カーナビ等で利用されているVICS(道路交通情報)ですが、表記の問題が近づいて来ました。
今となっては、初期VICSの3メディアに全対応させている車両は少ないと思いますが、以下、おさらいです。
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(1) 総務省管轄の、旧FM多重放送(16kbps, 50KBの情報を2回ずつ5分毎更新で提供)は、
旧プロトコルの送信を2022年3月31日運用中止。※簡易図形による情報提供は継続
(2) 国土交通省管轄の、旧2.4GHz電波ビーコン(64kbps, 8KBの情報を2~3回/1受信機会で提供)は、既存機器のメンテナンスは中止済み、2022年3月31日運用中止。※中止後はITSスポット(5.8GHz帯DSRC)が役割を引き継ぐ。
(3) 警察庁管轄の、光ビーコン(1Mbps, 10KBの情報を2~3回/1受信機会で提供)は、2027年3月31日に安全運転支援システム(DSSS)の運用を中止するが、交通情報提供システム(AMIS)や信号情報活用支援システム(TSPS)は継続予定。
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私の車両では、今月末で(1)と(2)は利用できなくなります。
当時、このために高額なオプション機器を揃えたのですが。Orz
もっとも、渋滞の最後尾についたとき、VICSでは渋滞無し表示でもGoogle mapでは渋滞が表示されている経験を良くします。これはVICSの低頻度の情報更新と、低速のデータ送信に起因する物で如何ともし難いです。
改良版の「VICSワイド」では少し改善される様ですが、私は未導入のため良くわかりません。(^_^;)
一方、Google mapの渋滞情報の取得方法の詳細は不明ですが、VICSに比較すると
・端末装置は、GPS付きのスマートフォン・タブレットを車両に持ち込むだけ
・上記の理由で、稼働している車両が圧倒的に多い
・通信速度が圧倒的に早い
・双方向通信が容易
・道路にビーコンの様な専用インフラを設置する必要がない
と、メリットが多いです。
もちろん通信回線の維持費用がかかりますが、運転以外の日常生活でも使用しますので殆ど問題になりません。
VICSの3メディアは、所轄官庁毎に独立して維持・運用しているのでコスト的にも高く、ぶら下がってる業界団体もそれぞれで、相互のデータ利用にも変な制約があったりして無駄が多い様に思います。
VICSが、ガラパゴス携帯電話の様にならなければ良いですね。(^_^;)
P.S.
最近のVICSの情報は、カーナビ機器以外(Yahoo!カーナビ等も含む)にも提供され、逆に実際の走行状況(プローブ情報)をVICSセンターへ提供し、精度を高める努力をしているそうです。
https://www.vics.or.jp/everyone/special/
Posted at 2022/03/05 23:59:28 | |
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