スロットルで・・・

コストを考えると、価格はフルレストア車並みに
なるのでしょうが新車を熱望するファンはいると
まるで夢物語のうようなこと言ってました・・・

現行車のV6などを考えても、現実となることは
無さそうですが(^_^;)
コメントへの返答
2013年12月9日 23:16
 こんばんは、アリ地獄の民さん!

 この本を企画した方たちも「実現できませんか?」と授賞式で聞いたそうですが、やんわり断られたそうです(苦笑)。

 1992年頃に出た、MG-Bの復刻版みたいにはなかなかいかないのでしょうね。

 新車で旧車が出る(何か言い回しが変ですね(苦笑))メリットは、やはりボディが新しくなることだと思います。

 しっかりしたボディで、直6エンジン…。

 趣味が過ぎますかね(笑)!

 そうそう、今度電装系について教えてください。
 オルタネーターとかの感想をお聞きしたいのです。

 私がクルマを弄れる段になったら、ご連絡させてくださいね。
 
2013年12月9日 19:59
まいどです~( ^-^)

かなり、反響があったんですね♪

ポルシェも同じで、ふるいモデルを新車で、欲しい人が沢山ですわo(^-^)o

フゥクトリーに持ち込めば、フルレストアも可能ですが。
コメントへの返答
2013年12月9日 23:22
 こんばんは、ひろぽんさん!
 ポルシェもきっとそうだと思います。

 フルレストアというより、ホント「旧車の新車」が欲しいです(笑)。

 そうすれば、電気の心配をしなくてもいいし、雨の心配もしなくていいし、その他いろんな心配をしなくてもいいし(苦笑)。

 でもやはり「夢物語」なんですよね…。

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