JZX100記　～車高調～

ツアラーVのオーナーならこのクルマの車高の高さをもう少し落としてみたいと考えたことがないオーナーは皆無であろう。
スポーツセダンといってもベースはアバンテである。
後に登場したアルテッツァと比較しても真横からみたホイールアーチとタイヤの隙間がよく目立つ。
ツアラーVを買って真っ先に交換したのがこの車高調だった。
お手本はカー専門誌がいくつも発売されていたのでそれを参考にしたのと、各メーカーやJZX100についての個人のHPを幾つも閲覧した。
BMWのあの低さにも正直憧れていた。
ただ、気をつけるべきことは車高を下げれば、当然マフラーやエアロパーツが凹凸の路面や障害物に干渉するリスクが大きくなる。
もうひとつ気になったのが、車高を下げることによる乗り心地の悪化であった。

実際ショップを2～3軒まわってみたが反応はさまざまで、あるショップでは「そんな（乗り心地のいい）車高調なんてないよ・・・」とほとんど馬鹿にされたところもあった。
もちろん、多少安かろうがその店で買うのはやめたが・・・。
その店でも次にいったBBSを買った店でも勧められたのが、ちょうど発売されたばかりのブリヂストンFVSのNPG　SPORTSであった。
価格の安さが売りであったが、その直後雑誌の試乗記を読んだところ評価が芳しくなくもちろんボツ・・・。

ここは信頼できるセミトヨタブランドのTRDかTOM’Sにしようかとも考えたが、TRDのサスキットforサーキットはサーキット向けで硬すぎるし、スポルティーボはまだ出たばかりで多少不安があり、TOM’Sのアドボックスは価格が高すぎた。

車高調を選ぶ基準として考えたのは、
（1）硬すぎないこと（乗り心地優先）
（2）予算は20万円まで
（3）減衰力調整式
（4）単筒式
（5）専用アッパー装備
あとJZX100は足回り関係の調節機能が10項目以上と多いらしくその機械が装備してあるショップに絞り込んだ。
どうやら市内にはその機械を入れているショップは3箇所しかなく、その内の一箇所は自宅から遠く、もう一箇所はBBSを買ったショップだったが社長の評判が悪くパス・・・。
ということで自宅から一番近いT店に決めた。

結局、車高調は雑誌の記事でアルテッツァの開発主査が薦めていたTEINのTypeーCSに決めた。
後でHKSのハイパーマックスⅡもよかったかな・・・とも考えたが、TEINは値引きもよく肝心要の乗り心地もGOODで、走り屋さん向けではないがこの選択は誤っていなかった。

TEINを買ったときアンケート用紙が付いており、「あなたの理想の車高調は・・・」と書く欄に「運転席からレンチなしで減衰力を自在に変更できる車高調」と書いて送った記憶がある。
奇しくもそのTEINからEDFCというのが発売されたとか・・・。
自分と同じ要望が幾つもあったのだろうが、このTEINという会社、ほんとにいいパーツメーカーという印象が強い。